「占星術を理解しないものは、医師ではなく愚か者である」
これは紀元前の古代ギリシャの医者、医学の祖とも呼ばれるヒポクラテスの言葉です。ちょっと手厳しい言葉ですね。
私は、そこまでは言わないですが、もし、現代の医師が占星術の知識を持っていたら、どれほど有効に使えるかと思います。それは身体を扱う医者だけでなく、心を扱う心理療法士やカウンセラーなどヒーリング系の人たちにこれほど役立つものはないかと思います。
その人の体質、身体の強さ、病気になりやすい身体部位、心理的傾向、性格、トラウマ、病気の発症しやすい時期など、ホロスコープを見ることで、その人についてとても多くの情報を得ることができます。
専門の医師が西洋医学や東洋医学の知識に加え、占星術の智慧があるなら、鬼に金棒なんじゃないかといつも思います。いつの日か占星術が占いの範疇を超え、日本でもれっきとした科学として認められるようにしていけたらなあと思います。
最近はアーユルヴェーダをする人と縁があるので、そういったところから少しづつ広げていこうと思います。
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月別アーカイブ: 2013年2月
日本に生まれて
みなさん、こんばんは。
インドネシア・バリ島での休暇から帰って来ました。
人間休むことも大切ですね。
心も身体もリフレッシュ!
バリ島はイスラム国のインドネシアにあってポツンとヒンドゥー教の島です。
宗教観はインドそっくり。ちょっとインドに行った気分になれました。
シュノーケリングしたり、寺院を巡ったり、アシュラムでヨガや瞑想をしたりと
ホントに充実の二週間でした。
海外に出ると改めて日本人だということを実感しますね。
日本にいるとわからないけど、
日本は世界有数の恵まれたエリート、セレブ国です。
エリートやセレブっという言葉はあまり好きではないけれど
海外にいるとそれを感じさせられます。
日本に生まれたというだけで、とても恵まれているんだなと思います。
なんだかんだいっても、日本という国に生まれたというのは
無限の可能性とチャンスがあるんだと思います。
貧富の格差も小さく、決して飢えることもない豊かで恵まれた国。
今、日本には多くの問題・課題があるけれど
たくさんの先人たちが創りあげて来てくれた日本なんだと思います。
この国によって自分は守られているんだと。
この国に生まれたことに感謝して、
日本に社会に世界に貢献していく仕事をしていきたいです。
明日から本格的に仕事再開です!
心が身体に与える影響力
心がいかに身体に大きな影響を及ぼすかという話が最近読んだ本に書いてあり、とても参考になったので引用したい。
ハーバード大学のヘンリー・ビッチャー教授の行った実験を紹介しよう。投薬によって病気が治るのではなく、患者の信念が病気を治すことを実証する画期的な実験だ。
まず、医学部の学生100人に2種類の新薬の薬効をテストすると伝え、赤いカプセルに入った興奮剤と青いカプセルに入った精神安定剤を与える。
しかし、被験者には知らせずに中身を入れ替えておき、実際には、赤いカプセルに精神安定剤、青いカプセルに興奮剤を入れておく。
ところが、実に半分以上の被験者が、本来の薬効とは正反対の変化(つまり被験者の信じる薬の効果)を示した。つまり、信念のほうが薬よりずっと効き目が強かったのだ。
この実験結果を受けてビッチャ-教授は、「薬の効果は化学的特性成分だけでなく、患者が薬効をどれだけ信じるかに大きく左右される」と語った。
『一瞬で「自分の夢」を実現する法』 アンソニー・ロビンズ
インド占星術では健康状態を見るのに月の状態を重視してみる。月は心を表し、その月が凶星によって傷ついていると健康を損なうという。これは凶星の影響が強いとネガティブな感情を抱きやすいからだと考えられる。月の状態、心の状態は免疫機能に大きな影響を及ぼすのだ。
心身ともに健康であるためにいつも前向き、ポジティブな自分でありたい。
P.S インド占星術ををしているとその精度の高さに宿命論に陥りがちになるが、それを受け入れつつも、人生の無限の可能性を信じていきたい。この引用させてもらったアンソニー・ロビンズの本は私にとって人生を変える一冊でした。みなさんもぜひ読んでみて下さい。
結跏趺坐で座る
私の中でインド占星術の深遠な智慧を理解するために必須のヴィパッサナー瞑想。占星術を理解するのに、心の中に怒りや不安、欲望などのネガティブなものがあると著しく理解する力が落ちるのを感じる。
瞑想し、そういった否定的なものを手放した状態のとき、直感力、智慧が飛躍的に高まる。
その瞑想をより深いものにできるように今は結跏趺坐で座る練習をしている。始めの頃はこんなんで1時間も座れるかと思ったが人間、練習すればできるようになるもんで、ここ数日は1時間座れるようになってきた。
これが座れるともう元には戻れない。姿勢の安定性、それに伴って、心の安定性が飛躍的に向上する。人間、努力すれば不可能と思えることも意外にできるもんだ。
今の自分に不可能と思えることもチャレンジしてみよう!
