古いブログ記事を読み直していたら、
ホロスコープの読み方の基本原則が出てきました。
これは以下の本の翻訳です。
“LIGHT ON LIFE” AN INTRODUCTION TO THE ASTROLOGY OF INDIA
Hart Defouw and Robert Svoboda著
この本は私が初めて読んだインド占星術の洋書です。
当時、英語が大の苦手の私にとって本当に難しかったですがインド占星術の本としては大変わかりやすい良書でした。今、読み返してみると本当に大切なことがまとまっているなと思うので、参考に再掲します。
法則1:生来的吉星は影響を与えるハウスの良い意味を強め、凶意を緩和します。影響を与えるとは、
1) ハウスに在住またはアスペクトすること。自分のハウスに在住することは特に良い。自分のハウスにアスペクトするとそのハウスは良くなります(アスペクトバック)。
2) ハウスの支配星とコンジャンクションするかアスペクトすること。
3) ハウスの表示体とコンジャンクションするかアスペクトすること。
法則2:生来的吉星はコンジャンクションまたはアスペクトする惑星に良い影響を与え、凶意を緩和します。
法則3:生来的凶星は影響を与えるハウスの凶意を強め、良い意味を弱めます。影響を与えるとは、
1) ハウスに在住またはアスペクトすること(ただし、自室に在住するとき、良い意味を与えます。しかし、生来的吉星が在住するよりは良い影響は弱い)
2) ハウスの支配星とコンジャンクションするかアスペクトすること。
3) ハウスの表示体とコンジャンクションするかアスペクトすること。
法則4:生来的凶星はコンジャンクションまたはアスペクトする惑星の凶意を強め、良い意味を弱めます。
法則5:ハウスの生来的表示体はその自分のハウスにアスペクトするとき、そのハウスに良い影響を与える。しかし、在住するときは表示体自身の人物とその関係性に有害な影響を与えます。
・火星が第3室に在住するとき、弟妹とその関係性に有害な影響を与えます。
・暗い月が第4室に在住するとき、母親とその関係性に有害な影響を与えます。
・木星が第5室に在住するとき、子供とその関係性に有害な影響を与えます。
・金星が第7室に在住するとき、配偶者とその関係性に有害な影響を与えます。
・太陽が第9室に在住するとき、父親とその関係性に有害な影響を与えます。
・木星が第11室に在住するとき、兄姉とその関係性に有害な影響を与えます。
これらの有害な影響は惑星が自分の星座に在住するときは起きない。
法則6:惑星が自分のハウスに在住すると惑星自身が強くなり、そのハウスに良い結果をもたらします。惑星が生来的吉星であるときは、アスペクトするハウスにも良い影響を与えます。惑星が生来的凶星のときは、アスペクトするハウスには良い影響を与えません(火星が牡羊座に在住する場合は例外となります。なぜなら、アスペクトされるさそり座は自分の星座だからです)。やぎ座に在住する土星はアスペクトすることで有害な影響を与えます。しかし、減衰や敵対星座に在住する土星のアスペクトよりは良い。
法則7:惑星がケンドラに在住するとき、良くも悪くも惑星は強い影響力を持ちます。トリコーナに惑星が在住するとき、惑星は強められ吉星化します。ドゥシュタナに惑星が在住するとき、惑星が悪影響を受けます。ただし、惑星が自室に在住するときその傷つきは小さい。惑星が第3室に在住するとき、傷つくがドゥシュタナハウスに在住するより傷つきが小さい。惑星がウパチャヤに在住するとき、時がたつに連れて改善し良くなっていきます。第3室と第6室に在住する惑星は最初は苦難をを与えますが、努力によって次第に改善されていきます。第10室と第11室に在住する惑星は最初から良く、やがて一層良くなります。
