第8室には不労収入という意味があります。第7室(パートナー)から第2室(収入)でパートナーの収入の良さをあらわしています。女性で第8室が良ければ、専業主婦になりパートナーの収入で暮らすことができます。これが男性であれば“ひも”になれてしまいます。
実際、専業主婦のデータを集めていくと第5室と第9室の絡みが多くみられます。
・第8室支配星が第9室に在住。
・第9室支配星が第8室に在住。
・第5室支配星が第8室に在住。
・第8室支配星が第9室支配星のアスペクトを受けている。
・第8室支配星が第9室支配星とコンジャンクション。
などなど、第8室とトリコーナの絡みがパートナーの収入で暮らせる配置です。
次のチャートは山口百恵のチャートです。
山口百恵は1972年にデビューし、1980年に結婚、引退し、家庭に入りました。
第8室の支配星が第1室で第5室支配星の金星とコンジャンクションしています。
家庭に入る結婚したい女性にとって第8室が良いことはとても重要なんですね。
カテゴリー別アーカイブ: 恋愛と結婚
ラーフのトランジットと結婚
今日は『Journal of ASTROLOGY Mar-April 2011』に面白い記事が載っていたので簡単に紹介したいと思います。
ナヴァムシャにおけるRa-Ke軸のトランジットによって、結婚の時期を読み解くものです。
結婚の時、ナヴァムシャにおいてRa-Keが以下のようなトランジットを形成します。
1) Ra-Keが1/7軸にトランジット。または、第1室や第7室支配星とコンジャンクション。
2) Ra-Keが5/11軸にトランジット。または、第5室や第11室支配星とコンジャンクション。
結婚の時、この2つの条件のどちらかを満たしているそうです。
この記事では55の結婚うち、49のケースで成立していたと書いてあります。
49/55 つまり、89パーセント!すごいですね。
さて、自分ので検証してみたら・・・・。
ナヴァムシャラグナがひとつずれる?
ナヴァムシャのラグナが正確に特定できなければ使うのは難しい技法ですね。
逆に出生時刻修正に使えるかも。
第7室への火星在住は結婚に問題!?
第7室への火星の在住は結婚関係で問題の出る典型的な配置です。
インドでは、クジャ・ドーシャとしてとても恐れられています。
第7室火星は配偶者に先立たれる配置とされています。
また、第7室の火星には火星的な性質の配偶者、暴力、争い、離婚、不倫という意味もあります。
しかし、その出方も色々でそう単純ではありません。
以前見た、魚座ラグナの方の第7室の火星在住。
この方は火星のマハーダシャーはとても幸せな結婚生活を送られていました。
それはなぜか?
第7室の火星は第2室と第9室を支配しています。
第9室は最高のトリコーナハウス。幸運のハウスです。
パートナーは決して怒らない寛大な
とてもいい尊敬できる人だったそうです。
第9室は幸運のハウスであり、同時にグル(個人指導の先生)のハウスです。
だから、とても尊敬できる人物がパートナーになります。
それではこの人はそのまま幸せな結婚生活を・・・。
とはいかず、その火星のカルマは火星のその終焉解とともに
次のラーフ期に自らの過ちによりあえなく離婚に・・・。
旦那さんは最後までいい人だったそうです。
過ちを犯す彼女を最後まで父親(第9室)のように気遣い、見守っていたそうです。
第7室火星のカルマはホロスコープによって、いろいろな形で現れます。
ホロスコープの読み方は支配ハウスも含めて総合的な判断力が必要なのですね。
「第7室火星=悪い」と単純に考えることはできないのですね。
第8室と恋愛
第8室は不倫、浮気、不道徳、苦悩、トラブルのハウスである。第8室の絡むダシャーは不道徳な恋愛(不倫)に陥りやすい時期だと思っていたが、最近色々な人を見る中でわかってきたことがある。この時期に出会う人は相互に強烈に引き合い前世からのつながりを感じさせるソウルメイトのような感覚を抱くようだ。
実際にソウルメイトかどうかは検証は極めて困難なのでわからないが、少なくとも本人たちはそのような感覚を受けるようだし、そうでなければ説明のつかないような感覚に陥ったり、経験をする。
しかし、この出会いは第8室が絡んでいるので苦悩やトラブルが伴なう。必ずしも不倫とは限らないようだ。不倫に陥いってしまうのは、悪いとわかっていてもそれを抑えきれないほどに強烈にひかれあってしまうのだろう。
この出会いはソウルメイトのような感覚に陥るのに必ずしも調和的ではない。それはおそらく前世から引き継いだ問題をクリアするために与えられた出会いなのではないかと思う。
今後、もっとこのような検証例を集めてみて、ソウルメイトの占星術的な研究を試みてみたいと思う。