実は病気はありがたいことなのだ

断食療法の医者、甲田光雄先生はこんなことを言っている。
「私は、病気治しというのは癖直し、と思っています。癖がある、その悪い癖を改めるために、神様が病気を与えられたんだと解釈すると、病気を与えられることは非常にありがたいことに思えるでしょう。私の癖も直らさせてもらって、一人前にならせてもらえる。だから、癖が改まったら、病気は消えていきます。至極当然なことです。」
最近、自然療法、自然医学、マクロビオティックなどの本を大量に読み漁っている。そのような人たちには共通項がある。ほとんどの人が若い頃は病弱であった。多くの人が砂糖で心も体もボロボロになり、生きるか死ぬかまで追い込まれ、20歳まで生きられないと宣告される。西洋医学・栄養学で治せず、東洋医学に出会う。そして、自らの病気を治し、真の健康と幸せを得て、多くの人を助けている
果たして、病気になることは本当に不幸なことなのかと最近思う。病気になったために、真の健康と幸せを知ることができたのだから。病気の時は確かに辛い、なんで自分だけがこんな大変な目に合うのだろうとか、健康な体に生まれたかったと思う。しかし、それを乗り越え克服し、心も体も健康になったとき、むしろ感謝の気持ちすら沸いてくる。
果たして、そのような人たちにとって、病気は不幸だったのか・・・。その病気を克服することで多くを学び、真の健康と幸福を得ている。病気や病弱な体質は必ずしも不幸ではないのだと思う。むしろ、それは幸福への始まりなのかもしれない。
僕も体質的に弱く、アトピーをもっていた。しかし、マクロビオティックに出会い、実践する中で、本当の健康とは何か、真の健康によって得られる心の平安や喜びとは何かということがだんだんとわかってきた。
弱い体質に生まれたが故に、まだまだ課題は多いが年を経るごとにより健康になり、より心が平和になっていっていることを感じると、病気になったことへの感謝の念すら、最近は湧いてきた。中途半端に健康に生まれてきたら、そんなことを知ることもできなかっただろう。むしろ、病気になったことはありがたいことなのだ。
病気に限らずあらゆる人生の不幸と思われることは、それにめげずに原因を突きとめ、学び、克服すれば、より良い人生を生きていくことができる。不幸は、実は幸福な人生への始まりなのかもしれない。

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