今日はインド占星術で見る結婚運のお話。
恋愛で出会いと別れを繰り返す、結婚しても喧嘩が絶えない。
そうゆうパートナーと良い関係を築いて幸せになれない人は
たいてい双方とも火星の影響が強い。
そして、そうゆう人の両親も火星の影響が強い。
火星は怒りと戦い、そして情熱の惑星。
火星が強い人は怒りが強く、短気で人とすぐに争ってしまう傾向がある。
そして、火星の強い人はそうゆう同じような人と共鳴し引き合う。
鑑定をしているときに第7室に火星の影響がある女性の過去の恋人や
結婚していた頃のパートナーの星の配置を見させてもらったことがある。
ある人は3人の相手が3人とも太陽と火星がコンジャンクションか
太陽に火星がアスペクトしていました。
またある人は2人の相手が2人とも太陽と火星がコンジャンクション。
見事に火星の強い人を選んでいました。
そうゆう人たちは出会いと別れを繰り返すか仲の悪い夫婦になる。
ではそうゆう人たちはどうしたら幸せな結婚ができるのだろうか。
それは火星の怒りのカルマを克服することである。
自らの中に怒りの火種があるから、怒りの強い人を引きつけ、
自らも怒り、喧嘩をしてしまう。
では、どうしたらそれを変えられるのだろうか?
一つはカルマの発現に任せ、怒り、喧嘩し続けることで
自分も相手も傷つきながら、怒ることがいかに
無意味、無益であるかに気づくまで人と衝突を続ける。
もう一つは内なる怒りを消滅させてゆく精神的な道を進む方法である。
一つのめの方法は非常に時間がかかり、本人も周りも苦しむから
大抵の人はしたくないと思う。
しかし、二番目の方法はほとんどの人が出会わないか、
出会っても聞き耳を持たない。
もしくは、内面の苦しみや怒りが大きすぎて理解出来ない。
それでは内なる怒りを消滅していくとはどんな方法か?
その方法はたくさんあるが今回は2つほど紹介したいと思う。
一つは食事を変えること。
食事を変えることで食事による肉体への影響の
怒りはある程度軽減することができる。
具体的にはマクロビオティックのような陰陽バランスのとれた穀物菜食。
簡単に言うと玄米ご飯や雑穀ごはんを中心とした野菜中心で
白砂糖や添加物などの化学物質を極力とらない食事だ。
ただ、この方法には限界がある生まれ持った性質としての怒りや
育った環境の影響による怒りまでは克服できない。
もう一つは心の中にある怒りを浄化する方法。
具体的には座禅や瞑想である。
瞑想をすることで心の中にある怒りそのものを消滅させていくと
自らの心は満たされ、喧嘩になるようなことは激減する。
心の浄化が進めば進むほど、争いの原因は相手にではなく
自分の中にこそあったということに気づいてゆく。
そして、とても幸せを感じながら生きられるようになる。
さて、あなたはどちらの道を選んで生きていきたいですか?
