
今回は政治学を専攻するホロスコープ事例の考察です。「Planets and Education」という本に政治学を専攻した女性のホロスコープが事例として紹介されていました。
(引用 Planets and Education p34 Case Study 1)
政治学は5室への太陽の関わりによって表れてきます。しかし、それに凶星の影響が加わってくるとテクニカルな要素が強まり、数学や物理学、統計学を専攻する傾向が出てくるそうです。
この女性のホロスコープでは5室と5室の支配星には太陽だけでなく、土星、火星も関わり、テクニカルな要素が強まり、政治学ではなく、数学や物理学を専攻するのにふさわしい配置をしているそうです。しかし、実際には政治学を専攻している。それはなぜかということです。
それは数学を意味する水星の関わりが弱いからだということです。水星は魚座で減衰し、5室には全く関わっていません。なるほど、さすがラオ先生が編集した本だけあって、とてもためになる学びがたくさんあります。
私も詳細なホロスコープを出し、他にも自分自身でもわかることはないかと考察してみました。
政治学を専攻した理由は太陽も月もリーダーシップを意味する火の星座に在住していることが原因はないかと考えられます。しかも、これは両方共、ヴァルゴッタマであり、ナヴァムシャでも再現しています。獅子座は政治的なテーマに関心を持ちます。
また火星は高揚し、1室も月も太陽も火星のアスペクトを受けているため、リーダーとしての素質がより強化されます。
そして、社会的な活動分野を意味する10室支配星(金星)は政治的な活動や社会的なリーダーシップを意味する太陽と約1度の超緊密コンジャンクションをしています。その太陽は更に高揚し、リーダーシップ力を更に高めています。
さらに教育の分割図であるチャトルヴィムシャムシャD24では太陽も月も獅子座に在住し、政治的活動に興味を持つことが読み取れます。
これらを総合的に見ていくと、社会的なリーダーとしての資質がとても強くそのため、政治学に興味を持ったと考えられます。
大変興味深い検証例でした。