カテゴリー別アーカイブ: 医療占星術

弱い身体の部位を読む簡単な方法

インド占星術で身体の中で弱い部位、病気をしやすいところを見るには主に凶星の影響がどの惑星に影響を与えているかで見ることができます。

例えば、次のようなホロスコープの人がいるとします。
(注:全くの架空のホロスコープです)

abc

このホロスコープでは水星が凶星の影響を多数受けています。水星は太陽にコンバストされ、火星とコンジャンクションしています。

このような場合は水星に割り当てられている身体部位が生来的に弱い可能性が考えられます。水星は自立神経系や腸、肺、呼吸器、皮膚などを象徴します。そのため、これらの器官の弱さが考えられます。

凶星の一つの影響だけでは、それほど重大なことにはなりませんが、凶星の影響が2つ、3つかかってくると、その身体の身体部位に関しては注意が必要になることがわかります。このようにインド占星術では医学的に身体のどの部分が弱いかということを知る助けになり、アーユルヴェーダや東洋医学、医療に従事する人にとても役に立ちます。

医学の祖と呼ばれる古代ギリシャの医者ヒポクラテスはこんな言葉を残しています。

「占星術を理解しないものは、医師ではなく愚か者である」

愚か者というのはちょっと言い過ぎかなと思いますが、医学に関わる人にとって、インド占星術は役に立つ有益な知識だと思います。


注意:ここでお伝えした知識だけで、その身体部位が病気になると判断するのは禁物です。ここでご紹介したことは、インド占星術の中でたくさんある技法の一つに過ぎないからです。本当に医療的な立場で判断するには、総合的な判断が必要です。

医療の分野は時には命に関わるともてセンシティブな、責任が伴う分野です。ご自身が対処法を知らないのであれば、ホロスコープから読み取れたことを無闇にお伝えしないことが賢明です。ここでお伝えした知識だけで判断するのは控えて下さい。

太陽タイプの体質

本日はアーユルヴェーダ占星術の講座のために翻訳した資料の一部を公開します。

Dr. David Frawley の『Ayurvedic Astrology  ~ Self-healing Through the Stars』を参考にしています。

その中から意訳したもので、今日は太陽の影響についてです。

太陽はポジティブでバランスのとれた火のエネルギー、アグニ、ピッタを表す。太陽タイプはすべての中で最も健康的です。なぜなら、強い火のエネルギーが良い消化力、良い血液循環、どんな毒素や病原体も焼き払う免疫力がある。強い免疫システムがあり、滅多に深刻な状態に陥ることはない。

太陽の影響は顔や頭に最もよく表れる。輝かしく、活力に溢れ、赤みがかった顔色。目は輝き、知覚力がある。通常、立派な筋肉をもち、滅多に太り過ぎも痩せ過ぎもない。太陽タイプは2番目にヴァータタイプを持っている。少し乾燥している。

太陽タイプは熱からの苦しみがあり、冷たい食物や涼しい気候がより好ましい。日光が好きで太陽光を直接浴びすぎて苦しむ。主な健康上の危険は働き過ぎ、過熱、すべてのことの責任を背負おうとし過ぎである。主にかかる病気や問題は心臓疾患、胃の疾患(潰瘍)、健康上の限度を超えて身体に太陽エネルギーを浴びることである。太陽タイプは子供を持つことを好む。しかし、通常は子供達といることが幸せではない。太陽タイプの基準は高すぎて、子どもたちは反抗するか失望する。

心理的に太陽タイプは強制的、支配的で王様や女王様のような特徴を与える。強い意志と断固とした活力がある。自尊心が強く、威厳があり、誇り高く、ときにうぬぼれが強い。強い感情、個人的な気質。リーダーや権威になることを好む。自然に人の上に立ち力を得る。政治的なことに秀でている。光を授ける人になることを好む。人は衛生のように太陽タイプの周りを回る。高い知覚力、批評力、ものごとを深く調べる。優れた科学者や心理学者、新しい見識を開発する。

一般的に太陽タイプは哲学的か宗教的な傾向をもつ。そして、行動は倫理的。太陽タイプの強い好奇心は人生の後半に強く表れる。太陽タイプは崇高で気高い人になる。たいがい人々と行動するのではなくむしろ、指図や命令をする強い存在感のある人である。何か崇高さや上流階級のような感がある。人々と協力し、価値あるプロジェクトをすることを好む。
もし、人生で失敗すると、太陽タイプは太陽が沈むように急速に転落する。太陽タイプの死はよく突然やってくる。ほとんどは心臓発作である。成功の時期が過ぎて、長く注目を浴びないと、太陽タイプは簡単に孤独に苦しみ、そして後悔する。彼らが反省して学ばない限り。

インド占星術で体質もわかるようになってくると人間というものに対する理解がより深まっていって面白いですね。おいおい公開講座でじっくりやっていきたいと思います。

木星が示すアーユルヴェーダ的な体質は?

