蟹座への印象として、優しい、献身的、母性的…などがすぐに頭に浮かぶかもしれませんし、実際の蟹座はその通り、愛情深く周りに対しても献身的です。しかし、その心の奥底には、優しい家庭的なイメージから程遠い、鉄砲水のように猛烈な熱い感情が渦巻いている星座でもあるのです。
蟹座は活動宮であり、3区分は柔軟であり、陰の要素を持っています。 行動的で臨機応変で、現実的。しかしことさらに自分の能力をひけらかしません。人やものの面倒を見る(管理する)能力に長け、現代の日本社会で真のリーダーに求められる素養があるのは彼ら蟹座が筆頭に挙げられると言えるでしょう。
また、インド占星術で最もポイントになりえる惑星(インド占星術では月も惑星と捉えます)のひとつである、月が支配星で、最高吉星と言われる木星が入室すれば高揚する星座です。
そこから彼らへのプレゼントにどんなものが最適か考えてみましょう。 心を落ち着かせるために、没頭できてかつ、作成後は使用できるものを作れる道具。具体的には裁縫道具、編機、DIY用品など。フリーマーケット・釣りやスイミングへのお誘い、歴史や過去を感じさせるもの(帰属意識が強いので家族との思い出も良い)、銀や真珠のアクセサリー、香りの良い白い花、家族写真を撮るチャンス。芸術家肌なので豊かな感性を刺激することができる絵本やヒーリング系の音楽・小説など。
そんな彼らが落ち込んでいるときの、心のプレゼントはどのようなものがよいでしょうか。
キーは、月は揺れ動く、ということですね。転じて無常も示唆しますが、冒頭にもお話した通り、どちらにせよ感情エネルギー量がとても大きい蟹座の彼ら。
この無尽蔵のパワーは管理が大変な一面があり、ひょんな事で暴発してしまうと、彼らは図らずも膨大な感情の波に飲まれることがあります。
その場合、感情を表に出してあなたにそれを見せてくるか、強面のまま殻に閉じこもるか、という行動をとるようです。
前者の場合は、目の前の問題を解決するより彼らの側にいて、共感し、彼らを受け止め、味方になってみましょう。
後者の場合は、彼らは一見毅然として見えますが、心の中では体制を立て直そうと必死な場合がありますので、決して問題が軽いのだと思い放っておかないことをおすすめします。
いずれにせよ気持ちを想像し、理解してあげ、思いを汲んであげてください。
自分は彼らの味方なのだということを、言葉に出して語りかけてあげるとよいでしょう。
(真知子)