新たにインド占星術研究室のホームページを作りました。
こちらでは、ブログで書いた記事を体系的にまとめていきます。
http://maitrii.web.fc2.com/lab/
その中で
インド占星術講座 【入門編】というのを作りました。
インド占星術をはじめて見る人のための簡単なページです。
http://maitrii.web.fc2.com/lab/kouza/nyumon/index.html
インド占星術について、簡単に勉強してみたい方はご覧ください。
311東日本大震災の時の菅首相のトランジット
今日は菅首相と東日本大震災について検証してみたいと思います。
出生情報:1946年10月10日 山口県宇部市
(てんびん座に時刻修正)
菅首相にとって重大な転機であった311震災時のトランジットを見てみます。
◆ 311震災時のトランジット
出生の太陽に対して、苦悩と試練を与える土星が2度以内の緊密なコンジャンクションを形成しています。トラブルや事故を表す火星からの8番目のアスペクトも受けています。木星と水星のアスペクトも受け、おとめ座にアスペクトが集中しています。しかも太陽はAKです。運命的にとても困難な時期であったことが伺えます。
私は菅首相は天秤座ラグナだと考えています。そうすると、結婚の時期、家柄の良さ、父が技術者であったことなど、さまざまなことが説明されます。
安易な時刻修正の説は唱えたくないと思っていますが、やっぱり日本の転換期を迎えたときの歴史上重要な首相。インド占星術研究家としては時刻修正を試みてみたくなってしまいますね。
菅首相のラグナが天秤座だと仮定すると、首相という国家最高権力者の立場になるという出世をしながら最悪のことが起こったことが説明できます。太陽は第11室支配星なのでおとめ座に在住する太陽へのトランジットは願望成就、並外れた高い地位を菅首相に与えました。震災時もおとめ座へのダブルトランジットは継続中でした。今度はおとめ座の第12室のおとめ座の喪失、苦悩という象意が現れました。
ダシャーを検証してみても、天秤座ラグナであるとするとかなり納得できるダシャーです。
◆ 各種ダシャーの検証
ヴィムショタリ・ダシャーは月-水星期で水星は損失と苦悩の第12室を支配し、火星とコンジャンクションしています。マハー・ダシャー・ラグナとチャンドラ・ラグナからは大地を意味する第4室とマラカハウスの第7室を支配し、苦悩の第8室に在住しています。大震災による苦悩をよく表しています。
ヨーギニー・ダシャーは木星-ラーフ期です。ラーフ単独で混乱や苦悩、災害を表すのに木星からもラグナからも第8室にラーフは在住しています。これもまた、大変困難な時期であることを示しています。
また、チャラ・ダシャーは獅子座-蠍座期。蠍座はマハー・ダシャー・ラグナから大地を意味する第4室です。そこに出生図ではケートゥと土星がアスペクトしています。ナヴァムシャではラーフ、ケートゥ、土星、太陽の4凶星がアスペクトしています。ダシャムシャでもラーフ、ケートゥ、土星、太陽、GK(木星)のアスペクトを受け、これ以上ないくらいに困難な時期であることを示しています。
てんびん座ラグナであることをもっと確証できるよう検証を進めていきたいと思います。
インド占星術 それは智慧の道
インド占星術 それは数千年、数万年と
古(いにしえ)の時代から続く、太古の智慧。
インド占星術 それは宇宙の神秘を知る鍵。
宇宙に輝く星々の力を理解する者、運命の秘密を解き明かす。
生まれてきた意味、人生の目的を知る。
インド占星術 それは運命の仕組みを知る宇宙の神秘
光の科学 “ジョーティッシュ”
インド占星術を学ぶ者
その智慧によって内なる闇に光をもたらす。
内なる光、それは私たちの真の自己
魂、アートマン 愛、感謝、喜び
インド占星術 それは智慧の道
ラーフのトランジットと結婚
今日は『Journal of ASTROLOGY Mar-April 2011』に面白い記事が載っていたので簡単に紹介したいと思います。
ナヴァムシャにおけるRa-Ke軸のトランジットによって、結婚の時期を読み解くものです。
結婚の時、ナヴァムシャにおいてRa-Keが以下のようなトランジットを形成します。
1) Ra-Keが1/7軸にトランジット。または、第1室や第7室支配星とコンジャンクション。
2) Ra-Keが5/11軸にトランジット。または、第5室や第11室支配星とコンジャンクション。
結婚の時、この2つの条件のどちらかを満たしているそうです。
この記事では55の結婚うち、49のケースで成立していたと書いてあります。
49/55 つまり、89パーセント!すごいですね。
さて、自分ので検証してみたら・・・・。
ナヴァムシャラグナがひとつずれる?
