ミヒャエル・エンデ

ミヒャエル・エンデ

村上幹智雄 -ミチユウ-
村上幹智雄 -ミチユウ-

児童文学作家 ミヒャエル・エンデの検証

作家としての特質がどこにでているのか

ミヒャエル・エンデは児童文学作家として有名です。その特徴はホロスコープにどのように出ているのでしょうか。

 

(1) 出生図の分析

 

ミヒャエル・エンデの出生図

 

想像力を発揮する芸術家の仕事には、魚座や海王星の働きが不可欠です。彼の場合、月は魚座に入り、典型的な想像力豊かな資質を示しています。月が魚座にある人は心がいつも想像の世界、ファンタジーの世界に行く傾向があります。

 

また、作家には創造力を発揮する5室も重要です。5室には最大吉星であり、文学を意味する木星がアスペクトしています。また、想像力豊かな月もアスペクトしています。

 

ハウス支配でいくと、5室には9室の支配星の土星がアスペクトし、5室支配星は1室の支配星金星とコンジャンクションしています。5室には幸運のトリコーナ・ハウスが2つとも関わっています。トリコーナ・ハウスの関わるハウスのテーマは幸運になります。

 

(2) ナヴァムシャの分析

 

ミヒャエル・エンデのD9

 

更にナヴァムシャを見ると作家としての素晴らしさが再現されています。アセンダントは魚座にあり、想像力豊かな資質が表れています。水星は魚座で減衰し、詩人や作家としての特質が表れています。

 

創造力を発揮する5室は最高に素晴らしい状態になっています。1室支配星の木星は5室に在住し、高揚しています。5室支配星の月は定座で5室を強めています。また、9室の支配星の火星は5室に在住しています。5室にはトリコーナ・ハウスの支配星のすべてが関わっています。5室は最高の創造性を発揮できることが示されています。

 

なぜ、児童文学なのか

彼はなぜ、児童文学作家として有名になったのでしょうか。それはおそらく、ナヴァムシャで蟹座が強く出ているからだと考えられます。ナヴァムシャで1室支配星の木星が入っている星座が蟹座であり、月も蟹座に在住しており、彼は蟹座の性質がとても強いことがわかります。蟹座は母性的で愛情深く、育むことが好きな気質だからです。