カテゴリー別アーカイブ: 惑星

仕事において完璧主義になる配置:チャーリー・チャップリン

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これはチャーリー・チャップリンのホロスコープです。
彼は第10室に土星が入っています。
10室に在住する土星は仕事における完璧主義を表しています。

Wikipediaによると彼が徹底した完璧主義者だったということがわかる。

監督、主演だけではなく脚本や演出も担当し、『街の灯』以降の全作品、1918年からの『キッド』、『黄金狂時代』、『サーカス』などの一連のサイレント作品をリバイバル上映用に再編集して、自ら劇伴を作曲したこと、わずか数秒のシーンを納得のいくまで何百テイクと撮り直したことなどから、業界随一の完璧主義者と呼ばれた。特に『街の灯』における花売り娘との出会いのシーン(正味3分ほど)では、一年以上にわたって342回ものNGを出した(チャップリンが主演のヴァージニア・チェリルを根本的に好かなかったという理由がある)。この映画は完成までに534日かかっているが、たった一つの場面だけに368日が費やされている。前作の『サーカス』においては、地上数十メートルの高さでスタントなしで綱渡りを披露したことも例に挙げられる。

土星は忍耐強く、責任感が強い惑星なので
10室に土星が在住すると完璧主義という特徴になって現れる。

仕事で成功している人の多くは、
太陽、1室、1室支配星、10室、10室支配星に
多重的に土星の影響が見られる。

ただ、土星の影響が多重的に関わってくると
ストレスの多い人生にもなりうるので適度な緩みが必要になってくる。

もし、多重的に土星の影響がある人は
完璧を求めすぎて、ストレスをかけ過ぎないように
気をつけると人生がより良いものになるのではないかと思う。

 

何かを成し遂げる人のホロスコープの特徴:マザーテレサ

何かを成し遂げる人のホロスコープにはどんな特徴があるのでしょう?

マザー・テレサのホロスコープ

このホロスコープはマザーテレサのものです。

何かを成し遂げる人のホロスコープにはたいてい火星の影響が強く現れています。それは以下の様なパターンです。

  • 第1室が火星支配の星座(牡羊座、蠍座)に在住する
  • 第1室に火星が在住する
  • 第1室に火星がアスペクトする
  • 第1室支配星が火星とコンジャンクションする

それではなぜ、火星が強いことが何かを成し遂げる人のホロスコープの特徴なのでしょうか。

それは火星が情熱的で行動力があり、エネルギッシュな惑星だからです。そして火星は周囲がなんと言おうと、自分の信念をもって突き進む力があります。

マザーテレサのホロスコープを見ると第1室は火星支配の蠍座です。そして、第1室の支配星は第10室に在住し、方角の強さを獲得しています。そして太陽は火星とコンジャンクションし、月は火星支配の牡羊座に在住しています。

火星の力がとても強いことがわかります。火星は怒りや争いを表す惑星ですが、その使い方を良い方向に使えば、勇敢で行動力と情熱に溢れ、何か目標を達成する大きな力になります。

そして、火星の頑張る力は何か偉大なこと、大きなことを成し遂げた時、たくさんの人に感動と勇気を与えることができます。

凶星で嫌れがちな火星ですが、その意味や役割を深く理解した時、必ずしも凶星とは限りません。インド占星術を深く理解していくことは、もの事の裏表を理解する洞察力を与えてくれます。

スピリチュアルな意味で惑星の意味を考えた時、すべての惑星の吉凶はなくなります。インド占星術はこのように人生の意味を理解する大きな助けになり、面白いですね。

 

金星が在住するハウスの意味

今日は金星がそれぞれのハウスに在住するとどんな意味になるかを、洋書『Elements of VEDIC ASTROLOGY』からの意訳メモです。

注意)古典からの内容なのでそのまま字義通りに受け止めることはできません。ホロスコープ全体を見て、現代とその人物にあった解釈が必要となります。これはあくまで参考程度に考えてください。

サンスクリット語→(ヒンディー語→)英語→日本語と複数回の翻訳を介しているので本当の意味からかけ離れたものになっている可能性があります。ひと通りの翻訳後、改めて私自身の検証からまとめていきます。

 


 

