蠍座への『プレゼント』

蠍座の人にはどのような贈り物が適していると思いますか。

水の星座であり、3区分は固着、陰陽では陰の気を帯びており、支配星が火星であり、月が減衰する星座という観点から、掘り下げていってみましょう。

 

まず彼らは一度目標設定をするとどんな妨害があっても極めて粘り強く達成まで成し遂げる驚異的なパワーがあります。命がけという言葉を扱える、ただ一つの星座です。

彼らは命のやりとり、命が変化すること、生と死の間で生じる生まれ変わりをキーワードとして持っています。これは、月が欠け、生き物は死に形を変え、次の世代に命を渡していくといった営みにも通じるところがあります。

 

さてよく言われるように、蠍座の人は体力や気力に恵まれているだけではなく、不思議な魅力も持ち合わせています。

 

その魅力とは、一般的に蠍座には性的な魅力があふれているという説明が多く目に付きますが、実はそれだけではなく、彼らには、場の雰囲気を左右できるというパワーがあるのです。それはさながら、磁力を放っているかのようで、周りの人はそのパワーに争う事は困難です。洞察力の鋭い彼らに急所を捉えられ、一度捕まると逃げられません。

 

また自分でも把握しきれないほどの深い、あまたの感情を秘めているところにも特徴があり、探究心のままにタブーとされている事に敢えてチャレンジする姿勢もあります。それらを固着の確固たる理屈と、陰で水の星座特有の直感でもって克服し、困難や危機から「生還」するさまは、他の星座から見れば離れ業に見えるでしょう。

 

そんな彼らへのプレゼントは何がよいか考えてみましょう。

 

ミステリー小説や超自然現象の本は喜んでもらえそうです。占星術への誘いも良いでしょう。より身近な人であるならば、エキゾチックな肌着も良いかもしれません。他には格闘技やホット/パワーヨガ、洞窟探検のコースへのお誘いなど。水やお酒にも縁がありますからマリンスポーツ、酒蔵ツアーやナイトクラブでお酒を一緒に楽しむのもおすすめです。

 

さて彼らがいつもの調子でないとき、どのような心の支えが効果的なのでしょうか。

彼らはあからさまに押し黙って明らかに元気がないときがあり、その威圧感に周囲は早く元気になって欲しいと脅迫的な気持ちになることすらあります。感情が伝播する蠍座ならではの悩みでもあるかもしれません。

しかし、このような状態になった時の彼らに、無理やり明るい話題を提供しても、元気を出させようとしても、残念ながら無駄に終わる事が多いでしょう。

怒りの感情が強い彼らでもあります、無理に動かそうとすれば不意に感情を爆発させたり、最悪怒りをかってしまう原因を作ってしまいます。

 

彼らのこの徹底的な雰囲気は、実は普段から隠している感情を、扱いきれなくなるほど持て余してしまったがために、フリーズしている状態なのです。

 

この膠着状態には、どんな他人にも八方ふさがりに見えます。

だからと言って放っておけば良いというわけではありません。感情はどんな人であっても無視されるのを嫌います。

自分が傷ついている事実を、誰かに知っておいてもらいたいのです。

感情をひた隠しにしながらも、しかし誰かに側にいて、苦しんでいる現実を知ってほしがっています。

彼らの力を信じて察してあげてください。時間をかけ、自分で少しずつ癒しながら徹底的に立ち直ることができます。

(真知子)

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