現在、開講中のセラピストのためのインド占星術講座ですが今月は精神疾患について詳しくやりました。
多重人格障害、摂食障害、統合失調症、うつ病、睡眠障害、恐怖症、パニック障害、自律神経失調症、アルコール依存症。
私の知りうる限り、多くはインド占星術の洋書を見ても書いてないので新たな研究でした。果たして読み取れるだろうかという一抹の不安もありましたが、アストロデータバンクなどから事例を100以上検証して見えてくる新たな発見がたくさんあり本当に興味深かったです。
その中で一つの注目すべき発見は金星の精神疾患に与える影響です。精神疾患に関わる惑星と言えば基本的には心を表す月と思考を表す水星の傷つきで概ね判断します。金星と言えば、恋愛結婚の惑星で精神疾患に関して、インド占星術でも西洋占星術でもあまり出てきません。しかし、今回の研究で精神疾患に金星が重大な影響があることがわかりました。
その顕著な例の一つが摂食障害です。摂食障害になった人のホロスコープを見ると80%以上がラーフ・ケートゥ軸によって金星が傷ついています。
金星にラーフ・ケートゥのアスペクト、コンジャンクションがあるか金星に対して、ラーフ・ケートゥ軸が西洋占星術の正確なハードアスペクトを形成しています。アスペクトは45度の倍数である45度、90度、135度、180度。もしくは病のアスペクトである150度です。オーブは角度によりますが1度〜1.5度で取るととても顕著に出てきます。
それでは、なぜこれが摂食障害になるのかそれは金星が美意識と食欲に関係しています。摂食障害になる女性は極端な痩せ願望と肥満恐怖を抱えています。それは、ラーフ・ケートゥ軸による美意識の混乱と恐怖心によってもたらされます。この金星の傷つきが正確にオーブ1度以内で更に月や水星などの傷つきが重複してくると気をつけた方がいい状態になります。
実例として、カレン・カーペンターを見てみましょう。
彼女の金星を見ると8室に在住し、ケートゥの5番目の3度以内のオーブで正確にアスペクトでを受けています。これは金星の食欲に対する禁欲を意味し、極端に痩せることを示しています。また、ケートゥは不安と強迫観念も与え、美意識に歪みを生じさせています。
彼女の場合かなり極端にでているのは、これだけではなく、精神の不安定さ、心の傷があることにもよります。心を表す月は定座ですが、冥王星と3度という極めて近い度数でコンジャンクションし、精神を不安定にさせています。また、感情の安定を意味する4室にも火星とケートゥが在住し、情緒不安定にさせています。これらの多重的な要素が、彼女の摂食障害を深刻なものにしています。
念の為書いておくと、金星が傷ついているからといってすぐ摂食障害になると考えるのは早計ですのでご注意下さい。この配置がある場合、摂食障害になる可能性があるという程度に考えてください。ホロスコープの判断は一箇所だけでみて判断するのではなく、必ず総合的に読んで判断することがとても重要です。そうしなければ、大きな読み間違いをすることになってしまいます。
そして、金星は他にも様々な精神疾患に影響しているのが今回の研究でよくわかってきました。
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