第1室:容姿が良い;好色;博識;幸せで長生き

第2室:裕福;優雅;良い話し手;詩人

第3室:貪欲、金持ち、妻によって支配される;肉体的な冒険は好まない

第4室:家、装飾品、服、乗り物に恵まれる;容姿が良い;自慢したがる;妻に抑圧される

第5室:裕福;繊細;高い地位;快適さ、息子、友人に恵まれる;容姿が良い

第6室:敵がいない;貧しく惨め;多くの女性とかかわる;妻からの少しの喜び;不名誉

第7室:口論;好色;可愛らしい容姿;美しく低い女性とかかわる

第8室:長生き;富裕;沢山の身体の快適さ;王に等しい;いつも満足している

第9室:博識で裕福;妻、子供、友人、その他の肉体的快適さがある;宗教的傾向

第10室:高い地位;力強い;裕福で有名;女性に助けられる

第11室:裕福;自分の女性でない女性たちとかかわる;全ての痛みや惨めさがない

第12室:怠惰;堕落;愛人

月の在住ハウスの意味

今日は月がそれぞれのハウスに在住するとどんな意味になるかを、洋書『Elements of VEDIC ASTROLOGY』からの意訳メモです。

注意)古典からの内容なのでそのまま字義通りに受け止めることはできません。ホロスコープ全体を見て、現代とその人物にあった解釈が必要となります。これはあくまで参考程度に考えてください。

サンスクリット語→(ヒンディー語→)英語→日本語と複数回の翻訳を介しているので本当の意味からかけ離れたものになっている可能性があります。ひと通りの翻訳後、改めて私自身の検証からまとめていきます。


月が6、8、12室に入ることは有害。

第1室:正気でない;人の話を聞こうとしない;沈黙;精神的に悩まされる;暗い顔;病気っぽい;もし、月が凶星の影響下なら、長生きできない。これらの結果は牡羊座、牡牛座、蟹座のラグナには適用されない。

ノート:

(i)牡羊座ラグナ:子沢山

(ii)牡牛座ラグナ(高揚):裕福、有名、容姿が良い

(iii)蟹座ラグナ(自室):裕福;有名;容姿が良い

(iv)ラグナに満月で在住:恐れを知らない;裕福;長生き

 

第2室:優しい言葉;裕福;身体の快適さ;女性が大好き;大家族;口数が少ない男

第3室:勇敢;大胆;弟妹に恵まれる;教養がある

第4室:幸福;冷静;学識がある;性的魅力がある;ウォータースポーツを好む

第5室:子ども、富、学識に恵まれる;臆病

第6室:短命;柔らかい肌;怒りっぽい;敵対者に苦しむ;腹部の不調

第7室:容姿が良い;性欲過剰;美しい妻;放浪者

第8室:賢く学識がある;気まぐれ;病気;短命

第9室:義務に献身;快適さ、富、学識、子どもに恵まれる;女性に憧れられる

第10室:裕福;高潔; 有能;力強い、自由;手がけたことは完璧に終わらせる

第11室:裕福;有名;勇敢;思慮深い;息子に恵まれる;長生き

第12室:怠惰;屈辱;惨め;堕落した;目の病気;外国に住む

太陽の在住ハウスの意味

今日は太陽がそれぞれのハウスに在住するとどんな意味になるかを、洋書『Elements of VEDIC ASTROLOGY』からの意訳メモです。

注意)古典からの内容なのでそのまま字義通りに受け止めることはできません。ホロスコープ全体を見て、現代とその人物にあった解釈が必要となります。これはあくまで参考程度に考えてください。

サンスクリット語→(ヒンディー語→)英語→日本語と複数回の翻訳を介しているので本当の意味からかけ離れたものになっている可能性があります。ひと通りの翻訳後、改めて私自身の検証からまとめていきます。

第1室:薄い体毛;怠惰;非情な心;怒りっぽい;背が高い;傲慢;勇敢;不寛容;ドライアイ;視覚障害

(1) 牡羊座ラグナ:視力が低い
(2) 蟹座ラグナ:白内障
(3) 獅子座ラグナ:強い;夜盲症
(4) 天秤座ラグナ:盲目;貧相;子供に害がある
(5) 魚座ラグナ;女性に尽くされる