月別アーカイブ: 2011年9月
野田新首相~成功者は努力家
管さんが辞任し、新首相は野田佳彦氏に変わりました。さあ、この先、日本はどうなってゆくのでしょうか。今日は新首相について簡単に読みといてみます。
出生時刻が不明なのでお昼の12時でチャートを作成しました。
1957年(昭和32年)5月20日 千葉県船橋市
◆ 試練の土星の影響
チャートを見て、まず目についたのが土星のアスペクト。土星は努力、忍耐、試練の惑星です。それが月、木星、金星、太陽、逆行を含めると水星、ラーフ、ケートゥにも影響を与えています。土星はアスペクトする惑星とその惑星が支配するハウスに試練を与えます。
wikipediaを見ると(以下の引用文はすべてwikipediaより)
・父は富山県婦負郡野積村(現在の富山市八尾町水口[60])の出身。農家の6人兄弟の末っ子として生まれた。自衛隊の前身である警察予備隊に入隊し、定年で退官するまで自衛官としての人生を歩んだ。習志野駐屯地勤務の折に、母と出会い、結婚。母は千葉県の農家の11人兄弟の末っ子だった。貧乏で結婚式も挙げなかった。
野田によると「農家の末っ子同士の間に生まれた子どもが、私です。選挙区が都市部なのにシティーボーイに見えないのは、そのせいかも知れません」という。
出生時、係累に政治家は誰もいなかった。
・野田は今でも、松下幸之助塾長との最終面接を鮮烈に覚えている。笑顔で迎えてもらったが、目は笑っていなかった。むしろ、射抜くような怖い目つきだった。耳はとても大きくて、ピンと立っていた。「キミの身内に政治家はおるか?」「まったくいません」「そりゃ、エエな。ところでキミの家は金持ちか?」「どちらかというと貧乏です」「なお、エエな」。こうして、政経塾で5年間、あるべき政治の姿を学ぶことになった。
・1980年、早大を卒業し松下幸之助が設立したばかりの松下政経塾に第1期生として入塾。同期の塾生に横尾俊彦がいる。1985年、政経塾を卒業。卒業後は家庭教師や都市ガスの点検員等、様々な仕事を経験した。
生家は貧乏で、若い頃はいろいろな仕事を渡り歩き、あまり恵まれた境遇ではありません。
これは土星の試練、困難、抑圧の影響が強くいろいろな場面で出ているためでしょう。
ちなみにこの土星の影響力の強さは現アメリカ大統領 バラック・オバマさんも似たような傾向を持っています。
参照記事:有名人研究 次期アメリカ大統領 バラック・オバマ氏
◆ ウパチャヤに入る凶星
また、この試練に挫けずにやってこれたのは月は山羊座、太陽は牡牛座に入り、月ラグナ、太陽ラグナからウパチャヤに凶星の影響が強く出ているためだと思います。
ウパチャヤ・ハウスは第3室、第6室、第11室、どのハウスも凶星が入ることによって、はじめは苦難を持たしますが、努力によって次第に改善されていくハウスです。
第3室は日頃の努力を、第6室は競争や争いに負けない力強さ、第11室は願望を実現するまで頑張り続けます。
月ラグナ
・第3室支配星が土星のアスペクトを受けています。
・第6室に火星が在住し、その支配星の水星はケートゥとコンジャンクションしています。
・第11室は土星が在住し、太陽のアスペクトを受けています。
太陽ラグナ
・第3室支配星の月に火星の8番目のアスペクト。
・第6室にラーフの在住、支配星の金星は太陽とコンジャンクションし、土星のアスペクトを受けています。
・第11室は支配星である木星が土星からのアスペクトを受けています。
成功者の多くは幸運だけではなく、努力家の性質も強く持っています。
◆ 思慮深さと持続力
・座右の銘は松下政経塾の「五誓」の一つである「素志貫徹(成功の要諦は成功するまで続けるところにある)」。
・駅前で通勤する人々に政策を訴える「朝立ち」を1986年10月から2010年に財務相に就任する前日まで24年間続けた。「駅前留学はNOVA、駅前演説はNODA」と言うフレーズを生む。
この忍耐強さは山羊座、牡牛座から来ています。
・性格は温厚で礼儀正しいと評される事が多い。また真面目で行動や発言は慎重。
真面目さは山羊座と土星の影響から。礼儀正しさは牡牛座に在住する太陽と上品で気品のある金星がコンジャンクションしているところから来ているのでしょう。
◆ 月の傷付き
