口は運命を左右する その5 ”小食”によって得られる幸せ

今まで、10年くらいマクロビオティックを意識した食生活をしてきた。そして、ここ1ヶ月で小食の大切さを初めて理解した。それは“小食”にすることで心と体の調子が格段によくなるということだ。
今まではマクロビオティックを意識するようになって、玄米菜食中心の生活をしてきた。それだけでもアトピーは治ったし、ほとんど風邪をひくことはなくなり、体調を崩すようなことはほとんどなくなった。
今回、小食(一日二食)にするようになったのは、それにもまして大きな変化であり、人生の中の大きな発見だった。小食を意識して実行するようになって約一ヶ月。毎日少しづつだが、体も心も変化していっているのがわかる。とにかくいつも体が軽くて、常に調子がいいのだ。同時にイライラすることも少なくなり、心が安定してきて、時には驚くほどの心の平和と幸福感を感じるようになった。そして、いつも食事が美味しく、食べられることへの感謝の気持ちが自然と湧いてくる。
今まで、一時、心の平和を感じることはあったが、これほどまでに連続的に心の平安を頻繁に感じることはなかった。小食にすることでこれほどまでに変化するとは思いもよらなかった。
この世界は、美味しいもの、肉や魚や甘いものをお腹いっぱい食べることと、真の健康と心の平和・喜びを同時に得ることはできないようになっているようだ。美味しいものをお腹いっぱい食べたい気持ち、欲求はもちろんまだある。しかし、それをあえて抑えて小食にする。それによって、一時の満足には変えられない、心の平和と喜びがあるのだ。
この世界は極めて巧妙にひっかけ問題がしかけられているのだとつくづく思う。貧しい時には、裕福になったら美味しいものをお腹いっぱい食べたいと思うものだ。それが一つの幸せだと思ってしまう。実際、一時的な喜び、幸福感に浸ることができる。しかし、それは長くは続かず、徐々に栄養過剰で不健康になり、病気もしくは半病気になり、生命力はどんどん低下していくのだ。
現代日本人は大半がその状態にある。豊かなのはありがたいことだ。しかし、その豊かさによって、心も体も蝕まれて、不幸になっていることをそろそろ気付かないといけない時がきているのではないだろうか。日本の医療費は30兆円を越え、うつ病の人は90万人以上、毎年ガンで30万人以上もの人が亡くなりっているという現実があるのだから。
人間、「足るを知る」ということが大切なのだ。でも、やっぱりたまにはお腹いっぱい食べたいな・・・。まあ、たまにはいいかな。
参考書籍
・断食博士のくろう話 甲田光雄著 ←過食の失敗談が面白い
・小食のすすめ 明石陽一著 ←厳しい人向け
・半断食健康法 石原結實著 ←お気楽にやりたい人