インド占星術において深いスピリチュアルな意味では悪い時期というものは存在しない

普通にインド占星術でみるとき、この時期は良い時期か悪い時期かというふうに判断しがちになる。悪い時期、良い時期というのは現世的な視点で見たときにはそうゆう分け方もできる。
しかし、深いスピリチュアルな意味で本質的にはそうゆうものの見方はなくなる。現世的な意味で悪い時期というのはスピリチュアルな意味では精神の成長の時期になるのだ。
人は苦しいこと辛い出来事があるときにこそ、その苦しみゆえに人生の意味を深く考えたり、信仰心を抱いたり、強めたり、自分の過ちに気付いて成長していくことができる。スピリチュアルな体験を積むことになる。
そして、その苦しみが強く激しいほど、それを乗り越えたとき、人は大きな成長をすることができる。楽しい時期にはそんなことを考えるよしもない。そういった意味では現世的によい時期というのはスピリチュアルな意味では休息の時期になる。
長い輪廻転生の中で考えれば、そういった楽しい経験も魂の成長に必要な経験だ。魂は最後に悟りに至り、この世界を離れるまでに、この世界で良いことも悪いことも、辛いことも楽しいこともあらゆる経験をする。
そして、あらゆる経験をし尽くして、もうこの世界に未練はない、執着はなというところに至って、人の魂はこの世界を卒業し、光の世界に旅立っていくのだと思う。だから、スピリチュアルな本質的な意味では時期の良い悪いはないのだ。
そして、そういった認識でどんな時期にも意味があると考えられるようになったとき、辛い時期も意味のある時期として過ごすことができる。すべての経験は必要があって与えられている経験なのだ。辛い時期こそ深い意味があり、真実に近づいていく、幸せになる道なのかもしれない。

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