現在セラピストのためのインド占星術講座に向けて準備しています。

Dr. David Frawley の『Ayurvedic Astrology  ~ Self-healing Through the Stars』を参考にしています。

その中から意訳したものをちょっと紹介します。

体質に主たる影響を与えるのは肉体を表す1室です。1室の星座の支配星と1室に在住する惑星が体質に大きく影響します。例えば、1室に木星支配の星座にあったり、1室に木星があると次のような影響を受けます。

木星は前向きで、活動的、健康的な水のエレメントとカッパ・ドーシャを表す。木星タイプは一般的に強いカッパ体質で、よく発達した筋肉、身体をもっている。時々太っている人もいる。頭、手、足はは大きく、人生の後半は体重が重くなる。黄色や黄金色の顔をしており、少し温かい、安定して強い血液循環と代謝がある。

木星タイプはとても強く、身体を動かして働くこと、運動、アウトドアを好む。木星タイプはとても健康なので、他のカッパタイプよりアクティブで運動好き。一般的に木星タイプは健康で、長生きだが、自堕落さや人生でたくさんのことをしようとし過ぎて苦しむ。最も弱い臓器は膵臓、脾臓、肝臓。甘いもの、贅沢で脂っこいものを食べ過ぎて苦しむ。過剰な砂糖の蓄積は糖尿病を引き起こす。一度身体を動かさなくなると強健な体質はあっという間に失われる。

心理的に、木星タイプは喜びに満ちて、陽気で、満ちたりている。社交的で寛容、人々との交流を楽しみ、友達や家族をたくさん作る。自分を表現することに夢中になる。遊びや表現のセンスがあり、滅多に下品になることはない。滅多に心配しないが、過度に楽天的な傾向がある。木星がラーフや金星の影響を受けると、愚かな付き合いで、飲み過ぎ、食べ過ぎ、放蕩な人になる。

木星の人の仕事は拡大発展のベンチャービジネス、銀行、経営が向いている。木星タイプは一般的に金融や資産の蓄積に優れていて、友人や関係者が活動を助けてくれる。木星タイプは法律や軍隊にもひかれる。火星タイプに似ているが、攻撃性より正義感の方が優っている。芸術にも関係し、音楽に最も魅力を感じる。素晴らしい癒しのエネルギーがあり、人はそれを木星タイプに感じる。木星タイプは哲学、宗教、スピリチュアルに興味がある。

木星タイプは調和的で、親切、思いやりがあり、いつも公正であろうとする。高い道徳心と倫理観があり、献身的な信仰心がある。意見や理想は誇大妄想のところがある。一般的で、自ら信じている慣習に従い、儀式やヒエラルキーを大切にする。時々、内側の本質より外からの信仰をより重要視する。

木星の人は強い信仰心があり、穏やかな心で、平静心がある。人生の後半で瞑想生活を好みその方向に向かう、詳細なことや些細な情報より、ビッグ・ピクチャーや広範な法則に興味がある。知識や理解力による新たな発展と人生の成長することを好む。

注意)意訳であり、正確な訳ではありません。

おおまかにどの惑星がどのドーシャに相当するかは以前の記事を参考にしてください。
インド占星術での先天的体質の読み方

また、アーユルヴェーダのドーシャが示す体質は以下の講座でやっていきます。

1. セラピストのためのインド占星術講座~基礎編

2. インド占星術入門講座
インド占星術とアーユルヴェーダのつながり
~あなたの体質と心の傾向を知る~

インド占星術での先天的体質の読み方

皆さん、こんにちは。先日、月曜日に9月から始まるセラピストのためのインド占星術入門講座のお試し講座をしてきました。

インド占星術で先天的に持った体質であるプラクリティについて知りたいというリクエストにお答えしてしたものです。

既にプロでアーユルヴェーダのセラピストをされている方に少人数ですが集まって頂き、
インド占星術で見るプラクリティとプロのセラピストが見る体質とが一致するかどうかを確認してみました。

結果、そう単純ではないですが、明らかにプラクリティについて読み取れることがわかりました。

私自身は、これは想像以上に相関性がとれ、驚くべき結果でした。やはり、インド占星術ではこんなところまで読めるのかと、とても感動でした。

参考までにドーシャについての見方について簡単に記しておきます。

惑星とプラクリティの対応

注:若干、著者によって見解が異なります。
参考文献:Ayurvedic Astrology – Self-healing Through the Stars
Dr. David Frawley 著

