インド占星術を学ぶ中での意識の変化と自ら学ぶことの意味

インド占星術は何のために学ぶのか。その意味・・・。それは一言で言うなら、精神的な成長のためだ。インドで出会ったインド占星術を知るきっかけを与えてくれた人。その人は悟りを目指した日本人の修行者だった。その人はインド占星術を修行のために勉強しているといっていた。
最初はそんなことは意味がわからなかった。ただの好奇心から勉強をはじめた。しかし、あまりにも複雑で覚えることも多くて、意味不明だった。占いに対して懐疑的でもあったので、こんなもの一生懸命覚えて何の役にも立たなかったら、と思ったりしていた。
ある時、そこには自分のことが書いてあるということに気付き、もの凄い衝撃と感動を受けたことを覚えている。そして、インド占星術は「占い」というが、今まで考えていたものとは全く別のものだということを知った。それは正に「科学」と呼ぶに相応しいものだと思った。
それからは宇宙の神秘に魅了されるかのように勉強を続けた。そして、時に勉強を止めようかと思ったこともある。そんな未来のことを正確に予測できてどうなるというんだという思いが湧き、時に恐ろしくなったからだ。
人にやってもらうのと自分で勉強して深めていくのとではわけが違う。占星術の理解を深めていくことは、いかに占星術が正確かということを検証して、当たるも八卦外れるも八卦の占いではないということを証明していくことになるからだ。しかも、自分で勉強する場合は、よいことも悪いことも鑑定者というフィルターなしに知っていくことになる。
特に悪いことに関しては、時に余りにも正確で驚きと同時に、精神的に打ちのめされそうになったこともある。自分にはこんな宿命があるんだと・・・。そして、自分だけでなく、身近な人たちの運命を知ることにもなる。知りたくもないこと、知らないほうが良かったと思えるようなことも知る。
何度か占星術を勉強するを止めようかと思ったこともある。しかし、そういって、何度か打ちのめされるうちに慣れてきて、運命を素直に受け入れられるようになっていった。そして、ある時はっと気付かされた。
「すべてはこのままでいいんだ・・・」ということ。
この世界にはさまざまな問題や苦しみ、悲しみがある。同時に喜びや幸せ、希望がある。しかし、それはすべて宇宙の計画通りにただ進行しているだけなんだということ。
「あるがままに世界を見つめる」というのはそうゆうことなのかと理解できてくる。
インド占星術の理解を深めていくと、現在、過去、未来、前世、来世と飛躍的に時間的視野が広がる。世界を認識する目も自分の身の回りから地球規模までの視野でものごとを考えられるようになる。占星術はこの世界を知る、理解する手段を与えてくれる。
だんだんと自分の良くない出来事が起こるとわかっても、それを素直に受け止め、他人のことのように客観的に考えられるようになる。
そして、今はそれも越えて、いかに星の影響を回避できるかというというところに来た。それが容易でないことは占星術への理解が深まれば深まるほどよくわかるが、どうやらそれはある程度可能なようだということが見えてきた。
また、外面的な出来事を変えることはできなくても、自分の内面を変えていくことで不幸を不幸でなくすることもできるんだということもだんだんとわかってきた。
占星術を深めていくのは大変なことでもあり、ワクワクするとても楽しいことでもある。占星術は内面の世界、視野を広げ、精神的な成長、この世界の真理を知る手助け、幸福への道を教えてくれる。これからもっと占星術への理解を深めていったとき、果たしてどんな世界が広がっていくのか・・・、本当に楽しみだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>