インド占星術と西洋占星術の決定的な違い

占星術には大きく分けて、四柱推命や紫微斗数などの中国系の占星術と古代バビロニアで発祥し、発展していったとされる西洋占星術やインド占星術とがあります。

中国系の占星術は虚星といって実際にはない星も使い、西洋占星術やインド占星術とは全く異なるものです。一方、西洋占星術とインド占星術は実際に空に見える星々を中心に使うという点で多くの共通点があります。

私たちがよく知る12星座占いは西洋占星術が元になっています。その西洋占星術とインド占星術では兄弟のように似通った部分が多くあります。しかし、多くの違いもあります。

その中でこれだけは決定的に違うというものを1つ上げるとすると、12星座のシステムです。西洋占星術もインド占星術家も同じものじゃないの?と思われるでしょう。12星座の意味については多少の違いはあるものの共通しています。同じ物を左から見るか右から見るかのような違いがあるだけです。

星座の違い

ですが、牡羊座0度の決め方が全く異なっています。ごくごく簡単に説明すると、西洋占星術では毎年春分の日に太陽のある位置を牡羊座の始まりとして、天空を30度ずつ均等に分けて12星座を決めています。これをトロピカル星座帯と呼んでいます。図では内側のオレンジで書いてあるものです。

一方、インド占星術では、実際の空にある牡羊座の恒星群を牡羊座のはじまりとし、そこから天空を均等に12分割して12星座を決めています。これをサイデリアル星座帯と呼んでいます。図では外側の水色で書いてあるものです。

この2つの星座帯には現在およそ24度の違いがあります。そうすると多くの方が今まで知っていた太陽の星座はインド占星術ではひとつ前の星座に変わります。このようにインド占星術と西洋占星術には星座帯が異なるという大きな違いがあるのです。

このような違いから、西洋占星術では知り得なかったあなたの隠された本質を深く見ていくことができます。今まで鑑定や講座をする中で多くの方々を見ていますが、12星座占いの太陽星座では納得できなかったがインド占星術での太陽星座を知ることで納得できたという方も多くいらっしゃいました。

下の表の右側がサイデリアル星座帯で太陽がどの星座にあるかを示しています。さて、インド占星術でのあなたの太陽星座はどの星座になるでしょうか?

星座 トロピカル星座帯での太陽星座 サイデリアル星座帯での太陽星座
牡羊座 3月21日~4月19日 4月14日~5月14日
牡牛座 4月20日~5月20日 5月15日~6月14日
双子座 5月21日~6月21日 6月15日~7月16日
蟹座 6月22日~7月22日 7月17日~8月16日
獅子座 7月23日~8月22日 8月17日~9月16日
乙女座 8月23日~9月22日 9月17日~10月17日
天秤座 9月23日~10月23日 10月18日~11月15日
蠍座 10月24日~11月21日 11月16日~12月15日
射手座 11月22日~12月21日 12月16日~1月14日
山羊座 12月22日~1月19日 1月15日~2月12日
水瓶座 1月20日~2月18日 2月13日~3月14日
魚座 2月19日~3月20日 3月15日~4月13日

えええ~違う。でも納得!という人も、えええ~違う、今までの方があっているという方もいるでしょう。

ホロスコープを見るのは実際にはそんなに単純ではないのでみんながみんなインド占星術の太陽星座が納得できるとは限りません。しかし、きっと総合的に見ていくことができるようになれば、インド占星術はその人の性質を極めてよく表している様子がわかるでしょう。

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