
占星術では、太陽の近くに惑星があるとコンバスト(燃焼)することによって傷つくと考えられています。炎にあんまり近づきすぎるとアチつ!と火傷するみたいな感じです。傷つくことによって惑星の象意が損なわれることになります。
インド占星術ではコンバストの範囲を、太陽からの角度で次のように考えています。
惑星 | コンバストの度数範囲 |
---|---|
金星 | 9° |
木星 | 11° |
月 | 12° |
水星 | 13° |
土星 | 15° |
火星 | 17° |
吉星ほどコンバストの範囲が狭く、凶星ほどコンバストの範囲は広くなります。コンバストは太陽に近ければ近いほど、強く焼かれることになり、より傷つくことになります。5度以内にある場合は、特にひどく傷つくことになるので注意深く見ることが大切です。
ただ、このコンバストの解釈で気をつける点があります。例えば、水星がコンバストされている場合は、知性が損なわれ頭が悪いのかということです。これはそのようにはなりません。むしろ、知性が高まる傾向さえあります。コンバストは基本的に性質より、臓器などの身体部位に悪影響を与える面が強いからです。
そのため、水星が傷つけられている場合は、皮膚、肺、自律神経のような身体部位が傷つくことになります。コンバストは医療占星術の観点からすると強い傷つきとなるので、注意してみることが大切です。
コンバストは惑星の持つ、性質面ではむしろその性質が強まることになります。なぜなら、太陽はその人の性質を表し、惑星が近くでコンジャンクションすることで、その惑星の性質が太陽に強い影響を与えることになるからです。例えば、木星が近ければ、楽天的で、精神性が高くなりますし、火星が近ければ、並外れた勇気と行動力を与え、金星が近ければ社交性や芸術的な感性は高まることになります。
コンバストについて、よくある間違いが星座が違っていても度数が近ければコンバストになるというものです。例えば、牡羊座の10度に太陽が在住し、金星が牡牛座の15度にあるような場合です。この場合、度数の違いは5度ですが、実際には星座を跨いでいるので太陽と金星は45度離れています。このような場合は、金星はコンバストになりません。コンバストは太陽から物理的に近いことによって傷つけられるのです。
これは西洋占星術の考え方です。カジミとはアラビア語で「太陽の心臓」を意味する言葉です。太陽から0度17分以内にあるときにカジミと言います。この17分というのは太陽の視半径です。カジミになる場合は、その惑星の意味が強調されると言われています。