批判すること、批判されること

私はいつの頃か忘れたが、他人を批判することの一切を止めることを意識した。それは身近な人だけでなく、テレビに出てくる人たち、政治の世界などへもだ。
そして、日々瞑想をして、心を穏やかに批判の元になる怒りを消失させていくと本当に大切なものは何かということが見えるようになってくる。批判していた時は、自らの心が怒りによって支配され見えなかったものが見えてきた。
その中で気づいたこと。他者を批判しているとき、自分は相手より正しいのだと思っている。しかし、それは冷静に自分自身を見つめられるようになってくると全然そんなことはないんだと気づく。
批判している自分とその相手は同じ次元、同じ世界に生きている。例え、もし、正しかったとしても相手への思いやりや寛容さが欠け、自分の主張をしていただけだった。批判するものと批判されるものは傍からみると同じなのだ。
そして、人は他人を批判するとき、優越感に浸ることで少しの快感を得る。だから、人は人を批判するのだろう。しかし、それは表面の意識だけであって、実は更に深い潜在意識では、苦しみをどんどん増やしている。自分の心にナイフを突き刺しているようなものだ。そして、相手にも、直接批判しているわけではないが周囲の人たちにも不快な思いをさせる。
批判することで人は刹那的な快楽を得るが、実は自らの心を苦しめ、周囲との関係を破壊する。知らぬ間に人は離れていく。他人を批判することは、自らの人生を破壊しているのだと思う。他者を批判することで一見得ていたと思っていたものはすべて幻想だったのだと思う。
人を思いやるならば、時に本当のこと、事実を伝えることも必要だ。でも、それは批判することとは全く違うものだ。
批判することを止め、心を本当に穏やかにしたとき、大切なものが見えてくる。その時、相手の世界観への理解と敬意が生まれる。批判していた人たちもそれぞれで自らの自我に囚われ、苦しみの中に生きているのだと思えるようになる。
批判することに使っていた内にある怒りのエネルギーを建設的な方向に使えるようになると情熱や集中力となる。怒りを手放した時、その強力なエネルギーは人生を情熱的に自由に生きる巨大な力となる。怒りを手放した時、本当の人生が開けてくる。
まだまだ、私自身、ふっとした時に批判的な自分がむくむくとわき上がってくる。日々瞑想することで心の中にある怒りの火種を消滅させ、もう一段高い次元へと成長していきたい。
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占星術で批判的な思考に支配されやすいのは火星の影響力の強い人たちだ。影響力が強いのは1室、月、太陽、1室支配星に火星の影響を受けているホロスコープだ。
火星支配の星座や火星が高揚する山羊座、金星が減衰する乙女座も批判的な傾向が強い。ただ、今まで見ている例だと、しし座ラグナでは、9室を支配し、1室に在住するしし座の火星はその要素があまり感じられない。また、木星のアスペクトがあると大幅に緩和されるようだ。どんな特徴も総合的に見ることが大切だ。

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