惑星の発達精神年齢域:月(0~7歳)
昨日の続きです。
それぞれの惑星の年齢域がどんな精神の発達段階を表しているのかを簡単に説明していいきます。
まず、最初は月です。月は0~7歳の年齢域に相当する。月は心や感情、感受性を表す惑星です。そのため、この年齢域では、人間としての核となる心を形成していく。この年齢域では感情を発達させ、ものごとを好き嫌いや心地いいか心地良くないかなど、感覚的な喜びで、行動を決めたり、判断したりする。
もし、この段階で精神の成長が止まっている人は理性的な判断や客観的な判断をすることができず、好き嫌いや心地良さだけの個人的な感情だけの判断で生きていく。
また、この心の発達が未成熟だと優しさや愛情などが欠如してしまうことが考えられる。十分に発達していれば、感受性豊かで愛情深い人になる。
人間の成長の段階を知るための惑星の発達精神年齢域
占星術で使われる惑星は人間の精神の成長段階を表している。この惑星の発達年齢域を理解することでそれぞれの年齢の段階で人はどうゆう成長を遂げていく必要があるのか、歳相応の成長とはどうゆうことかが理解しやすくなる。
それぞれの惑星の発達年齢域は次のようになる。
月 0歳~
水星 7歳~
金星 13歳~
太陽 25歳~
火星 35歳~
木星 45歳~
土星 55歳~
年齢域は諸説あるのでこれが絶対的なものではないが、西洋占星術では一般的にこのように言われている。インド占星術でも順番は同じだが、年齢域の定義が大きく異る。
この発達年齢域は目安で、人によっては歳相応の成長を遂げず、40歳を超えても精神の成長が金星や太陽までの段階で、精神の成長が止まってしまっている人もいる。
次の記事から順にそれぞれの惑星の年齢域について説明していこうと思う。
ホロスコープに現れる欠点をどうとらえるか?
インド占星術を学んで自らのホロスコープを読んでいるとほとんどの人は受け入れたくないことに直面することになります。
私も最初はそれに直面し、インド占星術を学び続けることを考えたこともありました。しかし、そういったことを受け入れていくプロセスがインド占星術を自ら学ぶことを通して、自らの心を癒していくプロセスになっていきます。
1室が弱いと体質的に弱くなります。しかし、そのような人は食事療法やヨガや整体など自らの身体を調整する技術を学ぶことを通して健康を獲得していきます。
マクロビオティックの大家の人や医者の中には弱い貧弱な身体を持って生まれて来ている人が多くいます。そういった人は自らの身体の健康を得るために色々な方法を試す中で多大な努力をしていきます。その過程を通して、様々な人体実験をし、経験を積み多くの学びを得ていくことになります。
そして、自らの健康を獲得した時、それまでの過程や辛い経験は同じような苦しみを持つ人を助けていく大きな力になります。もともと肉体的に健康に生まれてきた人はそういった経験をしたり、学ぶことはできません。身体が弱く生まれることには実は大きな意味があるのだと思います。
その弱さを克服せず一生悩む人もいるでしょう。しかし、そのあなたに与えられた人生の課題を克服し、自らの幸せを獲得し、多くの人を助ける役割を担う人もいます。
心が弱い人は、それを克服する過程で真の幸せとは何かを知っていくことができるでしょう。そして、元々心が強く生まれて来た人より、強い人間になる可能性を秘めています。
コミュニケーションが苦手な人は、それを克服して、そのスペシャリストになることもあるでしょう。
弱さを持って生まれてくることは、大切な役割をもって生まれて来たことの裏返しなのかもしれません。
占星術を学んだり、瞑想をすることで、様々な思考を巡らすことを通して、人生の意味とは何かということを理解していくことを感じます。
人生の全ての出来事には必ず何らかの意味が隠されています。人生で起こることに意味のないことは一つもありません。今、その意味を理解することができなくても、その試練に負けず、精神的に成長する道を歩んでいく人はその意味がわかる時が必ず来るのだと最近思います。
私にもまだまだその答えのわからない人生の難題がたくさんあります。けれど、今までの克服してきた経験から必ずその意味を見出し、より幸せになっていくとができるのだということを確信できるようになりました。
人間は精神的に成長し続けることによって、より幸せになっていくことができるのだと思います。
