今までも職業に関してみることをしてきましたし、その法則性も色々とわかるようになりました。これからもそれを更に深めるため、一つの職業に関して徹底的にみて研究することにしました。
その第一歩として、科学者のホロスコープを20例ほど検証してみました。こうして徹底的に見るとその法則性もよくわかってくるし、新たな発見があることがとても面白いです。
今回はその中で見出した、一つの法則性を紹介します。今回は科学者の中でも7割型物理学者のホロスコープで検証しました。科学者のホロスコープの大きな特徴は9室が際立っていることです。
・1室支配星が9室に在住している。
・1室支配星が9室支配星とコンジャンクションしている。
・9室支配星が5室に在住している。
・5室支配星が9室に在住している。
・9室支配星が定座や高揚に在住し強い。
・9室に月が在住している。
など9室と1室、5室の絡みが多数見られることです。
また、9室支配星が定座に在住しているケースもありました。
科学者のホロスコープは9室が非常に良いんですね。さて、ここからが大切な考察です。ただ、9室が強いということだけでなく、それがなぜなのかを考えることが宇宙の法則に対する理解を深めることにつながってきます。
9室は高度な学問を探求するハウスです。そして、科学者という人たちは基礎研究として、人類の進化のためにとても重要なことをしているのですが、世俗的に考えると彼らは仕事をしている言えるのだろうかということです。
虫の生態の研究、宇宙の誕生の研究、恐竜の研究など、好きな人には面白いですが、何の役に立つのだろうという研究をしている人達もたくさんいます。それも大学で公費や税金を使って。
世俗的には何の役にたたない事を研究して、見ようによっては働かずに遊んでお金をもらっているようなものです。
でも、それができるのは9室の強さによる幸運です。9室が強い人は、今生ではこの世界の神秘、宇宙の真理、宇宙の法則、神の創ったアートを生涯に渡って研究するという幸運が与えられるということです。
また、多くの場合、トリコーナ・ハウス同士が絡むことによってダーナ・ヨーガが形成されています。学問を探求する幸運とそれから収入を得られるという幸運が同時に与えられているのです。
実例として、分子生物学者でノーベル生化学・医学賞を受賞したジェームズ・ワトソンのホロスコープを見てみましょう。
アセンダントは射手座で宇宙の真理や法則を探求する性質が出ています。1室の支配星は魚座で9室の支配星太陽とコンジャンクションし、科学者的な特徴を示しています。仕事を表す10室の支配星は最先端のテクノロジーを表す水瓶座に在住し、天職的な関心がその方面にあることを示しています。
今回こういったこと以外にも科学者のホロスコープに関して、たくさんの法則性が見えてきました。今後、セラピストのためのインド占星術講座のように、新たに人生の目的、天職を知るために特化した講座を通して、研究成果を皆さんにシェアしていきたいと思っています。