ナヴァムシャのラグナが正確に特定できなければ使うのは難しい技法ですね。
逆に出生時刻修正に使えるかも。
ラーフとケートゥ、2つの幸せへの道
インド占星術にはラーフとケートゥという2つの仮想天体があります。
それは太陽と月の軌道の交差するポイント。
魂(太陽)と心(月)が織りなすもの。
西洋占星術ではドラゴン・ヘッド(ラーフ)とドラゴン・テイル(ケートゥ)。
一方は上半分の頭だけ、だから食べるだけ。
一方は下半分の尻尾だけ、だから排泄するだけ。
ラーフは現世的で物質的、欲望を満たすこと、快楽を求めます。
幸せになりたいがために、欲望を追い求め続けます。
しかし、その欲望によって得る幸せと喜びは一時的なもの。
しばらくすると、また何かが欲しくなり苦しみます。
そして、欲望を大きくすればするほど、その苦しみは大きくなってゆきます。
幸せは一時のもの、苦しみは永遠に終わることはありません。
一方、ケートゥは精神的で禁欲的、現世的な快楽を放棄しようとします。
何かを失うこと、手放すために苦しみます。
しかし、それは一時的な幸せではなく永続する幸せに近づいていく道です。
手放せば手放すほど幸せは大きくなってゆきます。
手放す苦しみは一時のもの、永遠の幸せに向かいます。
人はこのラーフとケートゥの2つの道を交互に行き来しながら成長していきます。
この地球上に生まれてきて、あらゆる経験をします。
ラーフはまた、混乱や不道徳、無信仰、突然の災害、大惨事を意味します。
欲望ばかりを追い求めていった結果です。
現代文明はこのラーフの道をひた走ってきたのでしょう。
幸せになりたいがために、欲望を追い求め続ける。
しかし、その行き着く先は・・・・。
幸せを追い求めた結果の破滅!?
私たちは、手放してゆくというスピリチュアルな道、
ケートゥの道に戻ってゆかなければならないのかもしれません。
ケートゥは自己に関する知識、神秘的な知識、真理を見通す智慧です。
そのために、物質と欲望を手放します。
ケートゥの至るところは永遠の平和と幸せである悟り。
さて、これから私たち人類はラーフとケートゥ
どちらの道を進んでゆくのでしょうか?
今この時代は、死と再生の時、破壊の後には新たな創造が始まります。
新たな創造の時代が早く訪れるといいですね。
追記:
西洋占星術ではラーフは吉星、ケートゥは凶星。
インド占星術では両方とも凶星。
でも、ラーフは一見、吉星。行き着く先は凶。
ケートゥは一見、凶星。行き着く先は吉。
なのかなって思います。
でも本当はスピリチュアルな占星術では吉凶はありません。
インド占星術は惑星の両面のすべてを理解してゆくことによって
この世界をより深く理解することで精神的な成長を促すものなのかなと思います。
だから、インド占星術は面白い、ただ運命を知るというおだけではない
この世界の真実を知る智慧。奥深い宇宙の智慧。
ニーチャバンガ・ヨーガ
今日はニーチャバンガ・ヨーガについて解説。
これは減衰の惑星があってもそれをキャンセルしてくれるヨーガです。
Elements of VEDIC ASTROLOGY vol.2 Dr.K.S.CHarak先生のを参考にしています。
それをうちゃさんが訳してくれたものです。
(a)減衰惑星が在住する星座の支配星がラグナまたは月からみてケンドラにあるとき。
(b)減衰惑星が高揚する星座の支配星がラグナまたは月からみてケンドラにあるとき。
(c)減衰惑星が、その惑星が在住している星座の支配星とコンジャンクトしているか、アスペクトされているとき。
(d)減衰惑星が、その惑星が高揚する星座の支配星とコンジャンクトしているか、アスペクトされているとき。
(e)減衰惑星が、その惑星が在住している星座の支配星と星座交換しているとき。
(f)2つの減衰惑星同士が、アスペクトしあっているとき。
初心者のうちは、減衰=ダメと思いがちですが
減衰があっても、有名人はたくさんいるんですね。
これは明治天皇陛下のチャートです。
なんと王様の太陽が減衰!
