日別アーカイブ: 2011年8月9日

内なる太陽、それは人間の本質

内なる太陽。それは私たちの生命の源、無限のエネルギー供給体。
以前とある本に心臓の中に聖地があると書いてあったのを読んだ。そのときは、その意味は全くわからなかった。
ヴィパッサナー瞑想を続け、心の浄化が進むことでその意味がだんだんと理解できるようになってきた。私たちの胸の中、その中心部にはかすかに神聖な光が存在する。それが何なのか、まだ自分にははっきりとはわからない。それは「魂」なのか、「アートマン」なのか、「愛」なのか、「真理」なのか、ハートチャクラの覚醒なのか、わからない。
それを私は「内なる太陽」と呼ぶことにした。インド占星術では太陽は魂、生命力、アートマン、真理、エネルギーを意味するからだ。
空にサンサンと輝く太陽。それは私たちに暖いエネルギーを与えてくれる。太陽はすべての生命エネルギーの源。すべての地上の生命にとってなくてはならないもの。
「内なる太陽」も私たちにたくさんのエネルギー、生命力を与えてくれる。「内なる太陽」に意識をフォーカスしたとき、それは自然な心からの感謝の気持ちを呼び覚ます。そして、深い安らかな喜び、心の平和をもたらしてくれる。無限のエネルギーの供給してくれるもの。
ヴィパッサナー瞑想を続け、心の浄化が進めば進むほど、内なる太陽に意識をフォーカスできる時間が長くなってくる。何か悶々として苦しんでいるときも、内なる太陽に意識を戻せたとき、一瞬にしてこの世界は変わる。希望に満ちた光ある世界に変貌する。内なる太陽に意識を合わせたとき、いつでも幸せが訪れ、この世界は楽園になる。内なる太陽は心からの深い、愛、喜び、感謝、慈悲の心を呼び覚ます。
内なる太陽は、心の中に「怒り」「不安」「欲望」「エゴ」のあるとき決して現れてはくれない。これらの感情が雲となり、内なる太陽の光を遮ってしまう。
この内なる太陽から得られる喜びは、物質世界的などんな欲望で得られる喜びよりも大きな喜びを与えてくれる。平安な深い喜びに満ちた世界。きっとこれがすべての人がもった人間の本質なのだろう。ただ、私たちはそれを自らの無知より見失ってしまっているだけなのだ。
これからもヴィパッサナー瞑想を続け、内なる太陽と一つになる道を歩み続けたい。この道は苦悩からの解放の道、智慧の道。
日本ヴィパッサナー協会 http://www.jp.dhamma.org/