アセンダントの星座、月の星座、太陽の星座が今ひとつピンとこなかったという方もいるでしょう。その原因を明らかにするために、更に他の要素も見ていってみましょう。
アセンダントと同じ星座にもし他の惑星が入っていたら、その人はその惑星の影響も受けます。例えば、アセンダントと一緒に木星が入っていたとしたら、あなたの性質は大らかで楽天的、誠実、前向き、道徳的な人になるでしょう。
惑星と惑星、アセンダントと惑星が同じ星座に入っていることをコンジャンクションまたは同室するというふうに表現します。
例えば、野口英世のホロスコープを見てみましょう。
アセンダントはさそり座です。そうするとさそり座の粘り強い、不屈の闘志があらわれます。それに加えて木星が同室することにより善良で道徳的、慈悲深い性質が現れてきます。
さらに月は蟹座にあり、これもまた愛情深い性質を持っていることを示しています。
同じ星座に一緒にいる惑星の度数が近ければ近いほど、性質への影響は強くなります。もし、1度や2度で極めて近い位置にある場合はその星座の影響より、アセンダントの近くにいる惑星の性質の方が強いと感じるかもしれません。
これはアセンダントだけではなく、月や太陽についても同様です。
例えばもし、あなたの月が土星と一緒にいるなら、自分に対して否定的になったり、自信がないという傾向が出てきます。良く出れば真面目な気質、完璧主義、努力家で信頼出来る人になります。自ら、土星の否定的な側面を乗り越えてようとしないと少しうつ気味な傾向が現れてきます。
さて、これはマザー・テレサのホロスコープです。彼女のアセンダントにはケートゥが入り、禁欲的な修行者としての特徴が現れています。
また、月を見ると土星が一緒の星座に在住し、真面目で努力家の気質も加わります。ただ、牡羊座はとてもアクティブな星座なので土星の否定的な面は出づらいかもしれません。
さらに、太陽は獅子座にあり、リーダーとしての資質がうかがえます。そこに火星がコンジャンクションすることで更にエネルギッシュさ、行動力、情熱が高まり、リーダーとしての性質を高めています。
天秤座ラグナで８室牡牛座に太陽(1:43)金星（12：31）水星（12：35）木星（19：15）があるときは何からどうみればいいんでしょうか。
コメントありがとうございます。お待たせしました。
太陽と金星がコンジャンクションして定座にいることはおうし座の審美眼や美的なセンスや感覚、才能を高くもっていることが考えられます。
また、金星と水星の組合せは水星の言葉に金星の美的な表現が加わり、豊かな表現能力をもっていることを表しています。
そして、そこに木星が在住していると木星は一緒に在住する惑星の能力を高める働きがあるので、おうし座的な能力が高まります。
しかし、それが８室に在住するのでその能力は表立って発揮しづらくなります。
その代わり８室の霊的な能力や一つのことに集中して研究する能力は高くなると考えられます。
はじめまして。Kenと申します。
「惑星集中」についてお訊ねしたいのですが、「惑星集中」はそのハウスに主にどのような影響を与えるとお考えですか？
何個以上のコンジャクトで「集中」となるのか、また、その中に実惑星ではないラーフ・ケートゥは含まれるのか、そのあたりもお伺いしたいです。
ちなみに自分は11室（蠍座ラグナ）に太陽・月・水星・金星の4天体がコンジャクトです。
はじめまして、Kenさん。
コメントありがとうございます。
私は３個以上を惑星集中と考えています。その中にはラーフ・ケートゥも含めて考えます。
惑星が入っているハウスというのはそのハウスのテーマに関心が向かいます。逆に１つも入っていないハウスは関心が向かいません。
惑星集中があるハウスのテーマが人生の中で意識がたくさん向かうということになり、人生の中で関心の高いテーマになります。
１１室だと、社会的名声や富・収入です。人によっては多くの友人という場合もあります。