インド占星術を学んで自らのホロスコープを読んでいるとほとんどの人は受け入れたくないことに直面することになります。
私も最初はそれに直面し、インド占星術を学び続けることを考えたこともありました。しかし、そういったことを受け入れていくプロセスがインド占星術を自ら学ぶことを通して、自らの心を癒していくプロセスになっていきます。
1室が弱いと体質的に弱くなります。しかし、そのような人は食事療法やヨガや整体など自らの身体を調整する技術を学ぶことを通して健康を獲得していきます。
マクロビオティックの大家の人や医者の中には弱い貧弱な身体を持って生まれて来ている人が多くいます。そういった人は自らの身体の健康を得るために色々な方法を試す中で多大な努力をしていきます。その過程を通して、様々な人体実験をし、経験を積み多くの学びを得ていくことになります。
そして、自らの健康を獲得した時、それまでの過程や辛い経験は同じような苦しみを持つ人を助けていく大きな力になります。もともと肉体的に健康に生まれてきた人はそういった経験をしたり、学ぶことはできません。身体が弱く生まれることには実は大きな意味があるのだと思います。
その弱さを克服せず一生悩む人もいるでしょう。しかし、そのあなたに与えられた人生の課題を克服し、自らの幸せを獲得し、多くの人を助ける役割を担う人もいます。
心が弱い人は、それを克服する過程で真の幸せとは何かを知っていくことができるでしょう。そして、元々心が強く生まれて来た人より、強い人間になる可能性を秘めています。
コミュニケーションが苦手な人は、それを克服して、そのスペシャリストになることもあるでしょう。
弱さを持って生まれてくることは、大切な役割をもって生まれて来たことの裏返しなのかもしれません。
占星術を学んだり、瞑想をすることで、様々な思考を巡らすことを通して、人生の意味とは何かということを理解していくことを感じます。
人生の全ての出来事には必ず何らかの意味が隠されています。人生で起こることに意味のないことは一つもありません。今、その意味を理解することができなくても、その試練に負けず、精神的に成長する道を歩んでいく人はその意味がわかる時が必ず来るのだと最近思います。
私にもまだまだその答えのわからない人生の難題がたくさんあります。けれど、今までの克服してきた経験から必ずその意味を見出し、より幸せになっていくとができるのだということを確信できるようになりました。
人間は精神的に成長し続けることによって、より幸せになっていくことができるのだと思います。
一見不幸に思える配置も、実はそれを乗り越えていくことで人生で大きな学びを得て、恵まれた人よりも多くの喜びを得ることができるのだと思います。
カテゴリー別アーカイブ: 運命を変えるには
インド占星術が当たらなくなってゆく人たち
先日、ある人を鑑定していたところ、どうもしっくりこない様子だった。
人の運命というものは読み解くというのはさまざまな要因があり、
当然のことながら読み解くのはとても難しい。
はずれる、しっくりこないこないというのはいろいろなケースがある。
その中でもある程度年齢がいってくるとカルマをすでに
克服してしまっている人たちがいる。
怒りっぽい、攻撃的などの火星のカルマ。
悲観的、抑圧的などの土星のカルマ。
そのような性格の否定的性側面を表すものは
ほとんど当たらなくなる。
当たらない人たちの共通点としては
話を聞いていると相当な努力で心と魂の浄化をしていることがわかる。
瞑想やヨガ、食事療法や断食、心理療法など様々な努力を誠実にしてきている。
占星術に示された性格的な特徴や否定的な側面は
生涯変わらないというものではないのである。
それは努力によって克服されるものなのである。
ただ、そういった努力をしてこないで生きていく人たちは
そういった否定的な側面のカルマによって
更に新たな悪いカルマを積み上げていってしまっているのではないか