第2室:王を通して富を失う;顔か歯の病気;言語障害;とてもお金持ち

第3室:勇敢;裕福;寛大で強い;弟妹がいない;学識がある;反対者に打ち勝つ

第4室:家庭の快適さがない;友人、土地、家に欠いている;心臓病

第5室:子供がいない;短命;貧相;心配;賢い;放浪者

ノート:太陽の第5室在住は最初の子供に有害、特に息子。

第6室:裕福;パワフル;有名;勝利者;王か権威ある人(judge);旺盛な食欲と消化力

第7室:貧乏;邪悪;恥をかき苦しむ;病気っぽい;病気がち;女性に有害;禁じられた道を歩む

第8室:富や快適さがない;少数の子供;短命;身近な人、親愛な人に恵まれない;目の病気

第9室:富、友人、息子、幸福が与えられる;神々やブラフミンへの献身;父親に有害

第10室:有名;賢く力強い;とても裕福;息子や親族に恵まれる;仕事を完成させることを追求する;征服できない;王に等しい

第11室:裕福;力強く、影響力がある;様々な心地よいことを楽しむ

第12室:体の病気;目の病気;仕事を失う;放浪者;父親との不和

トランスサタニアンも見る重要性

お陰様で本日より、第5期のインド占星術基礎講座を
はじめさせて頂くことができました。
ご参加の皆さん、ご協力してくださっている皆さん
ありがとうございます。

さて、本日の講座で出たことをちょっと書きます。

インド占星術をしている人の中には
天王星、海王星、冥王星
(以下、トランスサタニアン、土星外惑星)は見る必要がない
と言っている方たちもいます。

私も最初は見ていませんでした。
しかし、実際に鑑定をしている時に
本人が実感している性格的な特徴と
大きく異なるという時がありました。

それで、その原因を探っていいってみると
それは実はトランスサタニアンを見ていなかったからでした。
アセンダントともし、トランスサタニアンが一緒の星座に入れば
その人の性格はそのトランスサタニアンの影響を受けたものになります。

例えば以前の記事で手塚治虫について書きました。

http://jyotish.michiyuu.info/wordpress/?p=625

手塚治虫は出生時間がどれだけ性格かは定かではありませんが
アセンダントと海王星が一緒の星座にいます。
芸術家と言われる人たちはたいていは、
魚座か海王星に関わりがあります。
それはこれらが想像力の源になるからです。

もし、アセンダントとトランスサタニアンが
3度以内とかの緊密な度数で関わっていると
極端な場合、惑星の影響の方が強くて
その星座の性質を実感できない場合もあったりします。

そういった実践経験からすると
トランスサタニアンを無視してホロスコープを見ることは
賢明ではないと私は考えています。

インド占星術は大変優れた占星術だと思っていますが
パーフェクトではありません。

やはり、西洋占星術も取り入れて
総合的に見ることで本当に
人間というものを理解できるのだと思います。

宇宙の法則に西洋もインドもないですから。
あるのは占星術で示される宇宙の法則です。

真実を知るためには自分が
素晴らしい、最高だと思っているもの以外にも
優れたものはたくさんあるという
広い視野が必要なんだと思います。

まあ、これは西洋占星術家からすれば
当たり前のことなんですけどね。

 

火星、木星、土星の特別アスペクトの考察

インド占星術では火星と木星と土星には
7室目のアスペクト以外の
特別アスペクトがあります。
それはなぜなのかなと思っていました。
それがコーチングや成功哲学の世界を
勉強していく中でわかる気がしました。
成功するには、いい方を変えるなら
人が成長するにためには
この3つの惑星が重要な役割を果たします。
火星は情熱と行動力、一点集中力を表しています。
木星は誠実さ、道徳観念、
発展的・前向きな考え方、
どんなことがあってもポジティブに
捉える能力を表しています。
土星は忍耐強さ、継続する力、
たゆまぬ努力を表しています。
人間としての成長にはこの3つの惑星の力が
とても重要な働きをするから
宇宙の法則の中で
特別アスペクトが割り当てられているのだと
自分の中で妙に納得した思いでした。
ホロスコープを見る上で
この3つの惑星のバランスがとれている人は
人間として成長し、成功しやすいのだと思います。
もし、この影響がアンバランスで偏っている、
つまり、本人の重要なポイントである
アセンダント、ラグナ支配星、月、太陽
にどれかの惑星の影響が極端に偏ると
下のような傾向が出てきます。
火星だけなら、怒りっぽくて、
せっかちで、攻撃的で横暴、不調和な人
土星だけなら、自己否定的で、
ネガティブで行動力のない、うつ傾向な人
木星だけなら、恵まれすぎて、努力しない
怠けもので、非現実的な人
特別アスペクトがある
この3惑星がホロスコープで
どんなバランスになっているか
人の成長においてとても
重要なんだなと思います。
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コメント、感想、質問などありましたら
気楽に書き込んでくれると嬉しいです。

