私はこの3年くらい、経営者の集まる倫理の勉強会に参加しています。最近、そこで倫理の法則に沿った指導を受けました。
そこで受けた指導がインド占星術的にも大変興味深かったのでシェアしたいと思います。
私は倫理指導の先生に、仕事に対する焦りや不安があると相談しました。すると仕事に対する相談のはずが両親との関係、特に父親との関係を聞かれました。そして、こうした問題の原因は両親への感謝の不足ということでした。結局、仕事の具体的なことはほとんど聞かれることありませんでした。
そこで、実践指導として、2枚の紙を用意し、1枚には両親にしてもらって嬉しかったことを書く。もう一枚には両親のためにしたこと、喜ばせたことを書き、それが十分に出てこなければ、これからもでも両親のためにできること、して喜ぶことを書き、それを実践するようにということでした。
そして、亡くなっているなら、月命日にお墓に行って、「明るく」自分の実践したことを報告するようにということでした。
両親が喜ぶことを実践し、心の繋がりをもつことで、人と成長し、仕事もより良くできるようになるだろうということでした。
ということでなんとも不思議な指導内容でした。
そして、ゆっくり時間をとることができなかったので、とりあえず、父親との思い出を頭の中で振り返ることにしました。そうしたら、父親との関係が希薄だと思っていたのですが、子供の頃を思い出すとあんなこともしてもらったな、こんなこともしてもらったなととたくさんの懐かしい思い出が湧き上がってきました。
そして、それを思い出しただけで、涙が出てきそうになる有り難さ、感謝の想いで、心が満たされるようになり、心がとても暖かい気持ちになりました。
そして、実家の仏壇に父親に明るく報告しました。というこれだけのことで、仕事への不安や焦りが解消され、とても不思議な思いでした。
これをインド占星術的に解釈するとどうゆうことだろうかと考えると、とても興味深い考察ができました。
両親とは、月(母親)、太陽(父親)のことです。そして、月は心であり、太陽は自我意識や仕事を意味します。そうすると、両親に感謝し、喜ばせ、その繋がりを取り戻すということは、月や太陽に功徳を積むことになります。
私の場合、太陽が火星支配の星座に在住し、天王星のオポジションによって傷ついています。それは仕事に対してせっかちであり、常に変化を求めることになります。それがネガティブな感情で言うならば不安定で、焦り、落ち着かない自我になるということでしょう。
この太陽の傷つきを、父親に対する感謝の気持ちを持つことでその感情が打ち消されるということです。それが結果として心理的な課題となっているカルマを克服し、仕事を成功させることになるのでしょう。
私達は親からの影響を本当に強く受けているし、人生の問題は自分自身の生き方、あり方、考え方を変えることで克服することができるのだということを実感できる貴重な体験でした。