惑星 第1ドーシャ 第2ドーシャ エレメント
太陽 ポジティブ面が強いピッタ ヴァータ
カッパ ヴァータ
火星 ネガティブ面の強いピッタ カッパ
水星 調和的なヴァータ
木星 健康的なカッパ
金星 魅力的な要素の強いカッパ
土星 ヴァータ
ラーフ ヴァータ
ケートゥ ピッタ ヴァータ
天王星 ヴァータ
海王星 カッパ
冥王星 ピッタ

体質の読み方

1.アセンダントとその支配星。これらは肉体を支配します。
次の要素をみていきます。

  • アセンダントのドーシャ
  • アセンダントの支配星のドーシャ
  • アセンダントの支配星が位置している星座のドーシャ
  • アセンダントやその支配星にアスペクトしている惑星のドーシャ
  • 同じ要素をナヴァムシャでみる。

2.月の星座と月、これは心理的な傾向を表す。それは生理的な影響を与えます。
特に女性の体質は月の影響を強く受けます。

3.太陽の星座と太陽。これらは基礎的な生命力と消化力を表します。
太陽は第1室の表示体。太陽と同室するものは心と体のエネルギーに影響を与えます。
特に男性は太陽の影響を強く受けます。

基本的に性格や性質の読み方と同じです。読み取った特徴を3つのドーシャに割り当てるだけです。

詳しい実例は、またの機会にゆずりたいと思います。

詳しく知りたい人のために9月より、講座を開始していきます。
セラピストとして1つレベルアップしたい方はぜひ参加を検討してみて下さい。

アーユルヴェーダのセラピストだけでなく、心理カウンセリングやヒーリングのお仕事には必ず役に立つと思います。この知識を知らないのはもったいない!っとまで思ってしまいます。

ぜひ、参加を検討してみて下さい。

●セラピストのためのインド占星術1DAYトライアル講座
場所 ◎ 神奈川県藤沢市トラディッショナル・アーユルヴェーダ・ジャパン(地図)
日時 ◎ 2013年9月10日(火) 13:00~17:00
http://jyotish.michiyuu.info/kouza/entry38.html

●セラピストのためのインド占星術講座~基礎編
場所 ◎ 神奈川県藤沢市トラディッショナル・アーユルヴェーダ・ジャパン(地図)
日時 ◎ 2013年9月24日(火)開講 全8回コース 13:00~17:00
http://jyotish.michiyuu.info/kouza/entry38.html

●インド占星術入門講座
インド占星術とアーユルヴェーダのつながり
~あなたの体質と心の傾向を知る~
2013年9月18日(水)東京都銀座
http://jyotish.michiyuu.info/img/nataraj130918.jpg
自然派インド料理ナタラジ 銀座店にて
お楽しみディナー付き!の講座です。

以下、参加者の感想です。

  • 占星術を受けたことがありましたが、勉強したのは初めてでした。ワークショップにもかかわらず、詳しい資料を用意して頂き感激しました。複数人のデータから占星術を勉強できたのでとてもおもしろかったです。(Chii様、女性)
  • As、太陽、月の見方、重みづけがわかりました。惑星、星座、コンジャンクト、アスペクトのどれを重視するかもなる程!という感じで勉強になりました。ありがとうございました。(松原様、女性)
  • なんとなくですが、全体の流れ、見方が分かって興味深かったです。身体的特徴だけでは説明のつかない部分が理解しやすくさらに興味をもちました。(弥生様、女性)

 

占星術と医学~医学の祖ソクラテスの言葉

「占星術を理解しないものは、医師ではなく愚か者である」
これは紀元前の古代ギリシャの医者、医学の祖とも呼ばれるヒポクラテスの言葉です。ちょっと手厳しい言葉ですね。
私は、そこまでは言わないですが、もし、現代の医師が占星術の知識を持っていたら、どれほど有効に使えるかと思います。それは身体を扱う医者だけでなく、心を扱う心理療法士やカウンセラーなどヒーリング系の人たちにこれほど役立つものはないかと思います。
その人の体質、身体の強さ、病気になりやすい身体部位、心理的傾向、性格、トラウマ、病気の発症しやすい時期など、ホロスコープを見ることで、その人についてとても多くの情報を得ることができます。
専門の医師が西洋医学や東洋医学の知識に加え、占星術の智慧があるなら、鬼に金棒なんじゃないかといつも思います。いつの日か占星術が占いの範疇を超え、日本でもれっきとした科学として認められるようにしていけたらなあと思います。
最近はアーユルヴェーダをする人と縁があるので、そういったところから少しづつ広げていこうと思います。
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心が身体に与える影響力

