講座で出た質問 Q&A集
惑星が性格に与える影響
凶星について
講座で使っている天王星、海王星、冥王星について教えてください。これらは吉星ですか、凶星ですか?
これらは西洋占星術で使われている惑星で凶星です。
生来的な凶星ですか? 機能的にはどううなりますか?
この3つはインド占星術では本来使われていない惑星なので機能的吉星、機能的凶星という概念はありません。インド占星術的にいうならば、生来的凶星というところです。こうして見ると凶星はとても多いですね。
そうですね。凶星はどれが一番凶意が強いのでしょう?
「凶意がそれぞれ違うのでどれが一番凶星とはいえません。一般的には土星>火星>ラーフ、ケートゥと書かれてます。たとえば土星は制限や不安をもたらし、火星は争いを。ラーフやケートゥは精神的に混乱をもたらします。示す意味がこのように違うので、どれが一番とは言えませんね。
それぞれ凶意が違うというのが分かりました。天王星、海王星、冥王星の凶意はなんでしょう?
天王星は太陽系で1つだけ軌道が異なり自転軸も独特なところから、普通じゃない、つまり常識外れだったり反逆的だったり、突発的な変化をもたらします。海王星は感受性が高いので混乱しやすかったり脈絡なく考えなしに動きトラブルをおこしやすいです。冥王星は極限的な苦しい状況をもたらしたり、死の恐怖に囚われがちです。危機管理をする立場にたつにはとてもいいです。
冥王星は小惑星なのにすごい凶意をもちますね・・・
もちろんホロスコープを総合的に見ていくことが大事です。凶星の影響があるから即凶意があると決めつけないことです。実際に人と接しても多面的にいろいろな面がありますよね。
また、凶星は成長をもたらす惑星でもあります。その凶星がもたらすネガティブな感情を手放したり、凶意がもたらすものを乗り越えることで人間的に成長します。吉星は恵まれた環境、能力を与えますが努力しなくてもいい環境を与えることがあるので、人間的成長に結びつかなかったりします。
凶星をネガティブに捉えないことがインド占星術的にはとても重要です。一見、凶に見えることが、私たちの成長にどんな意味を持つかを深いレベルで理解できたとき、気づきが得られたとき、凶星は私たちに精神的な成長をもたらします。
惑星間の影響力の強さについて
ホロスコープでAsがたくさんの惑星と同室しているのですが、どういう性格になるのでしょうか? たとえばどの惑星が一番影響するとか、生来的吉星と生来的凶星が同室して吉凶が相殺されるとかありますか?
吉凶が相殺されるということはありません。その人は性格に吉意の持つ肯定的な性質、凶星の持つ否定的な性質の両面をもつようになります。
どの惑星が一番影響しますか?
移動速度の遅い惑星は速度の速い惑星に影響を与えるので、移動速度をまずみます。
では木星とラーフ、またはケートゥが同室していたら、木星はラーフかケートゥの影響を受けますか? 移動速度の遅い順に土星、ラーフ、ケートゥ、木星だったと思いますが。
物理的に大きい天体も影響力は強いので、移動速度と天体の大きさが他惑星への影響力に関係します。例えば移動速度でいうと冥王星が一番遅いですが、大きさでは一番小さいです。木星に戻すと、木星は太陽系で太陽の次に大きいので、木星より遅い惑星と同室しても影響を受けるというより相互に影響したりします。実際に鑑定していると、土星、木星、ラーフ、ケートゥは速度が近いので相互に影響しあっていることを実感がします。
逆行について
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