日別アーカイブ: 2011年10月10日

第12室は手放しのハウス

インド占星術で第12室はドゥシュタナハウスの一つであり、損失や苦悩、入院、投獄などネガティブな象意が目立ちます。
しかし、第12室はスピリチュアルな意味でとても大切です。第12室のダシャーをどう過ごすか、その人の徳次第というところもあります。第12室は苦悩からの解放、神秘的な知識、解脱、悟り、心理学、ヒーリングなどの意味もあります。もし、第12室を自らの意思で自我を手放すために使うならば、第12室の時期は大変実りの多い時期になります。
瞑想をする、トラウマなどの心の問題を解決するセラピーを受けるなどをして過ごすといいでしょう。カルマの発現する時期は同時にカルマを解消する時期でもあります。
インド占星術は運命があることを明らかにします。同時にそれはカルマを解消する手法によって、乗り越え成長し変えることができます。
第12室のダシャーは誠実な努力をする者にとって最大のチャンスの時です。このダシャーは何かを失うかもしれません。しかし、それら物質的なものや怒りや不安、欲望、エゴという内的なカルマを手放した時に大きな実りが得られます。
第12室は何かを失う時ではなく、何かを手放すことによってカルマを解消し、より大きな喜びと幸せを得る時期にしましょう。
ちなみに私はマハーダシャーの支配星から12室に金星(おうし座)のあるダシャーを過ごしていますが、ヴィパッサナー瞑想を日々することで内的な成長と喜びをとても実感しています。第12室のダシャーはチャンスなんですね。