さて、今日はインド占星学とは何かについて
「あるヨギの自叙伝」に
私が伝えたかったことが明確に
書いてあったのでご紹介したいと思います。
星学は、星の刺激に対する人間の反応を研究する科学だ。
星には意識的な善意や悪意があるわけではない。
星はただ、陽性または陰性の放射線を放っているにすぎない。
これらの放射線は、それ自体としては、
人間を助けたり害したりするものではないが、
各人が過去において巻いた行為の種子(因)に、
因果の法則による発芽の機会(縁)を与えるのだ。
子供は、この天からの放射線と、
本人の個人的カルマと数学的に合致した
その日、その時刻に生まれる。
彼の天宮図は、彼のもはや塗り変えることできない過去と、
それから生ずるであろう未来を予想して見せる、
いわば運命の挑戦的な肖像画だ。
しかし、この誕生時の天宮図を真に正しく解釈できるのは、
直感的英知の開けたごくわずかな人に限られている。
誕生の瞬間に大空いっぱいに描かれるこの託宣は、
決してその人の運命(過去の所業が原因となってもたらす結果)を
強調するためではなく、
むしろ束縛から抜け出そうとする人間の意志を
喚起するためのものなのだ。
自分でした事は、自分で元どおりに直す事ができる。
現在自分の身の周りに起こっている色々な出来事は、
すべて自分の過去においてまいた原因から生じたものだ。
どんな障害でも克服できないものはない。
なぜなら、そもそも自分自身の行為がつくりだしたものであり、
しかも人間は、星の力などには
影響をされない霊的な資産を持っているからだ。
インド占星術をしているとすべては運命だというふうな
運命論にはまりそうになってしまいますが
そうではないんですね。
どんな障害も克服できる。
そのために、ヨガや瞑想、アーユルヴェーダなど
魂と心、浄化する方法があるんだなと思います。
運命を知り、そしてそれを乗り越えて
成長し、悟りを目指していく。
それがインド占星術を学ぶ意味なのでしょう。