と思える人たちも中にはいる。
こういった占星術があたらない人たちに出会うと勇気づけられる。
カルマを克服することで運命はある程度を変えられるのだ
ということを教えてもらえる。
そして、かなり精神の浄化が進んだ人たちは全く
否定的なことを言わないし、そういった不快なバイブレーションがない。
むしろ、話していると私のほうがその純粋なバイブレーションによって
意識の変容が起きて、浄化されるような感覚になり元気になるのである。
運命はある程度決まっているがそれは100%ではない。
それは変えることができるものなのである。
占星術が当たらない人になるよう精神性の向上させていく努力をしていきたい。
“浄化”、それが運命を変える方法
魂 魂の浄化 悟りに至るまでの瞑想
↑
心 心の浄化 瞑想、ヒーリング、奉仕活動
↑
体 体の浄化 食事法 マクロビオティックやアーユルヴェーダなど自然な食
↑ 体の調整 ヨガや操体法など
環境 人 言葉の浄化 心通じ合うコミュニケーションスキル
↑
物質 物質の浄化 整理整頓、掃除、空間浄化、風水
人には定められた運命があります。それはインド占星術を学んでいると疑いようもありません。人は基本的な運命の流れには逆らうことはできないのです。
だからといって、全く運命を変えられないというわけではありません。では、人生を喜びある幸せなものにどうやったら変えられるのか? 自分自身、インド占星術を学ぶ中で悩み考えさせられ、様々な方法を試してきました。それがようやく、一本の道として答えが見えてきました。
運命を変えるその基本は”浄化”にあるのだと思いました。あらゆる不要なものを削ぎ落していく浄化に運命を良いものに変える答えがあるのだと私は思います。
(つづく)
肝腎要の木星と金星
日本語で「肝腎要」とは肝臓の「肝」と腎臓の「腎」と書く。
これは人間の体の中で最も重要な臓器だからです。
肝臓は体内に入った毒素を解毒する器官です。
腎臓は体内の毒素を排出する器官です。
人の体の健康を維持するためにこの二つの臓器が
とても重要な意味を持ちます。
それがインド占星術をしていると極めて納得できる面白い相関関係があります。
肝臓は最大吉星である木星が担当します。
腎臓は第2番目の吉星である金星が担当します。
木星は幸運や智恵、前向きな思考、子供を意味します。
金星は愛や調和、喜び、結婚、恋愛を意味します。
インド占星術ではこの2つの吉星の状態が良いことがとても重要です。
それは人生の幸運や人との調和、喜び、人生を幸せに
生きられるかということに関係してくるからです。
もし、インド占星術で木星が傷ついているなら、
前向きな考え方ができず、悲観的な人生観のために人生の幸運を失ってしまいます。
そして、それは医療占星術的には肝臓に問題がある可能性があることを意味します。
もし、金星が傷ついているなら、
愛と調和がうまく表現できずに人との関係に問題が起きます。
恋愛や結婚でうまくいかなくなります。
それは同時に腎臓に問題があることも表しています。
だから、インド占星術を通して考えると
肝腎要の重要さがとてもよくわかります。
人生が幸運で喜びに満ちたものになるかは
木星と金星、肝臓と腎臓がよいかどうかにかかっているのです。
だから、肝臓や腎臓に負担をかけない食生活をすることが
人生を幸せに生きる上でとても重要になります。
つまり、解毒しなければいけないような毒素の摂取をなるべく少なくすることです。
化学物質、農薬、添加物、過剰なアルコール
白砂糖などの精製した食品、過度の動物性たんぱく質・・・。
これらを極力控え、毒素を排泄してくれる玄米や雑穀などの食物を中心とした
自然な食物をとる食生活に変えてみましょう。
マクロビオティックのような良い食生活をすることは
とても大きな人生の開運法になるのです。
「肝腎要」、これには本当に深い意味
昔の人の智慧が隠されているのですね。
あなたも食事を変えてみませんか?