心がいかに身体に大きな影響を及ぼすかという話が最近読んだ本に書いてあり、とても参考になったので引用したい。

ハーバード大学のヘンリー・ビッチャー教授の行った実験を紹介しよう。投薬によって病気が治るのではなく、患者の信念が病気を治すことを実証する画期的な実験だ。
まず、医学部の学生100人に2種類の新薬の薬効をテストすると伝え、赤いカプセルに入った興奮剤と青いカプセルに入った精神安定剤を与える。
しかし、被験者には知らせずに中身を入れ替えておき、実際には、赤いカプセルに精神安定剤、青いカプセルに興奮剤を入れておく。
ところが、実に半分以上の被験者が、本来の薬効とは正反対の変化(つまり被験者の信じる薬の効果)を示した。つまり、信念のほうが薬よりずっと効き目が強かったのだ。
この実験結果を受けてビッチャ-教授は、「薬の効果は化学的特性成分だけでなく、患者が薬効をどれだけ信じるかに大きく左右される」と語った。
       『一瞬で「自分の夢」を実現する法』 アンソニー・ロビンズ

インド占星術では健康状態を見るのに月の状態を重視してみる。月は心を表し、その月が凶星によって傷ついていると健康を損なうという。これは凶星の影響が強いとネガティブな感情を抱きやすいからだと考えられる。月の状態、心の状態は免疫機能に大きな影響を及ぼすのだ。
心身ともに健康であるためにいつも前向き、ポジティブな自分でありたい。
P.S インド占星術ををしているとその精度の高さに宿命論に陥りがちになるが、それを受け入れつつも、人生の無限の可能性を信じていきたい。この引用させてもらったアンソニー・ロビンズの本は私にとって人生を変える一冊でした。みなさんもぜひ読んでみて下さい。

1室と身体の丈夫さ

1室が良いと肉体的健康面で良いというが、様々なホロスコープを見る中で最近それを実感する。
特に1室の支配星が出生図かナヴァムシャで高揚する、定座にいると顕著だ。
次のホロスコープはビル・ゲイツです。
ビル・ゲイツ
1室の支配星である水星が高揚の星座に位置している。Wikipediaで見ると食べ物マクドナルドと結構ジャンクなものが好きなようだ。

食事の好みもかなり質素なものである。ファーストフードが好物で、食生活はマクドナルドが中心だという[8]。マクドナルドでは、フィレオフィッシュが好きであり、幕張メッセでの講演で来日し、モーニングメニューでフィレオフィッシュがなかった時、メディア関係者に「朝でもフィレオを食べるためには(マクドナルド社を)買収するか!」とアメリカンジョークを飛ばしたほど。

身体が丈夫に生まれて来ることで、結構何を食べても平気なのか、1室が強い人は食に対して無頓着になる傾向もあるようだ。
逆に1室支配星が出生図やナヴァムシャで減衰したり、12室や8室に入ったりすると明らかに健康面は弱い。身体にパワーがない感じがある。しかし、その分、食事や健康に対する関心が高くなることもあるようだ。

