3番目に重要なカラカムシャ・ラグナ

ラグナにはアセンダント・ラグナ、月ラグナ、太陽ラグナがよく使われます。それに加えて、重要なラグナとしてカラカムシャ・ラグナ(KL)というのがあります。
その定義は、
・ナヴァムシャでアートマカラカが在住する星座をスワムシャと言います。
・スワムシャの星座をラーシではカラカムシャと言います。
※アートマカラカとはラーフとケートゥを除く惑星の中で星座中、最も高い度数にある惑星のことを言います。アートマとは“魂”という意味で、アートマカラカとは“魂の表示体”です。
バラク・オバマチャート
例えば、現アメリカ大統領バラック・オバマの場合、火星がアートマカラカです。
ナヴァムシャで在住する星座はいて座です。いて座がカラカムシャとなります。カラカムシャは他のラグナと同じように読むことができます。
意識の本質であるアートマカラカが在住するナヴァムシャの星座は、その人の本質を表すという考え方があります。バラック・オバマの場合は本質的にはいて座の人であるということです。
ナヴァムシャはその人の深い潜在意識を表し、それは人生の後半で現れるといいます。ナヴァムシャが良いことは人生の後半が良くなることを意味しています。
ラーシでカラカムシャから検証してみると、第10室の支配星の水星は第8室に在住し、第9室の支配星とコンジャンクションし、第1室支配星である木星からのアスペクトを受けています。第8室ですので困難はありますが、成功を意味しています。第9室と第10室の絡みは最強のラージャ・ヨーガであり、そこに最大吉星であり、第1室の支配星である木星のアスペクトは大きな成功を意味しています。
ナヴァムシャでスワムシャからも検証してみましょう。第1室に太陽が在住し、政府の仕事をすること、高い地位につくことを意味しています。そして第10室には水星が高揚し、定座の木星からのアスペクトを受けています。このナヴァムシャのパワフルさが彼を大統領になるまでの潜在的な強さを示しています。
彼がなぜ、大統領まで登りつめることができたのか。アセンダント・ラグナからは読みとることが難しいことが、カラカムシャ・ラグナとスワムシャ・ラグナから検証することでよく理解できます。
チャートを分析するときは、
 (1) アセンダント・ラグナ
 (2) 月ラグナ
 (3) カラカムシャ・ラグナ
の3つから検証することが大切です。この3つのラグナから同じような傾向が読み取れれば、その傾向が人生の中で強く現れます。
移動する速度の速い天体ほど人生に大きな影響を与えるラグナになります。その意味でいくとカラカムシャ・ラグナは太陽・ラグナより重要でしょう。そして、スワムシャ・ラグナは、ナヴァムシャのアセンダント・ラグナよりは特定しやすいため、正確な検証をするためには使えるラグナです。
月など移動速度の速い天体に注意して読めば、カラカムシャ・ラグナは出生時刻が不明なチャートについて使えるとても有効なテクニックです。

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