インド占星術で日本という国を見るととても面白い。
和の国、日本。侍スピリットの国としての日本の特質がよく現れている。
日本の出生時刻は大日本帝国憲法発布の時だ。
1889年2月11日 午前8時30分 東京都
それでホロスコープを出してみると
まず、アセンダントうお座だ。
うお座は想像力豊かで、繊細で、感性感覚に優れた夢見る星座。
そこに金星が高揚して、在住し、更にその特質を強めている。
それは繊細な味わいの日本食
想像力の豊かさは漫画やアニメ
優れた美的感覚は伝統文化、建築
によく現れてる。
金星は愛と調和の星でもある。
和の国、日本はこの金星の高揚によって現されている。
アセンダントにはもう一つ、火星が在住している。
火星は争い、戦いの星、技術系の惑星だ。
金星の高揚が和の精神を現しているが
その一方で侍スピリットとしての火星が存在している。
その火星がラーフとコンジャンクションした月にアスペクトをし
好戦的で一触即発の切れやすく暴力的な性質も示している。
だから、和の精神を持ちつつ、
追い詰められたときには侍スピリットが目覚めてしまい
数々の戦争を引き起こしてしまったのだろう。
ただ、一説にあるようにアジアに調和と平和をもたらすため
の戦いであったのかもしれない。
太陽は第12室のみずがめ座に在住している。
みずがめ座は自由・平等・博愛の星座だ。
ここにも和の国日本の性質が現れている。
本質的にやはり和の国なのだろう。
また、みずがめ座はエキセントリックな
独創的で創造力に満ちた星座だ。
この性質が一見個性がないようで
独創的な技術力で技術大国日本を作り上げてきた。
ただ、本質的には日本人はとても独創的なのだが
それが第12室であるがためにその才能は
表立って言われることはなく、個性のない
画一的な日本人と言われていしまうのだ。
第5室には土星が在住し、日本人の勤勉で
忍耐強さを表している。
そして、行為の第10室にはムーラトリコーナ
で強い木星が在住し、信頼される日本を示している。
こううして見ていくと驚くほど
日本人の特質を星が示していることを感じられて
とても面白い。
次回は日本の歴史と星の流れを検証してみたいと思う。
日別アーカイブ: 2009年2月22日
高揚の水星と減衰の水星
インド占星術を学び始めた初心者の頃
自分のホロスコープに減衰の惑星を見つけて
がっくししてしまったことを覚えている。
しかし、勉強を進めていくうちに
減衰の惑星が必ずしもマイナスばかりとは
限らないということがわかってくる。
その典型的な例が水星だった。
実は私自身が減衰の水星を持っている。
減衰の水星はコミュニケーション能力が低く
系統だった論理的な思考ができず、情報処理能力が低い。
更に私の場合、ケートゥとコンジャンクションし、
更に水星の能力が傷ついている。
実際のところ、私はコミュニケーションが苦手。
頭の回転も遅く、本を読むのがすごく遅い。
しかし、より深く学んでいってわかったことは
水星はうお座で減衰するために、
霊的な世界とのコミュニケーション能力を示し、
深遠な深い思考ができることを実は現していたのである。
論理的な思考能力が失われる代わりに直観力もある
ということだったのだ。
なるほど、減衰の惑星も実は悪いことばかりではないのだ。
それに対して、高揚の水星の特質はというと
水星はおとめ座で高揚する。
だから、とても知性的で、高い論理的思考能力
高速な情報処理能力を持っている。
おそらく、コンピュータのような頭をしているのだろう。
水星の強い人と話すと
水星減衰の私には情報処理速度が速すぎて
とてもないが会話についていくことができい。
しかし、そんな高揚の水星にもデメリットもある。
論理的思考能力が発達しすぎるために、直観能力は低いのだ。
そして、うお座のように霊的な深遠なことも考えないようだ。
これがまた第12室に入っていれば別ではあるが。
だから、減衰の水星を持つ人は
高揚の水星の人には理解できない世界を知っている。
逆に高揚の水星の人は減衰の水星の人が理解
できない世界を知っている。
そこにはどちらが一方的に優れているということはない
それぞれに特質があるのだ。
高揚の水星と減衰の水星は例えるなら、
車に乗って、景色を見るのと歩いて
景色を見るのとの違いのようなものだ。
車で移動すれば、たくさんの景色を見ることができる。
しかし、一方で細かいところを味わって見ることはできない。
表面的に景色を追って、全体を見ていく。
しかし、歩いてその景色を見るなら、道端にある草花や
道行く人と会って話をしたりと
深く味わい深く楽しむことができる。
だから、高揚も減衰も一長一短なのだ。
減衰の惑星があってもその惑星の
特質を生かしていけばいいのだ。