検証:マザー・テレサ① 奉仕活動と天命の達成

マザー・テレサは前世紀を代表する偉大な聖女だった。今回は彼女について検証してみたいと思う。彼女が修道女として奉仕活動をしたのは何故だったのか?それが評価されたのはなぜなのか?インド占星術を通して読み解いていってみたいと思う。
まず、彼女の出生データであるが英語のサイトで探してみると
出生生年月日&時刻 1910年8月26日 午後2時25分 
出生地 Skopje (Yougoslavie)
であったが、これはあまり正確ではないようだ。K.N.Rao先生はさそり座アセンダントを採用しているので、時刻修正をし、午後2時17分で検証してみることにした。
マザー・テレサの出生図
まず、奉仕活動については第6室をみる。第6室に心を表す月が在住し、彼女は奉仕活動に心魅かれたのだろう。その月は第9室を支配しているので第9室の現世の高徳や道徳性・精神性は奉仕活動を通して使われた。
これを更に月ラグナで検証してみると第6室には高徳を表す最大吉星の木星が在住し、
水星が高揚して、素晴らしくよい状態にある。
社会的生き方を表す太陽ラグナから検証してみても第6室には前世の高徳を表す第5室の支配星でまたしても、生来的最大吉星の木星がアスペクトしている。そこに天命の第10室を支配する。大吉星の金星のアスペクトを受けている。更に土星がアスペクトバックし、
第6室を更に強化している。
どのラグナから検討してみても第6室はよい状態にある。さすが世界的に評価される前世紀の偉人だ。奉仕活動には第6室が良いことが重要なのだ。
さて、天命を意味する第10室はどうだろうか。
奉仕活動の第6室支配星が第10室に在住し、奉仕活動を通して、天命を達成していったことが読み取れる。同時に第1室の支配星が第10室に在住することで彼女にとって仕事を通して天命を達成することが人生のテーマでもあった。
同時に第1室支配星が第10室に在住し、魂の進むべき道を示す太陽でムーラトリコーナで強いパワーをもち第10室でラージャヨーガを形成している。このことから、彼女が生涯に渡り奉仕活動を通して、天命を達成したことが読み取れる。
更に月ラグナからも検証してみる。第10室は大吉星の金星のアスペクトと第9室の現世の高徳と第12室の神秘的な成功、自己放棄、自己犠牲の支配星の木星のアスペクトを受けて、土星のアスペクトバックを受けている。月ラグナからも第10室は極めてよい状態にある。
太陽ラグナから検証してみても、第5室と第8室支配の木星のアスペクトを受け、高揚のラーフが在住して、とても強い。どのラグナから検証しても第10室は極めてよい。
ダシャーを検証してみるとノーベル平和賞を受賞したのは土星-太陽期であった。
アセンダントから見ると第10室でムーラトリコーナで在住し、方角の強さを獲得している。それが方角の強さを獲得した第1室支配星の火星とコンジャンクションし、強力なラージャヨーガを構成している。
太陽はマハーダシャーラグナの土星から見ても、月ラグナからみても自己実現の第5室にムーラトリコーナで強い状態で在住している。正に太陽期に天命としての奉仕活動が評価されている。
奉仕活動には第6室がよいこと、天命の達成には第10室が大切なのだ。
関連ページ:
マザー・テレサ 愛の波動
Wikiペディア マザー・テレサ
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