水星とケートゥのコンジャンクションの意味と職業

私のホロスコープでは魚座で水星とケートゥがコンジャンクションしている。水星は知識を表す惑星で、水星に影響を与えている星座や惑星を見ることで、どんな知識を学びたいのか、知的好奇心の方向性がわかる。

 

そして、水星の知識が仕事にも関わってくるので、仕事を見る上でも水星がどんな影響を受けているかがとても重要だ。

 

私の場合、水星が高度な精神性や学問を意味する９室の支配星であるため、余計に水星の知識欲がはっきりと現れてくる。

 

私の人生のアンタル・ダシャー水星期を振り返ってみると、水星とケートゥのコンジャンクションがどんな意味を持つのかが如実に理解することができる。

 

15〜17歳のときに来たラーフ/水星期には、プログラミング言語や電子回路に興味を持ち、そういった本をたくさん読んだ。ケートゥはプログラミング言語を表す惑星であり、電気系のテクノロジーを表す技術系の惑星だ。水星のケートゥに対する影響がよく現れている。

 

私は21歳で就職したとき、エンジニアとしてプログラミングの仕事をわずか1〜2年だがすることになった。このときはラーフ/金星期、金星は仕事の10室を支配、5室で定座にあり、ラージャ・ヨーガを形成し、水星期に学んだ知識が活かされ、プログラマーとなった。

 

そして、木星/水星期が29歳から32歳のときには、師匠につき、インド占星術を徹底的に学ぶことに熱中した。ケートゥは解脱や悟り、真理の探求の惑星であり、魚座はスピリチュアルなこと、占いなど見えない世界が好きな惑星だ。水星とケートゥのコンジャンクションは、インド占星術に興味を持つ人の典型的な配置でもある。

 

そして、34歳のとき、またしても金星のアンタル・ダシャーにインド占星術をすることが仕事になり、現在もそれを生業にして生きている。

 

そして、今現在、44〜46歳は土星/水星期が来ている。今回もまたケートゥの別の側面が現れてきた。今回は水星期に入り、ミニマリズムの本を読みまくった。ケートゥは物質的なものを手放していく惑星であるため、人生に不要なものを手放して、最小限のもので暮らしていくことにとても憧れを抱くことになる。

 

古代文明、オカルト的なことにも興味関心が広がり、そういったYoutube動画をたくさん見たりした。ケートゥは考古学や秘密の神秘的な知識を表す惑星であるため、こういったことに惹かれることになる。

 

そして、今年2023年4月から、ヨーガや大乗仏教の教え、菩薩道に強烈に惹かれるものがあり、そういった本を読みまくっている。これはケートゥの解脱・悟りの知識や魚座のスピリチュアルな世界への関心が如実に現れてきている。

 

こうして、人生を振り返ってみると水星とケートゥのコンジャンクションがどんな意味を持つのかが本当によくわかかる。

 

インド占星術の話で、職業を言い当てられた、インド占星術はすごいみたいな話があるが、長年インド占星術を研究してきて、自分の人生を振り返ってみると、星の配置を見ただけで、職業を言い当てることはとても難しい。たまたま当たることもあるかもしれないが、それは多くの人がつくような職業の場合だ。

 

私がインドで、インド占星術の鑑定を受けたとき、プログラマーという仕事を言い当てられた。確かにその当時は実際にプログラマーの仕事をしたし、当たったすごいと思った。しかし、その後、プロフラマーの仕事に戻ることはななかった。

 

今はこうしてインド占星術の仕事をしている。あまり一般的な仕事とは言い難いインド占星術の仕事というのは、星の配置だけで占星術の仕事をすると当てることは不可能に近いだろうと思う。

 

プログラマーは現代社会でかなりの割合でいるので当てることができる。しかし、ケートゥのマイナーな象意の職業の場合は、難しくなってくる。

 

そして、現代日本は職業選択の自由も幅広くあり、寿命も長いので、人生の中で、仕事も変遷していく可能性がとても高い。

 

どんなご縁があるかによって、同じ水星とケートゥのコンジャンクションも色々と変わってくる。もしかしたら、インド占星術に出会わなければ、プログラマーの仕事を今も続けていたかもしれない。

 

出会いやご縁によっては、お坊さんになったかもしれないし、考古学者、セラピスト、アーユルヴェーダ医師、オカルト研究者など、無限にいろんな可能性がある。

 

インド占星術で職業をズバッと当てることができると思うのあまり現実的ではない。けれども、インド占星術を理解していると自分の人生の方向性が見えてくるし、方向性が間違っていないということが自分自身と対話しながら理解していくことでよくわかってくる。

 

インド占星術は人生の目的や可能性を指し示してくれる本当に面白い学問だ。