インド占星術でみる性格と身体の健康の関係

インド占星術を学んでいくとどんな性質が
病気を引き起こす性格であるのかというのがよくわかる。
インド占星術で健康に悪い影響を与えるのは凶星と呼ばれる惑星たちだ。
太陽、火星、土星、ラーフ、ケートゥ
それぞれの惑星は私たちの内面を象徴する
太陽は「私が」というエゴ、火星は怒り、土星は不安、
ラーフは欲望と混乱、ケートゥは孤独。
これらの凶星が関わっていると
事故やケガを起こしやすかったり、病気になりやすい。
これらの惑星が身体をあらわす第1室や太陽、
心を表す月に影響を与えると病気になりやすい。
太陽はてんかん、発熱・・・。
火星は急性病、ケガ・・・。
土星は慢性病、うつ病・・・。
ラーフは慢性病、躁うつ病、恐怖症・・・。
ケートゥは精神不安定、恐怖症・・・。
つまり、病気になりやすい人の性格はというのは、
・私が正しいという傲慢な正義感。自己中心的な性格(太陽)。
・怒りっぽくて、好戦的(火星)な性格。
・いつも不安を抱え、悲観的な自己抑圧的なうつ傾向な性格(土星)。
・いつも満たされないと感じ、物質的な欲望に向かったり、混乱気味な性格(ラーフ)。
・孤独感が強く、引きこもりがちな性格(ケートゥ)。
そして、これらすべての惑星は頑固で頑張りやな傾向がある。
それ故、緊張し、ストレスもたくさん受ける。
しかし、これら凶星は悪い面ばかりではない。
良い形で使いこなすことができれば、
・太陽は威厳と高貴な精神性。
・火星は勇気と情熱と行動力。
・土星は誠実さと努力と忍耐力。
・ラーフは飽くなき追求の力。
・ケートゥは純粋さとスピリチュアリティ。
凶星は人間の成長に欠かせない原動力になる。
逆に健康に良い影響を与える惑星はインド占星術で吉星と呼ばれる惑星たちだ。
木星、金星、月
木星は道徳的で智恵があり、慈悲深い。陽気で寛容、楽天的で発展的、おおらか。
金星は愛情深く、穏やかで調和的。喜びに溢れ、素直。
月は優しく、愛情深く、家庭的でユーモアがある。
吉星はポジティブな考えや感情をもった性質だ。
ネガティブな思考や感情はストレスを抱えやすく、病気やケガを引き起こす。
愛情、優しさ、おおらかさなどポジティブな思考や感情は幸せと健康もたらす。
凶星の良い面も生かしつつ、やはり人生はポジティブ思考で生きたいものだ。
インド占星術にはこの世界の仕組みを理解し、
客観的に物事を見る智恵を与えてくれる。
学べば学ぶほど、理解が深まるほどに面白い。

医療占星術:心の病をみる基本的な要素① 惑星

インド占星術に関心をもったり、鑑定に来たりする人はたいてい、何らかの心の問題を抱えてます。今日はそんな心の病をみる基本的な要素をみていきます。
1.月
月には心、感情、愛情、感覚を表します。月がどんな惑星の影響を受けているかで心の問題を見ることができます。月には母親や家庭という意味もあります。心の問題は母親や幼年期の家庭環境と深く関わりがあることを表しています。月は0~7歳までの年齢域を表しています。
2.水星
水星は思考、神経、知識、論理、知性、コミュニケーションを表します。水星が傷ついていると神経質であったり、論理的な理解能力やコミュニケーションに問題が発生します。
3.木星
木星は知恵や道徳、慈悲を表します。また、前向きな発展的な思考、楽天的な考えもあらわします。木星が傷ついていると知恵がなく、前向きに物事を考えられなくなります。
これら3つの惑星が良い位置、いい状態にあれば、健全な心と思考ができます。これらが傷ついていると精神的病、神経質、思考の混乱をもたらします。
・・・・とこれを読み、初心者が自分のホロスコープを眺めると不安に思ったりしてしまいますが、無傷なホロスコープの人はまずいません。凶星は太陽、火星、土星、ラーフ、ケートゥ(更にもっと言うと、土星のサブ惑星のグリカ、マンディ、土星外惑星の天王星、海王星、冥王星)と5つもあり、土星と火星は12星座中、4星座に影響を与えます。だから、無傷の配置の人はまずありえません。
そして、この実はこの凶星の影響を受けて精神的な葛藤をすることが人間の成長につながっていくのでスピリチュアルな成長を含めて考えると、凶星の影響はほどよくあることが良かったりします。

医療占星術:健康を害するトランジット

健康のリアルタイムに詳細な変化を見るときにトランジットを見ることはとても大切です。ホロスコープ上の敏感なポイントを凶星がトランジットするとき、健康上の問題を引き起こします。
特に健康に重要な影響を与えるポイントには以下のものがあります。
・ラグナとラグナ支配星(肉体)
・月(心、精神的な影響による不調や病気)
・太陽(肉体)
トランジットは、生来的凶星がネイタルの惑星と西洋占星術でのハードアスペクト(90度、135度、180度)を組んだ時に健康上の問題を引き起こします。
トランジットはただの病気を引き起こす引き金なので、出生図での傷付きやヴィムショタリ・ダシャーの影響も慎重に考慮することが大切です。
私の実体験としては、出生の太陽に火星が正確に90度アスペクトした時、熱を出して風邪を引きました。1度以内でアスペクトを組んだ時にちょうどピークがやって来ました。
他には金星に対して、土星が正確に90度アスペクトを組んだ時は極度の疲労感に襲われました。金星の傷つきは極度の疲労を意味します。
病気になったときはヴィムショタリ・ダシャーとその時のトランジットを見てみましょう。正確なアスペクトを組んでいるときに起きます。それはたいてい1度以内と驚くほど正確な影響をもたらしています。
そのような実体験がある人はコメントをいただけると嬉しいです。多くの人の参考になると思うので。