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医療占星術:病気のタイミング

今日も昨日に引き続き、翻訳メモです。
Elements of Vedic Astrology Ⅱ Dr K S Charak
意訳、要約しているので正確には原典を参考にしてください。
病気のタイミング
1.機能的凶星のダシャー
生来的な吉星であっても、機能的に凶星化している時、そのダシャーは注意深く見ることが大切です。ラグナは肉体を表し、それが凶星の影響が強い時、健康について注意深くみる事が大切です
2.ドゥシュタナ・ハウスのとその支配星の役割
ドゥシュタナ・ハウスに在住する惑星のダシャーやドゥシュタナ・ハウスの支配星のダシャーとそれの影響を受ける惑星のダシャーは病気を見る上でとても重要です。惑星がドゥシュタナ・ハウスに在住する時、慢性病を引き起こします。
3.逆行する惑星
・逆行する惑星のダシャーは病気を引き起こします。
・逆行する惑星がケンドラに在住するか、ラグナ支配星と絡む時、病気を引き起こします。
4.弱い惑星
コンバストされる惑星、敵対星座や減衰の星座に在住する惑星のダシャーは病気を引き起こします。特にナヴァムシャや他の分割図でも弱い場合はより顕著です。
5.ラーフ・ケートゥ軸(Rahu-Ketu Axis:RKA)
もし、チャート上に病気の表示がある時、RKAがラグナやダシャー支配星に影響を与える時に病気を引き起こします。
6.22番目のドレッカナや64番目のナヴァムシャの支配星
これらの惑星は健康に関して悪い要素を加えます。
7.保護の影響
健康と病気に関して注意深く吟味することが大切です。特に病気から保護される要素を注意深くみます。強い保護の影響がある時やきつくない変動のダシャーが連続して続くときは健康を害しません。好ましいトランジットの時は問題がありません。好ましくないトランジットは悪い影響を与えます。
8.ダシャーの連続性
病気について判断を下す時にはとても重要です。一般的にダシャーの連続性は以下のような影響を与えます。
(a)好ましいダシャーの後に好ましくないダシャーが来る:病気が発生します。
(b)好ましくないダシャーの後に好ましいダシャーが来る:病気から回復します。
(c)好ましくないダシャーの後に続いて好ましくないダシャーが続く:病気が長引く;複雑化や合併症を招く
(d)好ましくないダシャーが3回続く時:回復しない、もしくは死を招きます。おそらく3番目のダシャーまで生きることは難しいでしょう。

医療占星術:健康に良い条件

今日は医療占星術に関する翻訳メモです。
Elements of Vedic Astrology Ⅱ Dr K S Charak
意訳、要約しているので正確には原典を参考にしてください。
健康に良い条件
1.ラグナ
最も健康に重要な要素はラグナとその支配星の健全さです。ラグナが強いことは健康の条件です。
ラグナが強いというのは次のようなときです。
(a)ラグナ支配星が自室に在住する。
(b)自室支配星によってラグナがアスペクトされている。
(c)生来的吉星の在住。
(d)生来的吉星によるアスペクトを受けている。
(e)友好惑星または高揚の惑星の在住。
(f)機能的吉星の在住又はアスペクト。
(g)生来的又は機能的凶星が、在住していないこと又はアスペクトを受けていないこと。
ノート:吉星がアセンダントにの度数に近い時、ラグナを強くします。特に1度以内にコンジャンクションする時、とても深い影響を与えます。
ラグナを弱くするのは次のようなときです。
(a)ラグナの支配星が自室に在住せず、ラグナの支配星が自室にアスペクトしていない。
(b)ラグナに生来的吉星が在住せず、生来的吉星のアスペクトを受けていない。
(c)ラグナに機能的吉星が在住せず、機能的吉星のアスペクトを受けていない。
(d)ラグナへの生来的又は機能的凶星の在住やアスペクト
(e)ラグナへの減衰又は敵対惑星の在住
ノート:もし、減衰または弱い惑星がアセンダントから1度以内にあるとき、健康に悪影響を与えます。
2.ラグナ支配星
健康であるためにはラグナ支配星が次のようでなければなりません。
(a)ラグナの支配星がラーシと分割図で強い又は高揚している。
(b)吉星とコンジャンクションしている。
(c)吉星のアスペクトを受けている。
(d)吉ハウスに在住している。
ラグナ支配星が悪影響を受けている
(a)ラグナの支配星が弱っている又は減衰している。
(b)ラグナ支配星が凶星とコンジャンクションしている。
(c)ラグナ支配星が凶星のアスペクトを受けている。
(d)ラグナ支配星がドゥシュタナハウスに在住している。
ノート:
(a) ここでもラグナ支配星に近い度数の吉星や凶星はとても重要です。惑星がラグナ支配星と1度以内の時、強烈な影響を与えます。
(b) ラグナかラグナ支配星がヴァルゴッタマの時、有害な影響に耐える力強さを持ちます。
3.月の状態
月の強さは健康を見る時にとても重要です。ドゥシュタナに在住する月は幼年期に病気を引き起こします(バラリシュタ Balarishta)。月への凶星のアスペクトやコンジャンクションなどの絡みも有害です。幼年期に病気から守るコンビネーションがあれば、後年、バラリシュタのコンビネーションのあるダシャー期間に病気を引き起こします。
4.ケンドラとトリコーナの役割
ケンドラはホロスコープの4本の柱です。それに加えてトリコーナもホロスコープでもっとも重要なハウスです。吉星がケンドラとトリコーナに在住することは健康を高めます。凶星が在住する時、病気を指し示します。
ノート:逆行する吉星は病気からの保護にはなりません。病気をその惑星のダシャーに引き起こします。逆行する凶星はより有害です。凶星にアスペクトされる逆行する吉星も、逆行する凶星にアスペクトされる順行する吉星も有害な影響を与えます。
5.トリシャダヤス tri-shadayas
3,6,11ハウスは凶ハウスと考えられています。これらの支配星もまた有害な働きをします。生来的凶星がこれらのハウスに在住するとき健康によい影響を与えます。しかし、これらの惑星のダシャーの期間は健康の邪魔をします。これらのハウスのダシャーの期間も健康に悪影響を与えます。
6.第8室と第8室支配星
第8室は寿命のハウスです。第8室に在住する凶星は慢性的な病気を意味します。土星は例外で、在住することで健康と長寿を高めます。良い健康と長寿には第8室支配星が強く、吉星の影響下になければなりません。
ノート:ラグナと第8室のサルヴァアシュタカヴァルガの得点が高いことは健康によい事です。低い場合は病弱であることを意味します。
7.ヨーガの役割
強く有益なヨーガがラグナやラグナ支配星が関わって形成されることは健康に良いことです。以下について注意してみます。
(a)ラグナでのラージャ・ヨーガの形成
(b)ラグナ支配星が関わるラージャ・ヨーガ
(c)ラグナやラグナ支配星に形成されるスバ・カルタリ・ヨーガ
ノート:スバ・カルタリ・ヨーガとはあるハウスから第2室と第12室に吉星が在住するヨーガ。挟まれるハウスや惑星に良い影響を与えます。逆に両隣に凶星が入る時は、パーパ・カルタリ・ヨーガと呼び、健康に有害な影響を与えます。第12室に順行の凶星が在住し、第2室に逆行の惑星が在住する時は特に有害なコンビネーションです。
8.ダシャー
ホロスコープに示される病気の表示は関連するダシャーが巡ってきた時に引き起こされます。ダシャーの時期をより正確に解読するにはトランジットを見る必要があります。