法則8:トリコーナの支配星が在住するハウスやアスペクトするハウスは良い影響を受けます。特に生来的凶星の影響を受けず、生来的吉星の影響を受けているとき、はっきりと表れます。ただし、同時にドゥシュタナハウスを支配するときはドゥシュタナハウスの困難な影響が伴います。
法則9:同時にトリコーナやケンドラを支配せず、自室に在住していないドゥシュタナハウスの支配星が在住するハウスやアスペクトされるハウスは悪影響を受けます。特にドゥシュタナハウスの支配星が生来的凶星の影響を受け、生来的吉星の影響を受けていないとき、はっきりと表れます。例えば、第8室支配星が生来的凶星でトリコーナもケンドラも支配せず、ラグナに在住し、それが自室ではなく、凶星とコンジャンクションし、凶星のアスペクトを受け、どんな吉星のアスペクトも受けていないとき、第1室が強く傷つきます。
法則10:ケンドラ、トリコーナ、中立ハウスの支配星がケンドラやトリコーナに在住するとき、自身のハウスの良い意味が強まり、凶意が鎮められます。第9室支配星が第5室に在住するとき、成功し、苦労のない旅、望ましくない出来事が鎮められると予言することができます。ケンドラやトリコーナの支配星が中立ハウスに在住するとき、平均以上の良い結果が出ます。ケンドラやトリコーナ、中立ハウスの支配星がドゥシュタナに在住するとき、支配するハウスの意味に障害が発生します。第3室在住の時は少し障害が発生します。
法則11:ドゥシュタナの支配星がトリコーナ、ケンドラ、中立ハウス(この順序で下がる)に在住するとドゥシュタナハウスの良い影響が強められます。しかし、凶意は鎮められません。すべての他の条件が等しく、第12室の支配星がラグナに在住すると、たくさんのベッドの楽しみを味わうことができます。しかし、厄介な問題は起きます。
ドゥシュタナの支配星がドゥシュタナハウスに在住すると、障害や困難は鎮められます。ドゥシュタナの支配星が良いハウスに在住するとそのハウスに悪影響を与えます。そして、ドゥシュタナの支配星が悪いハウスに在住するとき、障害や困難が起きます。自分自身の星座に在住しない限り、ドゥシュタナハウスの支配星が在住することは困難があります。自分自身の星座に在住したとしても何らかの問題は起こることに気をつけることが必要です。
法則12:高揚の惑星は以上の法則に関して強める方向に働きます。魚座ラグナの金星は第1室で高揚します。このケースでは身体的なことがとても傷つきます(法則9)。減衰惑星はすべての吉兆の要素を鎮めます。そして、すべての望ましくない意味を強めます。
法則13:生来的吉星が友好星座に在住するとき、良い結果をもたらします。生来的凶星が敵対星座に在住するとき、友好星座に在住するほど良い結果はもたらしません。
法則14:相互に友好関係のとき、良いヨーガを形成すると協力して良い結果を高め、有害な結果を鎮めます。反対に相互に敵対関係のときは、良いヨーガも良い結果を出すことを渋ります。
法則15:あるハウスから両隣のハウス、第12室目と第2室に生来的吉星が入っているとき、そのハウスは強められます。反対に生来的凶星が入っているときは弱められます。
法則16:あるハウスの支配星がアスペクトしたり、在住したりするとその2つのハウスの意味が混ざります。例えば、第7室の支配星が第2室に在住するとき、配偶者かビジネスパートナーを通して収入を得ます。第11室の支配星が第12室に在住すると兄姉を失うか別離する、又は兄姉が外国に住むと読むことができます。
法則17:惑星が相互にアスペクトすると惑星の意味が混ざります。支配するハウスの意味も混ざり合います。
法則18:惑星はハウスに影響を与えるのと同じように星座にも影響を与えます。例えば、ある星座の両隣に生来的吉星が在住する、又は生来的吉星が在住するかアスペクトされると強められます。ただし、生来的吉星が減衰するときは惑星がその星座に悪影響を与えることを考慮する必要があります。