土星も減衰、金星も減衰!
でも、ちゃんとキャンセルがいます。
太陽と土星は(f)の条件に当てはまり、減衰惑星同士がアスペクトしあっています。
金星は(e)に当てはまり、水星と星座交換しています。
そして、太陽は方角の強さを獲得してパワーアップ!!
やっぱり社会的に名声を得る人は第10室と第11室が強いですね。
ただ、ニーチャバンガがあってもその弱さはどっかに残ってるので読むときは要注意。
減衰惑星があっても、チャートを正しく読むためには
ニーチャバンガ・ヨーガが形成されていないかチェックが必要なんですね。
インドの神様 クリシュナのチャート
K.N.ラオ先生の本『JYOTISH the super-science』を読んでいたら、クリシュナのチャートを発見!
そんなものが残っているなんて驚きです。
一般的には12星座のシステムは紀元前500年前後にメソポタミアで完成したと言われています。
しかし、それより遙か昔の伝説上の人物に牡牛座の生まれであると記されています。
だから、インド占星術はもっと起源の古いものだと書いてありました。
これは嘘か真かわからないがすごいチャートですね。
ほとんどの惑星が高揚の星座、ムーラトリコーナか定座に在住しています。
ラーフ・ケートゥのみが減衰。こんなチャートあり得るんですね。
さすがインドの神様★
変わって、次のチャートは私が見てきた中で最もパワフルなチャート。
太陽、土星、金星が高揚。しかもなんと高揚の度数からすべて1度以内!
ラーフ・ケートゥも高揚し、しかもヴァルゴッタマ。
火星と木星は定座で、月はアスペクトバック。
はじめ見たときあり得ん!と思ったが
こんなチャートを持った人も世の中いるんですね。
この子はまだ20代でとっても才能あふれる子でした。
神秘体験も半端じゃない。
でも最近、ある程度インド占星術の理解が進んでくるとわかってくるのが、
高揚が多けりゃいいってもんじゃないってこと。
この宇宙はすべてバランスが大切。
星の配置もおんなじみたい。
さてさて、このチャートの持ち主の将来はどうなるのか楽しみです。
土星の禁欲とケートゥの禁欲の違い
土星とケートゥはどちらも禁欲の惑星です。
しかし、その意味合いはだいぶ異なります。
土星は我慢します。自己を抑圧します。
自らに試練を与えます。
そのため、強いストレスを抱えます。
その抑圧したものがはじけてしまうと不道徳な方向にもいきかねません。
それに対して、ケートゥの禁欲は
禁欲しようと思うより、執着が少ない、
自ら放棄しようという気持ちになるようです。
第1室土星の在住の人の断食と
第1室ケートゥ在住の人の断食を見て思いました。
第1室在住の人は忍耐強く我慢してます。
強い決意の元に実行します。
第1室ケートゥの人は何となくしようと思った。
何となく1週間の禁欲をしてみたといいます。
同じ禁欲でも、そのそれぞれの惑星の意味を的確に捉えることが大切なんですね。
トルーマンのガジャケーサリーヨーガ
トルーマンのガジャケーサリー
http://astrodiary.blog114.fc2.com/blog-entry-399.html
清水さんのアストロダイアリーの記事を見ていたら、ガージャケーサリヨーガについて
興味深いことが書いてあったので、その問の答えを考えてみました。
そして、広島と長崎に原爆を投下する命令を下したのが、このトルーマン大統領です。
彼のホロスコープにもガジャケーサリー・ヨーガができています。
しかし、その性質についてみなさんご自身で検証してみてください。
原爆投下の正当性についてはいろいろ議論があるようです。
しかし、軍事施設のない人口密集地ということで
広島と長崎が投下目標に選ばれたというのは事実のようです。
他の兵器の影響を避け、純粋に原爆の効果だけを検証することができたからでした。
これは生体実験にほかなりません。
このようなジェノサイド(大量殺戮)の命令を下させたガジャケーサリー・ヨーガ、あるいは千歩ゆずってそれを阻止することができなかったといってもいいけど、そんなガジャケーサリー・ヨーガとはいったいなんぞや?
