風力発電の問題点

今、南伊豆の石廊崎周辺の山で大規模な風力発電事業が計画されています。
風力発電=グリーンエネルギー=環境に優しい
というイメージを多くの方が抱いているかと思います。
私自身もそんな風に思っていました。
欧米を中心に風力発電は盛んに建設されてきました。
日本でも最近は国策として温暖化対策として
建設が各地でされるようになりました。
そこで、想像と現実にはかなりのギャップがある
という事実がわかってきました。
その問題点とは
1.騒音
南伊豆では風車から200m以内に住む人もいます。
風車が回る限り、24時間、
モーター音、風切り音に悩まされます。
実際にそのような場所に住む人の証言では
「まるで、空港にいるようだ」
といいます。
2.低周波障害
人間には聞こえない低い音によって
睡眠障害、頭痛、耳鳴り、吐き気、抑うつ、不安
腹・胸の圧迫感、肩こり、手足の痺れ、動悸
顎の痛み、脱毛、ストレス、脱力感など・・・
の症状が出ます。
影響の範囲は半径1~2kmは確実で、
最大で半径5kmにも及ぶという説もあります。
3.産業への影響
日本では山の高い尾根に建てられるので
そのための道路工事により、広い森が伐採されます。
そのため、大雨により、土砂が大量に流れ出し、
川や海を汚染し、漁業資源の貝、魚、海藻など
打撃を受けます。
又、海が汚れるので観光業も影響を受けます。
不動産価格の下落。
4.動植物のへの影響
日本の事例で鳥、魚、海がめなどがいなくなったというのがあります。
犬は夜中吠え続け、猫は嘔吐するとのこと。
5.景観の破壊
巨大な構築物(南伊豆では高さ120m、羽の長さは40m)は
景観を破壊します。
6.強風、台風による破損の危険
破損して、羽が折れても修理はできないそうです。
寿命は17年しかありません。
強風によって破損した場合、風向きによっては
500mくらいまで破損物が飛散することがあります。
一番近い民家では200mのところにあり、とても危険です。
以上のような多くの問題がありながら、
風力は日本全体の電力の1%に満たないそうです。
その程度の電力なら、省エネ対策をすることで
十分に抑えられるはずです。
ドイツ・北欧では発電所の年間の稼働率が72%。
日本では58%しか動いていません。
参考図書
戦争をやめさせ環境破壊をくいとめる新しい社会のつくり方
          著者 田中優  出版 合同出版