食事を変えることは誰でもできる人生を変える方法です。
・マクロビオティック羅針盤
http://www.m-biotics.com/
・マクロビオティック生活
http://www.macrobi.org/
・マクロビオティック 正食協会
http://www.macrobiotic.gr.jp/
・雑穀つぶつぶ料理
http://www.tsubutsubu.jp/
インド占星術において深いスピリチュアルな意味では悪い時期というものは存在しない
普通にインド占星術でみるとき、この時期は良い時期か悪い時期かというふうに判断しがちになる。悪い時期、良い時期というのは現世的な視点で見たときにはそうゆう分け方もできる。
しかし、深いスピリチュアルな意味で本質的にはそうゆうものの見方はなくなる。現世的な意味で悪い時期というのはスピリチュアルな意味では精神の成長の時期になるのだ。
人は苦しいこと辛い出来事があるときにこそ、その苦しみゆえに人生の意味を深く考えたり、信仰心を抱いたり、強めたり、自分の過ちに気付いて成長していくことができる。スピリチュアルな体験を積むことになる。
そして、その苦しみが強く激しいほど、それを乗り越えたとき、人は大きな成長をすることができる。楽しい時期にはそんなことを考えるよしもない。そういった意味では現世的によい時期というのはスピリチュアルな意味では休息の時期になる。
長い輪廻転生の中で考えれば、そういった楽しい経験も魂の成長に必要な経験だ。魂は最後に悟りに至り、この世界を離れるまでに、この世界で良いことも悪いことも、辛いことも楽しいこともあらゆる経験をする。
そして、あらゆる経験をし尽くして、もうこの世界に未練はない、執着はなというところに至って、人の魂はこの世界を卒業し、光の世界に旅立っていくのだと思う。だから、スピリチュアルな本質的な意味では時期の良い悪いはないのだ。
そして、そういった認識でどんな時期にも意味があると考えられるようになったとき、辛い時期も意味のある時期として過ごすことができる。すべての経験は必要があって与えられている経験なのだ。辛い時期こそ深い意味があり、真実に近づいていく、幸せになる道なのかもしれない。
食は運命を変える その2 極力避けた方がいい食品
人生は食べ物によって左右される部分があります。それは何故かと言うと、人は食べ物によって、心も体も養われているからです。体が健康でなければ、心の安定も幸せも得ることもとても難しいものになります。健康で幸せな人生を送りたいなら、体に良い食べ物を食べることも大切です。しかし、それ以上に、以下にあげる食品をとらないことがとても大切です。
なぜなら、白い絵の具にごく少量の黒い絵の具を混ぜるだけで灰色になってしまうように有害な食物の影響の方がとても強力だからです。どんなによい食物をとる努力をしても、少量の悪いものによって簡単に相殺されてしまうのです。
無理のない範囲で徐々に以下にあげた食べ物をとらないようにしていくことによって、心身が改善され運命も変わっていきます。
●精製糖
グラニュー糖、白砂糖、粗目、氷砂糖、果糖、ブドウ糖、乳糖、オリゴ糖、還元糖など、純粋な糖質をとらない。精製した純粋な糖質の共通点は、体組織を弛緩させて機能を低下させ、ビタミン、ミネラルなどを無駄に消耗し、老廃物を体内に残して体全体を衰えさせます。
代わりになる食品:未精製の糖、米飴、麦芽糖、はちみつ、黒砂糖、甜菜糖、メープルシロップ
●精製塩
精製された純度の高い加工塩はとらない。本来の塩は、107種類の無機質を含んだ総合ミネラルです。塩化ナトリウムのみの塩は、工業用です。人体に入れると、体内ミネラルのバランスを大幅に狂わせます。その結果、あらゆる病気の下地がつくられます。
代わりになる食品:ミネラルバランスのとれた自然塩。自然塩を使って作った味噌、醤油などの調味料。伝統海塩『海の精』
●精製穀類