月は土星、火星のダブルアスペクトを受け、ケーマドルマで孤独で激しく傷ついています。心は傷つきつつも、孤独に耐える強さを持っています。
◆ 議論への強さ 水星と火星
政治家によく見られる配置として、水星と火星の結びつきがあります。これは水星は思考や言葉を扱い、火星は攻撃性やスピードです。頭の回転が早く、攻撃的な言葉も使いこなすことができ、議論への強さを表しています。水星には木星のアスペクトもあるのでただ、攻撃的なだけでなく、言葉を巧み操り、人を引きつける優しさもあるのでしょう。
火星と水星の組み合わせは、マハトマ・ガンジー、菅直人元首相、枝野幸男前官房長官、ジョン・F・ケネディ、ロナルド・レーガンなど多くの政治家に見られます。
◆ 終わりに
どんな人かを見るかは出生時刻がわからなければ難しいものがあります。しかし、このチャートはちょっとやそっとの試練では挫けない忍耐強さ、幸運だけではなく様々な苦難を乗り越えてきたという力強さがあります。日本の首相はころころ変わってきました。長期間政権を持続し、困難な時代を打開する政策をしてくれることを期待したいですね。
また、自らを泥臭い「どじょう」に例えるのは土を意味する地の星座の強さと地のエレメントを支配する土星の強さから来ているのでしょう。インド占星術的にもいかにも「どじょう」というのがぴったり来ます。
牡牛座と山羊座が強いというのは、現アメリカ大統領バラック・オバマさんと同じ特徴です。これからアメリカとどんな関係になるのかも気になるところです。
出生時刻がわからないチャートを読むことはとても能力のいることです。時刻修正はとても面白い作業ですが、慎重に行わなければなりません。力がついていないうちに下手な時刻修正をすると、その間違った時刻修正によって、経験が積み重ねられてしまうので、間違った知識が蓄積されてしまうからです。
そして、学習者もまたは時刻修正をされた記事は慎重に読まなければいけません。鵜呑みにすると間違った知識が集積されたないからです。どんな腕のあるインド占星術家の書いたものでもいい意味で疑いの目で読むことが大切です。
今回は時刻修正を一切行わず読んでみることにしました。だんだん読む力がついてくると意外とわかるものが出てくるものだと思います。
安易な時刻修正を行う前にチャートをその人の性質をいかに読みとれるか練習することはとても勉強になりますね。
次回は、時刻修正にチャレンジして分析してみたいと思います。
人はなぜ、他人を傷つけ、自然を破壊し続けてしまうのか。
人はなぜ、他人を傷つけ、自然を破壊し続けてしまうのか。
それは私たちが、前世、今世で色々な経験によって心が傷ついているからだと思う。
本当は人を傷つけることは自らを傷つけることなにの
自らの傷が深いがためにそれに気づけない。
人は怒りや欲望によって、身近な人達を傷つけてしまう。
その傷ついた満たされない気持ちを満たそうと
地球の仲間たちを傷つけ、資源を浪費し続ける。
環境破壊の深い原因は私たちの満たさなれない傷ついた心にある。
瞑想により心を見つめ続けてゆくと
人を傷つけるようなこと、否定的な感情を抱いた瞬間に
自らの心を傷つけていることがわかる。
人は否定的な感情や思考によって、人を傷つける前に自分自身を苦しめる。
その心の変化を感じられるようになるにつれて、人を傷つけることは少なくなってゆく。
自らの心を浄化することは根源から世界を変えてゆくことだと思った。
菅直人首相の辞任に見る引退の時期
先日、菅首相について書いきました。
さて、この辞任はインド占星術的に読み取れるのでしょうか。
もし、私の天秤座ラグナ説が正しいとするなら、つじつまがあいます。
引退、辞任などの仕事を辞めるのはインド占星術ではどのハウスが表すのでしょうか。それは次の3つのハウスです。
1)第7室・・・デビューと引退のハウスです。
2)第9室・・・第10室(仕事)から第12室(損失)。第9室は仕事を失うハウスです。
3)第12室・・・失うハウスです。このハウスも仕事を失うなど何かを失うときによく出てきます。
さて、この3つのハウスが首相の引退の時期に出てくるのでしょうか。天秤座ラグナだとするそれは明確に出てきます。
①木星と土星のトランジット
2011年9月2日のトランジット
