インド占星術講座

成功と金運を見る

今回はラージャ・ヨーガとダーナ・ヨーガを実際に検証していきます。ホロスコープでこれらのヨーガが成立していると、ヨーガを構成している惑星のヴィムショタリーダシャーの時期に成功したり金運がよくなります。

ラージャ・ヨーガは社会的成功を示すヨーガです。

  • 幸運のトリコーナ・ハウス(1室、5室、9室)と守護のケンドラ・ハウス(1室、4室、7室、10室)との組み合わせで成立します。
  • 成立するためのコンビネーションは相互アスペクト、星座交換、コンジャンクションです。
  • 社会的成功を示しますが、学生時代なら生徒会長になるなど、必ずしも収入に結びつくとは限りません。

ダーナ・ヨーガは収入が上がるなど金運が良くなるヨーガです。

  • トリコーナ・ハウス(1室、5室、9室)、収入を示すハウス(2室、11室)のどの組み合わせでも成立します。
  • トリコーナ・ハウス同士でも、2室と11室でも、トリコーナ・ハウスと2室や、トリコーナ・ハウスと11室でも成立します。
  • 成立するためのコンビネーションは同じ相互アスペクト、星座交換、コンジャンクションです。

 

実例(1)

 

Aさん

 

会社員の方のホロスコープです。ずっと経理の仕事をしたいと思い、Ra / Su期に転職できたそうです。以前転職活動をした時は上手くいかず、練習のつもりで久しぶりに活動したら、面接1社目でよい会社に入れたそうです。

 

Ra / Su 期をホロスコープでみていきましょう。Ra(ラーフ)は魚座に在住し、魚座の支配星である木星(Ju)として振舞います。支配星の木星(Ju)はケンドラ・ハウスの4室と7室を支配し、トリコーナ・ハウスの9室を支配する金星(Ve)とコンジャンクションしてラージャ・ヨーガを作っています。

 

そのためRa期はラージャ・ヨーガの時期となり、希望の転職に成功しました。さらにSu(太陽)は願望成就を示す11室に在住しているので、自分のやりたいことが実現しやすいです。このようにハウスの配置により、具体的にどういう成功が起こるかがわかります。

 

何かやりたいことがある人は、あらかじめラージャ・ヨーガの時期がわかれば、その時期にチャレンジしたいことをすると成功しやすいと考えられます。逆にラージャ・ヨーガがない時期は、今は準備段階と思ってやっていくといいですね。

 

Ju /Me期には契約社員から正社員となり収入が上がったそうです。アンタル・ダシャーのMe期はダーナ・ヨーガの時期です。ホロスコープを見ると、水星(Me)はケンドラ・ハウスの1室を支配していて、収入を示す11室を支配している月(Mo)と相互アスペクトしています。

 

正社員となったのは水星が社会的評価を示す11室に在住し、Ju期はラージャ・ヨーガの時期なので、社会的成功として会社からの評価が上がったためと読めます。

 

実例(2)

 

Bさん

 

フリーで編集の仕事をしている方です。Asが情報発信の双子座にあり、1室支配星で言葉や伝達を示す水星(Me)が乙女座に在住で定座の強さを持ち、それらが職業にいかされています。

 

成功を示すラージャ・ヨーガはたくさん成立しています。まずトリコーナハウスの5室を支配する金星(Ve)とケンドラハウスの7室、10室を支配する木星(Ju)とのコンジャンクションでラージャ・ヨーガが成立しています。さらに木星は、トリコーナハウスの9室を支配している土星(Sa)と相互アスペクトしていて、土星と強力なラージャ・ヨーガを成立させています。

 

9室を支配する土星と5室を支配する金星の組み合わせはダーナ・ヨーガも作っています。水星(Me)もトリコーナハウスの1室とケンドラ・ハウスの4室を支配し、実質的にラージャ・ヨーガのように良い時期と言えます。

 

構成する惑星が高揚、ムーラトリコーナ、定座だと強力なラージャ・ヨーガ、ダーナ・ヨーガを作りますが、ホロスコープを見ると金星(Ve)がムーラトリコーナ、水星(Me)が定座です。土星(Sa)は減衰してますが、コンビネーションする金星(Ve)が強いので問題はなく、収入を示す11室に在住しているのでSa期には収入が上がっているそうです。

 

ご本人の話を聞くと、好きなことしかしないと決めて、そうしてきた人生だったそうです。それはラージャ・ヨーガが5室、11室でできているからと読めます。

 

