あなたの人生のテーマは読み解くには?

パート2では、あなたの人生のテーマは何かということを見て行きます。

そのために、まず最初にハウスについて説明します。インド占星術にはハウスという概念があります。このハウスはアセンダントのある星座を第1室とし、時計回りに隣の星座を第2室、その隣を第3室というようにハウスは割り当ててられます。そして、全部で12のハウスに分かれます。

次のホロスコープはイチローのホロスコープです。

イチローのホロスコープ(ハウス番号入り)

アセンダントのある蠍座が第1室となります。時計回りでその隣の射手座が第2室、山羊座が第3室、水瓶座が第4室・・・・・、天秤座が第12室となります。

※第1室を第1ハウスという呼び方も一般的にします。

このハウスはハウスごとに特有のテーマを持っています。第1室であれば、肉体である身体、基本的に性質、能力、家系、家柄、健康などです。それぞれのハウスのテーマは以下の表のようになっています。

 ハウス

象  意

人物

1室 身体、容貌、幸・不幸、名声、平和、豊かさ、健康、家系、家柄、生命、自尊心、出生地 自分自身
2室 収入、利益、富の蓄積、飲食、言葉、スピーチ、会話、家族(同居する人)、家庭、マラカ(死の誘因) 友人
3室 勇気、努力、技術訓練、トレーニング、精神的な強さ、集中力、短距離の移動、音楽、ダンス、芸術、趣味、愛国心、本人の寿命、隣国 弟、妹近所の人
4室 家庭、土地、不動産、家具、乗り物(車・飛行機・船)、旅行、基礎的な教育、幸福、情緒、記憶、知識、農業、採掘業、議会、野党 母親
5室 創造、学習、知能(論理性)、過去世からの功徳(その果報としての才能)、文学、芸術、恋愛、威厳、宗教的実践、マントラ、投機、首相 子供
6室 争い、病気、事故、部下、親戚、訴訟、試験、競争、選挙、借金、奉仕、労働、雇用される仕事
7室 結婚、セックス、対人関係、社会生活、記憶の喪失、社会的名声、マラカ(死の誘因) 配偶者、ビジネスパートナー
8室 寿命、研究、生命、突然、不規則、トラブル、遺産、名誉の失墜、罪、懲罰、残酷な行為、精神的苦悩、慢性病、秘密、ヨーガ、瞑想、心理学、オカルト
9室 幸運、宗教、グル、高度な知識、慈善、神やグルへの献身、信仰、高徳な行い、長距離の移動、外国、聖地巡礼 父親
10室 名誉、地位、天職、天命、社会的使命、社会的行動、職業、政府、公務員、影響力
11室 収入、利益、成功、定期的な収入、社会的評価、勲章、願望成就、才能を使いこなす手腕 兄姉、友人、支援者
12室 損失、出費、投資、負債の返却、布施、寄付、現世からの離脱、苦悩からの解放、出家、隠遁、投獄、入院、外国、移住、権力・権威の喪失、苦悩からの解放

太陽や月など重要な惑星などがどのハウスに入っているかを見ることで人生のテーマを読み解いていくことができます。

人生のテーマを見るには、いくつかのポイントがあります。

1. アセンダントの星座の支配星が在住するハウス

一つはアセンダントの星座の支配星が在住するハウスのテーマを見ることです。これは人生で最も重要なテーマの一つになります。第8室に入れば、研究することやオカルト的な知識に関心が向かいます。

2. 月の在住するハウス

月は心を表します。そのため、月が在住するハウスは、あなたが心から安らぎを得るハウスを意味します。例えば、第5室に月が入っている人はクリエティブなことをすることや子供と関わることが心の安らぎになります。

3. 太陽の在住するハウス

太陽は魂や自我を表します。太陽の入っているハウスは人生の目的を表します。例えば、太陽が第4室に入れば、家が仕事場になったり、大地に根ざしたことをしたり、家族やコミュニティが大切になったりします。

4. ラーフの在住するハウス

ラーフは飽くなき貪欲な欲望を表します。ラーフがあるハウスのテーマは貪欲な欲望を表すため、食べても食べても満足できない。追い求め続けるテーマを表します。

例えば、仕事のハウスである第6室や第10室に太陽が入っている場合は、働き始めると仕事中毒かのように働きまくります。第9室に入っている人は精神的な成長のために精神的な知識を追い求める傾向があったりします。

イチローを実例に見てみましょう。

イチローのホロスコープ(ハウス番号入り)

第1室の支配星である火星は牡羊座の第6室に入っています。第6室は争いのハウスです。戦いを表す火星が入ると特にその傾向が強まります。イチローの場合は争いのハウスである第6室をスポーツという勝負の世界で良い形で発揮しています。

心の安らぎや心から求めるテーマを表す月は第10室の獅子座に入っています。イチローにとって、仕事をして社会的な評価を得ることが人生で重要なテーマなのでしょう。

そして、太陽は天秤座の第12室に入っています。第12室は海外と関わること、海外移住のハウスです。太陽は仕事も表します。ですから、海外で仕事をすることがイチローのテーマになっているのでしょう。

最後はラーフ。ラーフがスピーチや飲食を表す第2室に入っています。ラーフが第2室に入っている人は話好きです。また、食生活が偏食気味になったりします。

第2室は財産の蓄積のハウスでもあるので資産運用にも関心が向かうことを示しています。

さて、あなたのホロスコープはどうなっているでしょう?ハウスのテーマは様々です。入っている惑星やその人の性質によっても、どのテーマが出てくるか変わります。また、他の惑星が影響を与えることによって、色々と変化し、読み方がそう単純でない場合もあります。

それでも、これを簡単に読み解いて知ることで人生をどう生きるか参考になると思うので自分のホロスコープでもぜひ、確認してみてください。

あなたの人生のテーマは読み解くには?」への3件のフィードバック

  1. アセンダントの支配星が在住するハウスというのは、例えば
    アセンダントが天秤座であれば第1室と、第8室ということになりますか?

    ラグナが山羊座、第4室の場合どう読み解けば良いでしょうか。
    (火星が11室に入っているのでそこも引っかかります)
    ちなみにアセンダントが天秤座、月が牡牛座、太陽が乙女座です。

    1. 前回質問した者です。
      勘違いしていました!
      アセンダントが天秤座ということは支配星が金星で、私の場合金星は獅子座(第11室)に入っています。

      ラグナでなく(これも勘違い^^;)ラーフの支配星が山羊座の第4室です。

      土星がアセンダントに入っているのと、アセンダントの支配星の11室に火星が入っています。たしか凶星ですよね?どのように読み解けばよいでしょうか。。

      1. 土星がアセンダントに入っているのは、土星の性質が自分の性質に表れてきます。土星は真面目で責任感が強い性質が表れてきます。一方で自己否定感を感じやすい傾向も出てきます。

        11室の火星は友人関係が火星が象徴する活動的なタイプ、スポーツマンタイプの友人が多い傾向があります。

        ただ、ホロスコープは総合判断なので上記のことは断片的なことで実感を感じられないこともあると思います。

コメントは停止中です。