ガジャケーサリー・ヨーガがもたらす理想主義と高い徳性はいったいどこへ消えたのか?
あるいは、なぜ消えたのか?
そんな視点で、このガジャケーサリー・ヨーガを検証してみるといいんじゃないかと思います。
(アストロダイアリーより引用)
ただし、出生情報がWikipediaアストロデータバンク、どこを見ても1884/5/8のとあったのでそれを採用します。
■トルーマンの出生情報
・アストロデータバンク
・ASTROTHEME
・WIKIPEDEIA

なぜ、原爆投下を決定するという非人道的決断を下せたのか?
それは彼のホロスコープは好戦的な性質を示す火星と冥王星の影響が強く、
道徳性と慈悲の木星が激しく傷ついているためではないかと思います。
火星の影響は悪く出ると、攻撃的で残酷な性質を示します。
土星の影響は悪く出ると、冷淡な性質を示します。
冥王星は残酷な性質を示します。
①火星の影響
・火星が月にアスペクトしている。
・太陽が火星の星座に在住している。
・第5室に火星がアスペクトしてる。
②木星の傷付き
・火星とコンジャンクションしている。
・土星の3番目のアスペクトを受けている。
③冥王星の影響
・第1室支配星の水星に冥王星が1度以内と緊密なコンジャンクションを形成している。
・第5室支配星の土星も冥王星とコンジャンクションしている。
原爆投下を決断したとき、彼のヴィムショタリ・ダシャーは水星-土星期でした。
水星も土星も道徳性の第9室に在住します。
彼は彼なりの価値観による正当な判断をし、決断したのかもしれません。
そこに「死と再生」「プルトニウム」を意味する冥王星もコンジャンクション
しているというのはとても興味深いことです。
日本にとっては死であり、再生への始まりでした。
歴史において、何が正しかったのかという判断はとても難しいものですね。
08/15のツイートまとめ
jyotishMichiyuu
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私たち一人ひとりが自らの内にある怒りを克服することに意識を向けましょう。平和のための戦いは自らの内にあります。世界の平和は私たちの心の総和です。一人ひとりが平和になること、その連鎖が世界の平和につながっていくのだと私は思います。
08-15 16:40 -
今の環境破壊、終わりなき戦争、科学技術至上主義、西洋医学の終わりなき病原菌との戦いなどはすべて火星の間違った使い方の結果です。火星の怒りと闘争的な性質は敵なきところに敵を作り出し、自ら終わりなき戦いの中に落ちていきます。火星の破壊行為は最終的に自らを破滅させます。
08-15 16:35 -
怒りのカルマを消滅させたときに得られる平和を、自らの体験を通して理解することが世界がどうやったら平和になるかを理解する道だと思う。
08-15 15:36 -
怒りのカルマを根源から消滅させる方法は色々あると思う。私の体験上知りうるのはヴィパッサナー瞑想だ。
08-15 15:31 -
時に怒ることも必要だと言われる。この世界にあるものはすべて意味があり、必要なものだと思う。しかし、怒りは怒ることがいかに無意味で自分と他人を苦しめるかということを知るまで怒ることに意味があるのだと思う。怒ることの無意味さを理解したとき、怒りのカルマは昇華される。
08-15 15:30 -
私たち一人ひとりが火星の怒りのカルマをクリアすることが世界の平和につながっていく。そして、火星の良い面を使うっていく。情熱、チャレンジ精神、行動力、集中力、論理的な思考能力。心の奥底にある、火星の怒りのカルマを消滅させよう。内なる怒りが消滅してゆくと争いは自然と少なくなっていく。
08-15 15:26 -
火星には支配欲、権力欲があり、欲望の強い惑星だ。その根底にあるのは内なる怒りのカルマだ。その怒りにによって自らを傷つけ、人を傷つける。だから、いつまでも心は満たされない。だから、支配欲、権力欲、いろんな欲望に意識が向かう。その欲望を満たすことで自分を満たそうとする。
08-15 15:20 -
今日は終戦記念日。インド占星術的にどうやったら世界は平和になるか考えてみる。それは火星のカルマをクリアすることだと思う。火星のカルマは「怒り」。怒りが発展すると「憎しみ」になり、それが更に発展すると「恨み」に変わる。火星のその怒りのカルマが他者を攻撃し、争いを生み出す。
08-15 15:18