ラージャ・ヨーガの成立するハウスはケンドラ・ハウスかトリコーナ・ハウスが一番いいのですが、中でも5?11軸は最強です。5室は自己実現を示し、11室は願望成就、収入、社会的評価を示すので、自分のしたいことをやり幸せを感じやすいですし、しかも成功、社会的評価を得られる最強の組み合わせです。

 

実例(3)

 

藤澤まさみ

 

先日紹介したハンドメイドショップ・オーナー藤澤まさみさんです。Ma /Ve 期に起業しました。

 

Ve(金星)は定座の強さを持つMe(水星)とラージャ・ヨーガを作っています。しかも金星は最強のトリコーナ・ハウスの9室を支配し、水星は最強のトリコーナ・ハウスの10室を支配という最強の組み合わせです。仕事を示す10室で成立してるというのも強力な配置ですね。Ve(金星)は2室と9室を支配し、水星は1室を支配するので金星と水星は同時にダーナ・ヨーガも作っています。

 

Ra /Ju 期に店舗を購入したそうです。Ra(ラーフ)は願望成就を示す11室に在住し、現世的欲望を求める惑星なので、ラージャ・ヨーガではないですがRa期は成功しやすいです。

 

木星(Ju)はケンドラ・ハウスの4室、7室を支配していて、トリコーナ・ハウスの5室を支配する土星(Sa)とラージャ・ヨーガを自己実現を示す1室で作っています。ラージャ・ヨーガができているのは自己実現を示す1室です。また、4室が不動産、家を示すので、4室を支配するJu期に、自分のやりたいことをするための店舗を購入したと読めます。4室は母も示し、7室は配偶者を示します。店舗購入の資金面では母親、夫からの多大の援助があったそうです。

 

藤澤さんのヴィムショタリーダシャーを見ていくと、マハーダシャーが現在Ra期で、Ra期→Ju期(16年間)→Sa期(19年間)→Me期(17年間)と続きます。11室在住のRa期はそれだけでラージャ・ヨーガに近い感じです。自分の願望を実現しやすいダシャーです。Ju期以降はラージャ・ヨーガの時期が続きます。ずっと成功の時期が続きますし、成功の時期が長いのでその規模も大きいものとなるでしょう。

 

実例(4)

 

研谷ひろみ

 

先日紹介したスピリチュアル・セラピスト研谷ひろみさんです。Me /Ve 期からMe /Su期にかけて起業しました。Me(水星)は定座の強さを持ちトリコーナ・ハウスの9室を支配していて、収入を示す11室を支配するSu(太陽)とコンジャンクションし、最強のダーナ・ヨーガを作っています。Ve(金星)は自己実現を示す1室を支配し願望成就、収入、社会的評価を示す11室に在住し、実質的に強いダーナ・ヨーガです。Su(太陽)も強力なダーナ・ヨーガですね。

 

Me /Ma 期に収入が増えたそうです。Ma(火星)は収入を示す2室を支配しトリコーナ・ハウスの1室に在住しているので、これも事実上のダーナ・ヨーガです。マハー・ダシャーのMe期もアンタル・ダシャーのMa期もダーナ・ヨーガなので効果が顕著に現れます。

 

本来はヨーガは、惑星が支配するハウス同士のコンビネーションで成立しますが、鑑定をしていくと、他に全く成功の要素がなく、1つの惑星がケンドラ・ハウスを支配してトリコーナ・ハウスに在住しているダシャーだったという事例があるのでこのように見ていきます。

 

例えばアメリカのオバマ大統領の大統領になった時のダシャーが7室支配で5室在住のMo(月)期でした。

 

バラック・オバマ

 

 

 

このようにホロスコープでラージャ・ヨーガ、ダーナ・ヨーガが成立しているかをみて、それを構成する惑星の支配するハウスや在住するハウス、どんな惑星と関わるかなどの状態をみると、人生でいつ、どんなことで成功するかや金運が良いかが読み解けます。

 

マハーダシャーでラージャ・ヨーガの惑星の時期が続くと、大きな流れで成功し続ける人とわかります。また惑星によりダシャーの期間が違い、例えばVe(金星)期は20年間、Su(太陽)期は6年間です。長期間続く惑星がラージャ・ヨーガの時期ですと成功し続ける時期が長いので、成功は大きく現れやすいです。

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