インド占星術で運命がわかるようになってくると、自分の人生の悪いカルマやそのカルマが発症する悪い時期がわかるようになってくる。
そうすると必然的に、それを如何にして回避するか、開運していくかということに意識が向かってくる。私も長年に渡って、自分の運命に対してどう対応していくか悩み苦しみ、瞑想や呼吸法、成功哲学などで乗り越えてきた。
今回、それに新たに強力な方法に出会ったので、紹介したい。それはチベット仏教の「自他交換」の発想とその考えに基づいた「慈悲の瞑想」だ。今回実践してみて、これは今まで出会った中で最強の方法かもと思える劇的な体験と変化があった。
まず、「自他交換」とは何か。
私達には自我、エゴがあり、自分のことが最も大切でかわいい、表層意識で、人の幸せを大切にすると思っても、潜在意識レベルでは99%以上、おそらく100%自分のことを考えている。自分が幸せになること、エゴを満たすことによって、幸せになることを求めている。そして、他人のことなどどうでもいいと思っている。
そこで自他交換の考えでは、自分と他人を交換する。「他人の幸せを100%で考え、他人の苦しむべきカルマも自分が背負い、自分の心の幸せや安らぎ、良いカルマをすべて他人にあげます」と考える。自分の幸せ0%、他人の幸せ100%だ。
慈悲の瞑想はごく簡単に要点を説明すると他人の苦しみを黒いエネルギーでイメージして、それをすべて呼吸とともに自分が吸い込み、自分の幸せや安らぎを白いエネルギーでイメージしてを他人にそれを分け与えることをイメージをする。
ちょうど「引き寄せの法則」と全く逆のイメージだ。自分が他人のカルマ、苦しみをすべて引き受けることをイメージする。
じゃあ、やってみようと思っても、そんなの恐ろしくてできないというのが大半の人だし、私もそうだった。しかし、なぜか決意を決めてやってみることにした。しかし、実際にそれをしようとしても、エゴが絶対的に抵抗する。もし、本当にそうなったらどうしようという、強烈な恐怖がやってくる。その恐怖を振り切って、無理やりに更にイメージしていく。
エゴに強烈な圧力をかけていく感じだ。心理的には結構苦しい状態になっていく。
それを続けていくと、心が人の苦しみのカルマをも受けると覚悟した瞬間に、自分さえ良ければいいと考えていたエゴが破壊される。そうするとやってくるのは、強烈な至福感と心の安らぎだ。一瞬にして幸せが訪れる。予想だにしなかった心の変化がやってくる。
なぜ、そうゆうことになるのか、私なりに考察してみると、私たちの真我、魂の核心は愛だからだ。利己的なエゴを捨てた瞬間に、私たちは、内なる愛とつながり、慈悲の心に目覚める。そうすると怒り、不安、恐怖、妬みなどすべてのネガティブな感情から解放され、心の安らぎと幸福がやってくる。
これは強烈なパラダイムシフト、大転換だった。エゴの欲求を満たすことが幸せになることだと信じていたが、それは全くの逆であるとことを、身をもって体感する経験だった。
強い至福感はしばらく時間が経つと終わってしまう。けれども、それ以降の現実世界の見え方は全く違ったものになった。格段に精神が安定し、心の安らぎをより感じて生きられるようになった。なぜなら、自分のカルマはもちょろん、人の苦しみのカルマも受ける覚悟ができているので、恐れるものは何もないからだ。実際に来たら、もちろん苦しいし、大変だ。けれども、覚悟ができているので、恐れの感情は湧いてこないし、安心感に包まれる。
実際にこれをやってみようという人は、そうはいないと思うが、興味を持った人はやってみることをおすすめです。
アムリタチャンネルというところで、詳しいやり方が解説されています。
これをしよう思う上での疑問は、そんなイメージをしたら、実際に人のカルマを受けて悪いことを引き起こしてしまうのではないかということだ。インド占星術の観点からして、おそらくそれはない。そもそも自分のカルマにないことは起きないからだ。もし、悪いことが起こったとしたら、それは自分自身のカルマが返ってきたに過ぎない。
そして、もし、本気でエゴを放棄できたのなら、他人に苦しみのカルマを受けるという願いが叶い、人が幸せになるので、喜ばしいことになる。そして、それを乗り越え、浄化することができれば、魂はより成長し、真理と真の幸福に近づいていくことができる。
実際、この慈悲の瞑想をすることは、悪いことを引き寄せるというよりは自分自身の中にあるエゴを破壊しているだけなので、悪いことを起こらないだろう。むしろ、不安がなくなるので、良いことが起こりそうな感じさえする。
ある意味、これは最強の開運法かもしれない、未来に良いことが起こることも悪いことが起こることもオールオッケーだし、この瞑想することで、今この瞬間の心の幸せを感じる。そして、人のために何かしたい貢献心が自然に湧くようになってくるので、徳をつむことで、人生はより良いものになっていく。
私自身、まだまだこの慈悲の瞑想をはじめたばかりなので、葛藤はたくさんあるが、これを続けていくけば、確実に人生は良くなっていくことに確信できる、人生を大きく転換する体験だった。
最後に一つ言葉を紹介しよう。
ある人が聖者に質問をしたそうだ。
質問者:私はいつ幸せになれるのですか?
聖者:それは「私」を捨てたときだ
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