惑星の発達精神年齢域:月(0~7歳)

昨日の続きです。
それぞれの惑星の年齢域がどんな精神の発達段階を表しているのかを簡単に説明していいきます。
まず、最初は月です。月は0~7歳の年齢域に相当する。月は心や感情、感受性を表す惑星です。そのため、この年齢域では、人間としての核となる心を形成していく。この年齢域では感情を発達させ、ものごとを好き嫌いや心地いいか心地良くないかなど、感覚的な喜びで、行動を決めたり、判断したりする。
もし、この段階で精神の成長が止まっている人は理性的な判断や客観的な判断をすることができず、好き嫌いや心地良さだけの個人的な感情だけの判断で生きていく。
また、この心の発達が未成熟だと優しさや愛情などが欠如してしまうことが考えられる。十分に発達していれば、感受性豊かで愛情深い人になる。

人間の成長の段階を知るための惑星の発達精神年齢域

占星術で使われる惑星は人間の精神の成長段階を表している。この惑星の発達年齢域を理解することでそれぞれの年齢の段階で人はどうゆう成長を遂げていく必要があるのか、歳相応の成長とはどうゆうことかが理解しやすくなる。
それぞれの惑星の発達年齢域は次のようになる。
月 0歳~
水星 7歳~
金星 13歳~
太陽 25歳~
火星 35歳~
木星 45歳~
土星 55歳~
年齢域は諸説あるのでこれが絶対的なものではないが、西洋占星術では一般的にこのように言われている。インド占星術でも順番は同じだが、年齢域の定義が大きく異る。
この発達年齢域は目安で、人によっては歳相応の成長を遂げず、40歳を超えても精神の成長が金星や太陽までの段階で、精神の成長が止まってしまっている人もいる。
次の記事から順にそれぞれの惑星の年齢域について説明していこうと思う。

高揚の惑星が多ければいいわけでもない・・・

今日は高揚が多ければいいというわけではないというお話。
初心者のうちは、高揚の惑星が多いことがいいホロスコープだと思ってしまいます。
高揚の惑星があることは多くのメリットがありますが、必ずしもいいとは限りません。
次のチャートを見てみて下さい。
マーク・チャップマン
このホロスコープは木星と金星が高揚し、太陽と土星が高揚の星座に在住して、惑星の力がとても強いホロスコープです。
このホロスコープの人物は素晴らしい人物でしょうか?いえ、違います。
実はこのホロスコープはジョン・レノンを暗殺したマーク・チャップマンのホロスコープです。
このホロスコープでは月がケマドルマ・ヨーガという孤立状態にあり、ラーフとのコンジャンクション、火星と土星のアスペクトによって激しく傷つけられており、精神に障害を来すことが現れています。
このように月が激しく傷ついたホロスコープでは、高揚の惑星は良い方向に働きません。
むしろ、高揚の惑星は暴走した方向に向かわせます。
高揚の木星は、善意を暴走させ、高揚の金星は愛情を暴走させ、高揚の星座の土星は頑なに自分の主張を通す頑固さに、高揚の星座の太陽は強硬な実行力・行動力になります。
高揚の惑星が多すぎることは必ずしも良いことばかりではないのです。ムーラトリコーナや定座の惑星の方が穏やかに惑星の良い面が発揮され、高揚より良いところもあります。
このように高揚の惑星が多いからといって必ずしも良いとは限りません。ホロスコープ全体のバランスとヴィムショタリ・ダシャーをしっかりと読み解くことが正確なリーディングには必要となってきます。