白米、白麦、精白小麦粉など、精製された穀類は控え目にする。穀類を精製すればするほど、栄養価が低下します。しかも、精製の直後から栄養素が変性していきます。脂質は、酸化して有害物質に変わっていきます。その上、表面には目に見えない微細な有毒カビが大量に発生します。
代わりになる食品:分づき米、玄米、雑穀、全粒粉麦、そば、ライ麦など未精製の穀物
●化学調味料
化学合成の調味料はとらない。たとえ原料が天然のものであってもとるべきではありまえん。化学合成のものは、体内で異物として扱われます。異物を体内に入れると、これを分解、解毒、排泄の処理をしなければなりません。ところが処理が完全には行われず、変性した状態で体組織に蓄積して様々な病気の原因となります。合成のグルタミン酸ソーダなどは、体内で変性して細胞間の結合組織に蓄積して排泄しにくくなります。グルタミン酸ソーダは、ありとあらゆる加工食品に使用されています。
代わりになる食品:天然の素材の味を生かす
●加工食品
不自然に加工された食品には、多種多量の化学物質が含まれています。添加される物質は、すべて有害なものです。微量であればいいというものではありません。多種類の物質が複合して、予測できない毒性をもつようになります。また、体内に蓄積してあらゆる病気の原因となります。
代わりになる食品:化学物質を含まない安全な加工食品
●清涼飲料
化学物質で作られた飲み物(ジュース、コーラ、スポーツドリンクなど)をとらない。市販の清涼飲料は、すべて化学物質が多量に含まれています。
代わりになる食品:水、お茶、100%ジュースなど
●農薬農産物
農薬をかけた野菜、果物、穀類、茸など、農産物をとらない。少しでも農薬が残っているものを食べ続けると、多くの障害の原因となります。農薬として使われる化学物質は、体内に入ると活性酸素を増加させます。これを解毒・分解する肝臓に過大な負担をかけ、脳や神経細胞に障害を与え、一部のものは遺伝子を傷つけ様々な病気の原因になります。
代わりになる食品:無農薬、減農薬農産物、自然農法農産物
●動物食品
肉、魚、牛乳など動物食品は、栄養素とともに不要な物質を含んでいます。不要物質は体内で処理しきれず、有害物質となって徐々に蓄積していきます。これが、多くの病気を生む下地となります。
代わりになる食品:味噌、豆類、納豆、豆腐、テンペなどの大豆食品など
自然食品関係サイト:
・日本CI協会 http://www.ci-kyokai.jp/
・オーサワジャパン http://www.ohsawa-japan.co.jp/
・海の精 http://www.uminosei.com/
参考書籍:
ゼン・マクロビオティック―自然の食物による究極の体質改善食療法 (2001/04) 桜沢 如一 |
久司道夫のマクロビオティック 入門編 (Kushi macro series) (2004/09) 久司 道夫 |
日本人には塩が足りない!―ミネラルバランスと心身の健康 (2009/02) 村上 譲顕 |
今すぐできる!心を安定させる方法
今すぐ誰でも、特別なトレーニングもなくできる心を安定させる方法をあげてみました。運命を変えたい、良くしたいと思ったら、まずは心の安定からです。不安定な心は悪いものを引き寄せます。安定した心は良いことを引きつけます。参考にしてみてください。
●住居を綺麗に掃除する
インド占星術では第4室が住居を意味します。同時にそこは心の安定性や幸福感のハウスでもあります。住居が良いかどうか、住居が掃除され、清潔で整理整頓され、きちっとしているかということが、心の安定性や幸福感に直結するのです。だから、まず心を安定させたい人は部屋を綺麗に掃除しましょう。心を安定させる第一歩はお部屋の掃除からです。
「そうじ力」であなたが輝く! (2006/02) 舛田 光洋 |
関連記事
・心の安定と幸せとは? - インド占星術 第4室の考察