木星は牡羊座で逆行、土星は乙女座で巡航中でした。ダブルトランジットは魚座と乙女座でできています。天秤座ラグナだとすると第12室でトランジットすることになります。
第12室を損失を意味し、引退、辞任というのは十分に納得できるトランジットです。仕事の太陽ラグナから検証すると魚座の第7室にダブルトランジットが起きています。月ラグナから検証しても第7室(乙女座)となり同様に引退のトランジットです。ラグナ、太陽、月のトリプルラグナからのすべてから辞任を説明することができる。
②ヴィムショタリ・ダシャー
ヴィムショタリー・ダシャーで検証してみると月/水星のダシャーです。ラグナから検証すると水星は第9室と第12室を支配します。マハー・ダシャー・ラグナで検証すると水星は第7室を支配し、第8室に在住しています。そして、太陽ラグナから検証すると月は第7室に在住し、水星は第1室と第10室を支配し、第7室支配星の木星とコンジャンクションしています。
更にナヴァムシャでは月ラグナ、マハー・ダシャー・ラグナから水星は第9室、第12室支配しています。仕事の分割図ダシャムシャでは水星は月から第12室に在住しています。
どのラグナから検証しても引退に関係するハウス第7室、第9室、第12室が出てきます。
この引退の時期からやはり、菅首相は天秤座ラグナなのではないかという確証がより深まりました。
聖者のチャートに見る。三つ子の魂百まで。
今日、聖者のチャートをみていたら面白いことに気付いた。ヴィムショタリでの出生のマハーダシャーの始まりについてだ。聖者といえば、悟り、解脱。
悟り、解脱といえば第12室とケートゥ。私の持っている聖者と言われている人たちの出生時のマハー・ダシャー惑星のすべてに第12室とケートゥの関係があった。
関係があったとは
・ケートゥのマハー・ダシャーで始まる。
・マハー・ダシャーの惑星自身が第12室を支配する。
・マハー・ダシャーの惑星が第12室支配星とコンジャンクションする。
・マハー・ダシャーの惑星がケートゥとコンジャンクションまたはアスペクト(第5番目、第9番目のアスペクトをとる)を受ける。
・ラーフの場合はディスポジターの惑星が第12室支配星とコンジャンクション。
見事にすべてだった。
第12室とケートゥは解脱・悟り以前に内省や喪失のを意味する。何かを失うことによって内省する。喪失し、苦悩の後に執着を手放す。それによって宇宙の真理に近づき、苦悩から解放されてゆく。時には神秘的な体験をする。
幼年期に受けたそのような体験が人生を大きく決定づけることになる。
出生のダシャーの始まりは生涯にわたって影響を与えることが推測できる。
以前あったある人は太陽のマハー・ダシャーで人生が始まり、太陽は第12室在住だった。物心ついたときにはお経を唱えていたという。
幼年期の体験が人生の行く末に大きな影響を与えるのだ。
もっと多くのチャートで検証してみたいと思う。
今日は詳しくまとめる余裕がなかったので要約だけだが、自分でも検証してみてください。
子供の出生に関するチェックリスト
今日も覚書きです。
◆子供の出生に関するチェックリスト
1.ラグナからの第5室と第5室支配星
2.ラグナからの第9室と第9室支配星
3.サプタムシャのラグナからの第5室と第5室支配星
4.サプタムシャのラグナからの第9室と第9室支配星
5.子供を与える有能な惑星を選び出す。
6.これらのアンタルダシャーの時期に子供が授けられる。
7.土星、木星、火星、月のトランジットを吟味する。
※サプタムシャは子供に関する分割図
◆子供の出生を遅らせる要素。
・ドゥシュタナハウスへの在住
・ドウシュタナハウスの支配星からのアスペクト
・生来的凶星からのアスペクト
・コンバスト
子供が生むための重要な要素
今日はK.N.ラオ先生の本から、要約の部分の翻訳です。
『Planets & Children』より
子供を生むためには以下の要素が弱くないことが重要です。
(a) ラグナ支配星が弱くないこと。
(b) 第5室支配星が弱くないこと。
(c) 第7室支配星が弱くないこと。
(d) 生来的な子供の表示体である木星が弱くないこと。
ノート:
・これらのどの要素も弱くなく、しかし、激しく傷ついていれば、子供からの不幸せを引き起こす。
・もし、4つのすべての要素が弱ければ、おそらく子供はできない。
・コンバストの影響も考慮する。