先日の記事で
アメリカ大統領選挙に立候補している
バーニー・サンダースが出生時刻不明だが
時刻修正の結果、
蠍座ラグナではないかということで
選挙の行方について書きました。
今回はインド占星術の中でも
最も高度なテクニックである
時刻修正についてです。
そのロジックをご紹介します。
私の場合、時刻修正をするときは
まず、親族で出生時間まで
わかっている人物がいれば
その人との相関関係から
ラグナを特定します。
なぜなら、それが一番容易にラグナを
特定できると考えているからです。
アストロデータバンクで調べてみると
息子のレビ・サンダースが出生時間までわかり
正確なホロスコープが作成できました。
そのホロスコープがこちらです。
ここから、父親のラグナを推測していきます。
インド占星術では第9室が父親のハウスです。
ですから第9室とその支配星の状態を見れば
父親の性質がわかります。
第9室は牡羊座で土星、月、金星が在住しています。
そして、第9室の支配星の火星は
蠍座に在住しています。
このことから、父親であるバーニー・サンダースは
土星と月と金星と火星の影響を受け
蠍座や牡羊座が関係している可能性が
高いことが伺えます。
バーニー・サンダースのホロスコープから
この条件を多く満たすラグナを探します。
そうすると蠍座のラグナにすると
最も親子のホロスコープの
相関関係がとれることがわかります。
●火星の影響があること
蠍座を第1室にすると
第1室の支配星が火星支配の牡羊座に在住し
火星の影響が非常に強いことがわかります。
これは、Wilipedeiaに出てくる
彼の性質に一致します。
”1971年、30歳のサンダースはバーモント州の小さな地域政党である労働ユニオン党から上院議員選挙に出馬。それまで党が立候補者を探していたが誰も手を挙げず、新参者のサンダースが初めて手を挙げたという。当時の仲間は「本当に驚いた。だがバーニーはいつも大胆不敵だった」”
”兄ラリーは、サンダースの不屈の闘志と体力は子供時代のクロスカントリースキーや高校時代のマラソン選手としての経験で鍛えられたと語る”
スポーツを好むこと、不屈の闘志は正に
蠍座や牡羊座の象意の表れです。
●土星の影響があること
第1室の蠍座には土星がアスペクトします。
政治家になるには民主主義の惑星で大衆を意味する
土星の影響がとても重要です。
なぜなら、政治家として大成するためには
地道な長期間に渡る努力が必要とされるからです。
●月の影響があること
蠍座ラグナにすると一見、
月の影響はないかのように見えます。
しかし、これは西洋占星術の
アスペクトを見ると
わかるようになります。
第1室の支配星である火星と
月は4度8分しか離れておらず
非常に近い度数にあります。
西洋占星術ではコンジャンクションにあたり
第1室の支配星は月の影響を受け
月の性質を持っていることがわかります。
●金星の影響があること
月と同じで一見すると金星の影響は
ないように見えます。
しかし、これも西洋占星術のアスペクトの
見方をするとはっきり出ていることがわかります。
第1室の支配星である火星と金星は
正確なオポジションを形成しています。
ちょうど180度反対になる位置から
わずか1度22分しか離れていません。
第1室の支配星である火星に
金星の影響があることがわかります。
以上のようにバーニー・サンダースが
蠍座ラグナにすると息子のレビ・サンダースと
はっきりと相関関係を読み取ることができます。
このことから、
まず蠍座ラグナではないかという
あたりをつけ、それから
過去の出来事を検証して
更に時刻修正が正しいか
検証を深めていきます。
親子の相関関係から見るラグナの特定は
1人でもホロスコープが正確にわかる人物がいれば
12の可能性がある中から
たいてい2つに絞れます。
そして、正確なホロスコープがわかっている人物が
2人いれば、ラグナはほぼ8割り方
一つに絞られます。
3人わかっていると9割り方一つに絞られ
他のラグナの可能性は極めて低いという
ところまで絞ることができます。
今回はほんの一部ですが
インド占星術の秘儀と言っても過言ではない
時刻修正のテクニックのご紹介でした。
このように親子のホロスコープの関係性の中に
宇宙の法則がはっきりと読み取れることが
インド占星術のとても興味深いところですね。