・第4ハウス:住居=心の安定性
●呼吸を調える
私たちは、緊張したり、不安になったりしているときは呼吸が速くなったり、浅くなったりします。逆に呼吸がゆったりして深いときは、心が安定してリラックスしているときです。それがより深ければ、私たちは深い心の平安、喜び、幸せを感じることができます。 私たちは、不安になったり緊張したりしていても、呼吸をコントロールすることによってリラックスし、心を安定させることができます。最も簡単な呼吸法、腹式深呼吸によって心身をリラックスさせましょう。
→ 腹式深呼吸のやり方
●咀嚼、よく噛んで食べる
食物をよく噛んで食べることはあごの運動によって自律神経を刺激し、自律神経を整え、精神を安定させる作用があります。パンや麺類などやわらかいものばかり食べていては良く噛むことはなかなかできないものです。主食を玄米や雑穀入り分づき米ごはん、全粒粉を多く入った黒パン、全粒パスタなどよく噛んで食べる必要のあるものにしましょう。一口少なくとも30回、時間のあるときは100回以上噛んで、食べ物がドロドロになるまで噛みましょう。そうすることで玄米などの全粒穀物は甘みが出て、本来の味を楽しむことができます。
→ 咀嚼と唾液の効用(準備中)
●心を不安定にさせる白砂糖などを控える
心を不安定にさせる最も代表的な食物は白砂糖です。白砂糖は精製されているため、体内で糖を処理するために必要なミネラル、ビタミン、酵素のすべてが不足しています。そのため体内でそれらの栄養を他から奪いながら使われます。特にカルシウムは神経伝達物質なのでカルシウムが体内から奪われることで、自律神経や脳などの働きを狂わせ、心を不安定化させます。白砂糖だけでなく、純粋な精製糖(グラニュー糖、白砂糖、粗目、氷砂糖、果糖、ブドウ糖、乳糖、オリゴ糖、還元糖など)はすべて同じです。これらの入った、清涼飲料水、お菓子、デザートなどはできる限り控えましょう。甘みが欲しくなったら、果物など自然な甘みのものに。白砂糖に代わる、安全な甘みは米飴、麦飴、葛飴、蜂蜜、メープルシロップ、黒砂糖などです。
関連記事:
・白砂糖中毒から抜けるには(準備中)
・白砂糖の問題(準備中)
・食は運命を変える その2 極力避けた方がいい食品
●過食を控え、間食や夜食をやめる
間食や夜食、食べ過ぎは胃腸に大きな負担を与えることにより、体の不調を招き、心身を不安定化させます。インド占星術では胃は心をあらわす月、腸は思考や神経を意味する水星に関わりがあり、胃腸の不調は精神の不安定化させます。「腹八分に医者要らず、腹十二分に医者足らず」というように過食は心にも体にも病気の元です。食べ過ぎには気をつけましょう。
→ 小食、半断食の進め方(準備中)
●散歩
最も簡単な運動、散歩。散歩・ウォーキングは誰でも今すぐできる運動です。外に出て、軽く体を動かすことによって、気分転換、リフレッシュしましょう。
●自然とふれあう
太陽の光は地球上すべての生命(いのち)の源です。日光浴で太陽からエネルギーをもらいましょう。近くの神社や公園、森、山、野原、川、海、湖などに自然の中にでかけて、鳥や虫の声、ささやきを聞きながら森林浴、海水浴などをして、大自然からエネルギーをもらい、心も体もリフレッシュさせましょう。
●音楽とイメージによるストレス・ヒーリング
ヒーリング音楽と語り部の誘導するイメージによるリラックスするイメージ療法があります。『ワイス博士のストレス・ヒーリング』がCDもついてお勧めです。ナレーションの誘導に従ってイメージを使ってリラックスしていくので、誰でも簡単にできます。
書籍:ワイス博士のストレス・ヒーリング ブライアン・L・ワイス著
ワイス博士のストレス・ヒーリング―やすらぎとパワーをあなたに (瞑想CDブック) (2005/12) ブライアン・L. ワイス |
心を安定させる腹式深呼吸
