日別アーカイブ: 2011年10月14日

医療占星術:健康を害するトランジット

健康のリアルタイムに詳細な変化を見るときにトランジットを見ることはとても大切です。ホロスコープ上の敏感なポイントを凶星がトランジットするとき、健康上の問題を引き起こします。
特に健康に重要な影響を与えるポイントには以下のものがあります。
・ラグナとラグナ支配星(肉体)
・月(心、精神的な影響による不調や病気)
・太陽(肉体)
トランジットは、生来的凶星がネイタルの惑星と西洋占星術でのハードアスペクト(90度、135度、180度)を組んだ時に健康上の問題を引き起こします。
トランジットはただの病気を引き起こす引き金なので、出生図での傷付きやヴィムショタリ・ダシャーの影響も慎重に考慮することが大切です。
私の実体験としては、出生の太陽に火星が正確に90度アスペクトした時、熱を出して風邪を引きました。1度以内でアスペクトを組んだ時にちょうどピークがやって来ました。
他には金星に対して、土星が正確に90度アスペクトを組んだ時は極度の疲労感に襲われました。金星の傷つきは極度の疲労を意味します。
病気になったときはヴィムショタリ・ダシャーとその時のトランジットを見てみましょう。正確なアスペクトを組んでいるときに起きます。それはたいてい1度以内と驚くほど正確な影響をもたらしています。
そのような実体験がある人はコメントをいただけると嬉しいです。多くの人の参考になると思うので。

医療占星術:病気のタイミング

今日も昨日に引き続き、翻訳メモです。
Elements of Vedic Astrology Ⅱ Dr K S Charak
意訳、要約しているので正確には原典を参考にしてください。
病気のタイミング
1.機能的凶星のダシャー
生来的な吉星であっても、機能的に凶星化している時、そのダシャーは注意深く見ることが大切です。ラグナは肉体を表し、それが凶星の影響が強い時、健康について注意深くみる事が大切です
2.ドゥシュタナ・ハウスのとその支配星の役割
ドゥシュタナ・ハウスに在住する惑星のダシャーやドゥシュタナ・ハウスの支配星のダシャーとそれの影響を受ける惑星のダシャーは病気を見る上でとても重要です。惑星がドゥシュタナ・ハウスに在住する時、慢性病を引き起こします。
3.逆行する惑星
・逆行する惑星のダシャーは病気を引き起こします。
・逆行する惑星がケンドラに在住するか、ラグナ支配星と絡む時、病気を引き起こします。
4.弱い惑星
コンバストされる惑星、敵対星座や減衰の星座に在住する惑星のダシャーは病気を引き起こします。特にナヴァムシャや他の分割図でも弱い場合はより顕著です。
5.ラーフ・ケートゥ軸(Rahu-Ketu Axis:RKA)
もし、チャート上に病気の表示がある時、RKAがラグナやダシャー支配星に影響を与える時に病気を引き起こします。
6.22番目のドレッカナや64番目のナヴァムシャの支配星
これらの惑星は健康に関して悪い要素を加えます。
7.保護の影響
健康と病気に関して注意深く吟味することが大切です。特に病気から保護される要素を注意深くみます。強い保護の影響がある時やきつくない変動のダシャーが連続して続くときは健康を害しません。好ましいトランジットの時は問題がありません。好ましくないトランジットは悪い影響を与えます。
8.ダシャーの連続性
病気について判断を下す時にはとても重要です。一般的にダシャーの連続性は以下のような影響を与えます。
(a)好ましいダシャーの後に好ましくないダシャーが来る:病気が発生します。
(b)好ましくないダシャーの後に好ましいダシャーが来る:病気から回復します。
(c)好ましくないダシャーの後に続いて好ましくないダシャーが続く:病気が長引く;複雑化や合併症を招く
(d)好ましくないダシャーが3回続く時:回復しない、もしくは死を招きます。おそらく3番目のダシャーまで生きることは難しいでしょう。