一見不幸に思える配置も、実はそれを乗り越えていくことで人生で大きな学びを得て、恵まれた人よりも多くの喜びを得ることができるのだと思います。
ヒットラーとチャップリンの人生の違いをダシャーの流れで見る。
今日は先日書いたヒットラーとチャップリンの仕事について見たのをヴィムショタリー・ダシャーの流れから検討してみます。
ヒトラーがなぜ、闘争的な人生を歩み、チャップリンがなぜそうならなかったのか?それはダシャーの流れを見ることで一目瞭然となります。
まずは、ヒットラーから。
ダシャー | 年齢 | 星座 | エレメント | 在住ハウス | 支配ハウス |
---|---|---|---|---|---|
金星期 | 0歳~ | 牡羊座 | 火 | 7室 | 1室、8室 |
太陽期 | 18歳~ | 牡羊座 | 火 | 7室 | 11室 |
月期 | 24歳~ | 射手座 | 火 | 3室 | 10室 |
火星期 | 34歳~ | 牡羊座 | 火 | 7室 | 2室、7室 |
ラーフ期 | 41歳~ | 双子座 | 風 | 9室 | |
ディスポジター水星 ※1 | 41歳~ | 牡羊座 | 火 | 7室 | 9室、12室 |
※1 ラーフ期はその星座を支配する惑星も重要になってきます。このヒットラーの場合は水星となります。
今日は先日書いたヒットラーとチャップリンの仕事について見たのをヴィムショタリー・ダシャーの流れから検討してみます。
彼の人生はほとんどのダシャーを活動的な火の星座のダシャーで過ごしています。その中でも特に思想や考え方を決定する幼少年期を牡羊座に在住する惑星の好戦的な要素が出やすいダシャーで過ごしています。そして、それが7室で欲望を掻き立てるダシャーになっています。それ以降も全て火の星座と欲望のカーマトラインの絡むダシャーとなっています。そのために、彼の人生は闘争と欲望、野心に満ちた人生になったのでしょう。
それに対してチャップリンは一見ほとんど同じホロスコープに見えて全く違った流れになっています。
ダシャー | 年齢 | 星座 | エレメント | 在住ハウス | 支配ハウス |
---|---|---|---|---|---|
ラーフ期 | 0歳~ | 双子座 | 風 | 9室 | |
ディスポジター水星 | 0歳~ | 魚座 | 水 | 6室 | 9室、12室 |
木星期 | 3歳~ | 射手座 | 火 | 3室 | 3室、6室 |
土星期 | 19歳~ | 蟹座 | 水 | 10室 | 4室、5室 |
水星期 | 38歳~ | 魚座 | 水 | 6室 | 9室、12室 |
ケートゥ期 | 55歳~ | 射手座 | 火 | 3室 | |
金星期 | 62歳~ | 牡羊座 | 火 | 7室 | 1室、8室 |
チャップリンは人生の多くの期間を風と水の星座のダシャーを過ごしています。
木星期とケートゥ期は火の星座のダシャーですが、木星は定座に在住し、木星自身は精神性の惑星なので情熱的にはなっても好戦的にはなり得ないでしょう。ケートゥの時期も木星星座で木星とコンジャンクションしているので、やはり精神的、道徳的な面が出てくるでしょう。
また、幼少年期は9室在住のラーフのダシャー、木星のダシャーを過ごし、健全な成長をするダシャーになっっています。
好戦的な要素が出やすい牡羊座の絡むダシャーは、老年期に入る59歳の金星期からになっています。そのためにヒットラーのような破壊的な人生になることはなかったのでしょう。
また、人生の中心となる20~60歳の在住ハウスと支配ハウスを見てみると6室と10室のアルタハウスと5室と9室のダルマハウスが中心の流れになっています。ヒットラーは欲望のカーマトラインが中心ですが、チャップリンは仕事(特に10室は天命、使命を表す)と精神性が大切になっています。
このように一見、ほとんど同じホロスコープに見えても、惑星配置をよく検討し、ダシャーの流れを読み解いていくと全く違った人生になることが浮き彫りになってきます。
大阪での中級講座では、この二人のチャートを更に深く読み解いていきます。
アシュタカヴァルガの1室と7室のポイントのバランス
インド占星術には特殊な計算をして、各ハウスの重要度を見るアシュタカヴァルガという技法があります。これはそれぞれのハウスのポイントを見ることによって、人生のどこにより多くの時間を費やすかということを見ることができます。