私たちは、緊張したり、不安になったりしているときは呼吸が速くなったり、浅くなったりする。逆に呼吸がゆったりして深いときは、心が安定してリラックスしているときだ。それがより深ければ、私たちは深い心の平安、喜び、幸せを感じることができる。
不安は恐れ、心配をしているとき、心の苦しみと共に、そんな状態のときには良いこともなかなか起きにくいものだ。不安な心は周囲の人も無意識の内に感じ取り、好ましくない方向に流されていく。いつも不安そうにしている人にはあまり近づきたいと思わないものだ。逆に自分の心の状態が良いときには、良いことも起こりやすい。いつも明るく前向きな人の周りには自然と人は引き寄せられるし、そうした人のそばは心地良いものだ。
私たちは、不安になったり緊張したりしていても、呼吸をコントロールすることによってリラックスすることができる。周りの状況がどんなに望ましくなかったとしても、平和な気持ちになることもできる。そして、前向きで落ち着いた心はやがて良いものを引き寄せる。呼吸を意識してコントロールすることは運命を左右する重要な要素なのだ。
ではどんな呼吸法があるのか。古今東西、色々な呼吸法があるが、最も簡単な呼吸法は腹式深呼吸です。これは誰にでも今すぐにできるものです。
●腹式深呼吸のやり方
①口からゆっくり息を吐きながら、同時に下腹を大きくへこませます。(15~50秒)
②鼻から大きく一杯に息を吸いながら、同時に下腹部を最大限に膨らませます。(5~10秒)
ポイント
・下腹部をできるだけ大きく動かし、とくに吐く息をごくゆっくり出すのがコツです。
・1分間に1~2回呼吸くらいのペース。
・1回5分以上行うと効果的。
・1時間以上行うと精神安定に即効的な効果がある。
●腹式深呼吸の効能
腹式深呼吸をすることによって、血液中の酸素量が増えます。酸素量が増加すると代謝が上がり、細胞の基本機能が高まります。脳細胞にも、酸素の供給が増加して、脳機能が高まります。それにつれて、脳の中心に位置する脳幹の機能が高進するため、ここから全身に伸びている自律神経系の機能が高まります。脳幹には、ホルモン系の中枢があり、全身のホルモンバランスも整います。そのため、精神が安定してきます。
腹式深呼吸は、下腹を大きく動かすと、同時に横隔膜が上下に大きく動きます。この横隔膜と腹膜が連動する動きは、内臓を内側から伸縮させ、すべての器官の血流を大幅に増加させます。これによって、肝臓、腎臓、腸、心臓、膵臓など、あらゆる器官の機能が高進します。腹部の奥には、自律神経の集合(腹腔神経節=太陽神経節)があり、ここを適度に刺激するため、自律神経の機能は、さらに高まります。その結果、心の安定に大きく反映します。
興味のある方は一度試してみてください。
実は病気はありがたいことなのだ
断食療法の医者、甲田光雄先生はこんなことを言っている。
「私は、病気治しというのは癖直し、と思っています。癖がある、その悪い癖を改めるために、神様が病気を与えられたんだと解釈すると、病気を与えられることは非常にありがたいことに思えるでしょう。私の癖も直らさせてもらって、一人前にならせてもらえる。だから、癖が改まったら、病気は消えていきます。至極当然なことです。」
最近、自然療法、自然医学、マクロビオティックなどの本を大量に読み漁っている。そのような人たちには共通項がある。ほとんどの人が若い頃は病弱であった。多くの人が砂糖で心も体もボロボロになり、生きるか死ぬかまで追い込まれ、20歳まで生きられないと宣告される。西洋医学・栄養学で治せず、東洋医学に出会う。そして、自らの病気を治し、真の健康と幸せを得て、多くの人を助けている
果たして、病気になることは本当に不幸なことなのかと最近思う。病気になったために、真の健康と幸せを知ることができたのだから。病気の時は確かに辛い、なんで自分だけがこんな大変な目に合うのだろうとか、健康な体に生まれたかったと思う。しかし、それを乗り越え克服し、心も体も健康になったとき、むしろ感謝の気持ちすら沸いてくる。
