インド占星術には特殊な計算をして、各ハウスの重要度を見るアシュタカヴァルガという技法があります。これはそれぞれのハウスのポイントを見ることによって、人生のどこにより多くの時間を費やすかということを見ることができます。
結婚や恋愛を見る時は1室と7室のポイントのバランスを見ることで読み取れる情報があります。ポイントを見るときの目安は総合アシュタカヴァルガの平均ポイントは28だということです。
ポイントが10ポイント代であったら、人生においてそのハウスのテーマに費やす時間が短いことを示します。逆にポイントが30ポイントを超えるとそのテーマへ費やす時間が長いことを示しています。
パートナーとの関係を大切にする人は7室のポイントが高い傾向があります。低ければ、パートナーのために費やす時間が短くなります。
逆に1室のポイントが高ければ、自分のために費やす時間が長くなる傾向があります。
このポイントの配分を見ることでどれだけパートナーを大切にするかが読み取ることができます。
実例を見てみましょう。
エリザベス・テーラーのチャートと総合アシュタカヴァルガです。
8度の結婚と7回の離婚を繰り返した多彩な結婚歴のある女優です。
アシュタカヴァルガのバランスを見ると7室のポイントは26より少し低い程度です。
しかし、1室のポイントが何と37!ちょっとアシュタカヴァルガのポイントのアンバランスさを感じますね。
このアンバランスさが結婚と離婚を繰り返した一つの要因だったのかもしれませんね。
エリザベス・テイラーは結婚と離婚のテーマをマスターするにはとても検証しがいのあるホロスコープです。これも3月から始まる東京での中級講座で取り上げて、徹底的に検証していきます。
また、見方によっては7室のポイントが低いことは、霊的な成長を目指す人にとっては良いことにもなります。
みなさんもこの総合アシュタカヴァルガのバランスに着目してチャートを見てみてください。1室と7室以外にも見ていくと人生でどこに時間を費やす傾向があるのか見えてきますよ。
結婚していて7室のポイントが低い人はパートナーのためにもう少し多くの時間を費やすようにしましょう。そうすれば、今より関係が良くなるかもしれませんよ。