インド占星術では仕事を見るときは分割図のD10を使います。
とは言っても、インド占星術を勉強しててもこの使い方はなかなかわからないものです。
今日はその重要性がわかる事例をとりあげたいと思

インド占星術では分割図というより詳細に人生の出来事を見ることができる技法があります。今回取り上げるのは第16分割図ショダシャムシャです。これは贅沢品としての乗り物、乗り物による事故を表す分割図です。
この分割図のアセンダントがわかると正確に乗り物について読み取ることが可能です。ただし、アセンダントは平均すると7.5分ほどで一つの星座を移動していくので、使うには出生時間のかなりの正確さが必要です。
今回は、実例として今上天皇陛下のショダシャムシャを見てみます。ショダシャムシャを見るポイントはラグナと乗り物を表す第4室です。ラグナはどの分割図でもその分割図の全体を見るとても重要なハウスになります。
ラグナには木星が在住し、ラグナ支配星がムーラトリコーナで在住しています。第4室は第4室支配星の金星が魚座で高揚しています。そのため、そのため、非常に乗り物に恵まれることが示されています。
それでは実際にはどんな乗り物に乗っているのでしょうか。天皇・皇族専用の車は御料車(ごりょうしゃ)と呼ばれています。御料車10台あります。そのうちの1台はリムジン型の車種はトヨタの「センチュリーロイヤル」。標準車で1台5250万円。防弾強化された国賓接遇用の特装車は1台9450万円するそうです。
高揚惑星、ムーラトリコーナ、木星が関わるだけのことはある最高級レベルの乗り物ですね。
分割図は分割数が大きくなるほど、出生時間の少しの違いでラグナが変わってしまうので、使うには慎重になる必要がありますが、正しいとすると人生の本当に詳細を正確に読み取ることができる強力な技法です。インド占星術の本当の凄さはこの精度の高さにあるのですね。