有名人検証:お釈迦さま① お釈迦さまはどんな人だったの?

お釈迦さまのホロスコープ
本日は人類史上最高の聖者の一人お釈迦さまの検証です。さてさて、お釈迦さまはいったどんな人だったのでしょうか。
1.お釈迦さまはどんな人だったの?
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●おひつじ座への惑星集中
まず、ぱっと見て目につくのはおひつ座に対する惑星集中。おひつじ座は火の星座でとても活動的で、情熱的な星座です。生涯に渡って、放浪の旅をしたお釈迦さまの特徴をよく表しています。4つ以上の惑星が集中することでサンニヤーシ・ヨーガ(出家者のヨーガ)を形成しています。
●かに座のアセンダント
アセンダントがかに座にあり、その支配星の月も満月で方角の強さを得て強力なことから月の性質の強さが伺えます。とても情緒豊かで慈愛に満ちた人だったことが想像されます。
●活動星座への集中
インド占星術で扱う惑星と感受点の10個のうち7つまでが活動星座に集中しています。活動星座に集中すると活動的でじっとしていられない、常に動き続ける性質を与えます。生涯に渡って放浪の旅をしたことをよく表しています。
●満月の月
ほぼ、完全な満月です。吉星化しており、しかも第4室に在住し、方角の強さも獲得し、これ以上ないくらいにパワフルな月です。強い月は人気を表します。しかもてんびん座の月で、とても親しみやすい華やかな性質ももたらしています。
しかし、同時にこの月は火星、土星、ラーフ、太陽と全凶星のアスペクトを受けとても傷つき、しかも、ケーマドルマ・ヨーガの月です。心はとても強いですが同時にとても傷つき孤独な心、厭離の傾向を表しています。傷ついた月、孤独な月も出家者の傾向を表しています。
更にこの月はガージャケーサリィ・ヨーガも構成しています。永続する名声・学識・記憶力・政治や宗教組織の長を意味し、まさにその人です。また、このヨーガは月が満月、木星は最強のケーンドラの第10室に位置し、とてもエネルギー的にパワフルです。支配ハウスも月は第1室を支配し、木星は第9室(高度な学問、宗教、精神性、グル)を支配し、ラージャ・ヨーガを形成しています。エネルギー、質ともに極めて高いクオリティでガージャケーサリィ・ヨーガが成立しています。
更にこの月は火星と相互アスペクトし、チャンドラ・マンガラ・ヨーガに似たものを形成しています。これは収益と財産の蓄積を表すヨーガです。無鉄砲な勇気も表します。激しい苦行をしたのもこの性質があるからでしょう。
●ルチャカ・ヨーガ
火星が定座に位置し、第10室で方角の強さも獲得し、大変強力なルチャカ・ヨーガを形成しています。ルチャカ・ヨーガは火星の性質が非常に強く現れるヨーガです。お釈迦さまは意外にもこの性質が最も強いのかもしれません。この火星はその人の性格・性質に関係する第1室、第1室支配星の月、第5室、月、太陽、第10室とすべてに影響を与えており、とても勇敢な戦士の性質をもった人だったのでしょう。
ルチャカ・ヨーガの意味を上げると、大胆、勇敢、王者の風格、厳しい身体訓練、冒険的な活動、リーダーシップというものがあります。
●スーリヤ・グル・ヨーガ
木星と太陽がコンジャンクションし、しかも太陽は高揚の星座に位置し、木星は第9室を支配して、これもまた高いクオリティのヨーガを形成しています。その意味は高貴さ、堂々とした威厳、権威、グル、宗教的な目的の遂行に従事する、支配者からの栄誉、支持者や財に恵まれる、広く高名をはせる、他の人に善いことをする、まさにお釈迦さまをそのまま現わしたヨーガです。
●クシャトリヤ・ヨーガ
火星と土星がコンジャンクションし、これは古典にはありませんが、王族・武人のヨーガです。実際、お釈迦さまは王族の生まれでクシャトリヤ階級でした。
●お釈迦さまの天命
社会的使命・天命を表す第10室が強力だというのはお釈迦さまの生まれてきた役割をよく表しています。そこにスピーチや言葉を意味する第2室の支配星と精神性を意味する第9室の支配星が在住し、言葉を通して精神的な教えを広めたことをよく表しています。しかもそれが火の星座であることがとても印象的です。猛烈な情熱をもって、人々の救うために活動をしたのでしょう。
      ☆
さすが2500年にも渡って名声を轟かせているだけあって、初級レベルでわかるヨーガが多数、最高レベルのクオリティで構成され、それがしかも最強のケーンドラで構成され、高め合っているという凄まじく強力な配置でした。やはり、歴史に名を残す人のホロスコープは芸術的とも言える配置ですね。
次回はダシャーも含めて、出生日時の検証もしたいと思います。

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