果たして、そのような人たちにとって、病気は不幸だったのか・・・。その病気を克服することで多くを学び、真の健康と幸福を得ている。病気や病弱な体質は必ずしも不幸ではないのだと思う。むしろ、それは幸福への始まりなのかもしれない。
僕も体質的に弱く、アトピーをもっていた。しかし、マクロビオティックに出会い、実践する中で、本当の健康とは何か、真の健康によって得られる心の平安や喜びとは何かということがだんだんとわかってきた。
弱い体質に生まれたが故に、まだまだ課題は多いが年を経るごとにより健康になり、より心が平和になっていっていることを感じると、病気になったことへの感謝の念すら、最近は湧いてきた。中途半端に健康に生まれてきたら、そんなことを知ることもできなかっただろう。むしろ、病気になったことはありがたいことなのだ。
病気に限らずあらゆる人生の不幸と思われることは、それにめげずに原因を突きとめ、学び、克服すれば、より良い人生を生きていくことができる。不幸は、実は幸福な人生への始まりなのかもしれない。
口は運命を左右する その5 ”小食”によって得られる幸せ
今まで、10年くらいマクロビオティックを意識した食生活をしてきた。そして、ここ1ヶ月で小食の大切さを初めて理解した。それは“小食”にすることで心と体の調子が格段によくなるということだ。
今まではマクロビオティックを意識するようになって、玄米菜食中心の生活をしてきた。それだけでもアトピーは治ったし、ほとんど風邪をひくことはなくなり、体調を崩すようなことはほとんどなくなった。
今回、小食(一日二食)にするようになったのは、それにもまして大きな変化であり、人生の中の大きな発見だった。小食を意識して実行するようになって約一ヶ月。毎日少しづつだが、体も心も変化していっているのがわかる。とにかくいつも体が軽くて、常に調子がいいのだ。同時にイライラすることも少なくなり、心が安定してきて、時には驚くほどの心の平和と幸福感を感じるようになった。そして、いつも食事が美味しく、食べられることへの感謝の気持ちが自然と湧いてくる。
今まで、一時、心の平和を感じることはあったが、これほどまでに連続的に心の平安を頻繁に感じることはなかった。小食にすることでこれほどまでに変化するとは思いもよらなかった。
この世界は、美味しいもの、肉や魚や甘いものをお腹いっぱい食べることと、真の健康と心の平和・喜びを同時に得ることはできないようになっているようだ。美味しいものをお腹いっぱい食べたい気持ち、欲求はもちろんまだある。しかし、それをあえて抑えて小食にする。それによって、一時の満足には変えられない、心の平和と喜びがあるのだ。
この世界は極めて巧妙にひっかけ問題がしかけられているのだとつくづく思う。貧しい時には、裕福になったら美味しいものをお腹いっぱい食べたいと思うものだ。それが一つの幸せだと思ってしまう。実際、一時的な喜び、幸福感に浸ることができる。しかし、それは長くは続かず、徐々に栄養過剰で不健康になり、病気もしくは半病気になり、生命力はどんどん低下していくのだ。
現代日本人は大半がその状態にある。豊かなのはありがたいことだ。しかし、その豊かさによって、心も体も蝕まれて、不幸になっていることをそろそろ気付かないといけない時がきているのではないだろうか。日本の医療費は30兆円を越え、うつ病の人は90万人以上、毎年ガンで30万人以上もの人が亡くなりっているという現実があるのだから。
人間、「足るを知る」ということが大切なのだ。でも、やっぱりたまにはお腹いっぱい食べたいな・・・。まあ、たまにはいいかな。
参考書籍
・断食博士のくろう話 甲田光雄著 ←過食の失敗談が面白い
・小食のすすめ 明石陽一著 ←厳しい人向け
・半断食健康法 石原結實著 ←お気楽にやりたい人