結婚や恋愛を見る時は1室と7室のポイントのバランスを見ることで読み取れる情報があります。ポイントを見るときの目安は総合アシュタカヴァルガの平均ポイントは28だということです。
ポイントが10ポイント代であったら、人生においてそのハウスのテーマに費やす時間が短いことを示します。逆にポイントが30ポイントを超えるとそのテーマへ費やす時間が長いことを示しています。
パートナーとの関係を大切にする人は7室のポイントが高い傾向があります。低ければ、パートナーのために費やす時間が短くなります。
逆に1室のポイントが高ければ、自分のために費やす時間が長くなる傾向があります。
このポイントの配分を見ることでどれだけパートナーを大切にするかが読み取ることができます。
実例を見てみましょう。
エリザベス・テーラーのチャートと総合アシュタカヴァルガです。
8度の結婚と7回の離婚を繰り返した多彩な結婚歴のある女優です。
アシュタカヴァルガのバランスを見ると7室のポイントは26より少し低い程度です。
しかし、1室のポイントが何と37!ちょっとアシュタカヴァルガのポイントのアンバランスさを感じますね。
このアンバランスさが結婚と離婚を繰り返した一つの要因だったのかもしれませんね。
エリザベス・テイラーは結婚と離婚のテーマをマスターするにはとても検証しがいのあるホロスコープです。これも3月から始まる東京での中級講座で取り上げて、徹底的に検証していきます。
また、見方によっては7室のポイントが低いことは、霊的な成長を目指す人にとっては良いことにもなります。
みなさんもこの総合アシュタカヴァルガのバランスに着目してチャートを見てみてください。1室と7室以外にも見ていくと人生でどこに時間を費やす傾向があるのか見えてきますよ。
結婚していて7室のポイントが低い人はパートナーのためにもう少し多くの時間を費やすようにしましょう。そうすれば、今より関係が良くなるかもしれませんよ。
結婚について見る時の1室や月の重要性
恋愛や結婚をテーマに見るときは、基本的には7室や金星に着目してみる。
そして、その後に相性について見る。
7室や金星を見ることはもちろんとても重要なのだが、私の場合は先に1室や月の状態に着目する。本人の幸せという意味では、それがより重要な意味を持つからだ。
7室や金星が良ければ、きっと素晴らしい配偶者に出会えるだろう。しかし、素晴らしい配偶者に出会ったとしても本人が不調和な心の状態にある人は幸福になることは難しく、そして、時には素晴らしい配偶者に恵まれながら本人が原因で離婚をすることになることもありうるからだ。とても素晴らしい配偶者に出会える運が会ったとしても本人が不調和なら自ら関係を破壊することになってしまう。
1室や月は本人の基本的な性格、気質、無意識の感情を意味するからこれをみることはとても重要だ。以下、最も顕著に出やすい、火星と土星の影響について簡単にみてみよう。
1室や月に火星の影響が強い人は良く言えば勇敢でエネルギッシュなのだが、怒りっぽく、自己破壊的になりやすい傾向がある。火星の影響が強い人は問題のないところに問題を感じ、怒ることによって、問題のないところに問題を引き起こし、自ら様々な人との関係を破壊してしまう。
1室や月に土星の影響が強い人は、自己否定感が強く、悪く出るといつも否定的にものごとを考え、自己を抑圧し、現実に良いことが起こっているにも関わらず、幸せを感じることが難しい。不安から問題のないところに問題を感じ、うつ傾向、病気、自ら不幸な人生を歩んでいく。
火星と土星の影響が同時にある人は複雑な状態になりやすい。このような配置がある場合は結婚がうんぬん以前に、自らの心を癒すヒーリングが必要となる。幼年期の環境に恵まれず、自己破壊的な傾向があるのでそのトラウマや不調和な感情のパターンを癒すことが大切になる。
自らを癒し、自らを愛せるようになることによって幸せな結婚が望めるようになる。
金星や7室も重要だが、実際の鑑定においてはアセンダントや月の状態を見ることがより大切だということを感じる。
3/24から開始する東京での中級講座では
http://maitrii.web.fc2.com/new_course/entry18.html
こういったように結婚できる時期や運だけでなく、本質的な本人の問題点についても見ていく講座になります。