イエス・キリスト

イエス・キリスト

村上幹智雄 -ミチユウ-
村上幹智雄 -ミチユウ-

イエス・キリストに見る宗教家の特徴

今日はクリスマスです!
メリークリスマス!

 

クリスマスと言えば、イエス・キリストの誕生日です。
本当にそうなのかというのは、諸説あるようですね。

 

イエス・キリストはどんな星の配置のもとに生まれたのだろう?
インド占星術家としてはとても気になるところです。

 

そこで、今回はイエス・キリストのホロスコープを見てみたいと思います。
えっ!!生年月日、出生時間がわかるのかって?

 

本当に正しいかどうかはわかりませんが
インド占星術家B.V.ラーマンの書籍で
歴史上の有名人のホロスコープが載っている本に
なんと、イエス・キリストのホロスコープが載っていました。

 

しかも、ナヴァムシャのアセンダントまで特定する時刻修正がされています。

 

偉大なインド占星術家に敬意を評して
これが正しいという前提で検証してみたいと思います。

 

イエス・キリストの出生情報は以下です。

 

紀元前7年12月25日 午後10時18分 イスラエル、ベツレヘム生まれ

 

ただ、パラーシャラの光でホロスコープを
出してみたましたが残念ながら
書籍と同じホロスコープにはなりませんでした。

 

そこで、月とアセンダントは少なくとも
同じになるように多少修正して
ホロスコープを作成しました。

 

それがこのホロスコープです。

 

イエス・キリスト

 

ホロスコープを作成してみると、さすがイエス・キリストです。
宗教家としての特徴がよく表れています。

 

宗教家は木星の影響が強いという傾向があります。
なぜなら、木星は道徳的、精神的、倫理的、慈悲の惑星だからです。

 

ダルマハウスと太陽と月への木星の影響

 

木星の影響が強いとは以下のハウスや惑星に
木星のアスペクト、在住、コンジャンクションなど
全てではなくても、多重的な影響があることです。

 

・第1室と第1室の支配星
・第5室と第5室の支配星
・第9室と第9室の支配星
・太陽
・月

 

どのように木星の影響が強くなっているのかを見て行きましょう。

 

木星が第1室にアスペクトし、第9室の支配星の金星にアスペクトし、
第5室の支配星の土星とコンジャンクションしています。

 

宗教家のホロスコープではダルマハウスである
第1室、第5室、第9室に木星の影響があるのが理想的です。

 

まさに、その条件を満たしています。
そして、更に木星は月とコンジャンクションし、
月ラグナから見てもダルマハウスにに木星の影響があります。

 

そして、更に太陽ラグナから見ても
第1室の支配星の土星とコンジャンクションし、
第5室の支配星の月とコンジャンクションし、
第9室に木星がアスペクトしています。

 

カラカムシャ・ラグナは山羊座になっており、
これは太陽ラグナからと同じになるので
同様にカラカムシャ・ラグナからも木星の影響があることが出ています。

 

アセンダント、月、太陽、カラカムシャの全てのラグナからみて
全てのダルマハウスが木星の影響を受けており、
見事に宗教家としての特徴が明瞭に表れています。

 

このように歴史に名を残すような人物は
どのラグナから検証しても
同じ結論になるというのはよくあることです。

 

とても興味深いですね。

 

 

木星の強さが強調されるヨーガ

 

そして、木星はケーンドラハウスに在住し、定座ですので
ハンサ・ヨーガを形成し、木星が非常に強いというこが表れています。

 

ハンサ・ヨーガには次のような意味があります。

 

・道徳性、宗教性、学識、力強い言葉による雄弁さ
・神聖な経典や知識に対する欲求がある。
・徳が高く、他の人ために良い行いをする。

 

また、木星は月とコンジャンクションしているので
ガージャ・ケーサリ・ヨーガも形成します。

 

しかも、木星は定座に在住し、ケーンドラでもあるので
クオリティの高いガージャ・ケーサリ・ヨーガになっています。

 

ガージャ・ケーサリ・ヨーガには
永続する名声、学識、記憶力、
政治や宗教の組織での長などの意味があります。

 

 

 

以上のように、イエス・キリストのホロスコープを検証すると
宗教家らしく、徹底的に木星の影響が
強調される特徴が現れています。

 

これだけ特徴が出ていると
本当にこれが正しいホロスコープに思えてきてしまいますね。

 

他にもダシャーの検証をしみてると
これもまた興味深いことが出ています。

 

それはまたの機会に譲りたいと思います。

 

 

 

ダシャーの検証

メリークリスマス! さて、今回は1年ぶり!? イエス・キリストの記事について書いてみたいと思います。このホロスコープが真実かどうかは相当疑わしいと思ったほうがいいですが、それでもこれだけ綺麗にダシャー検証できることはとても面白いですね。話半分に参考に楽しんで読んで頂ければ幸いです。

 

 

 

生まれたときのダシャーは土星/土星期です。この土星は魚座でハンサ・ヨーガである木星と1度15分という極めて近い度数でコンジャンクションしており、魚座と木星の二重の影響で極めて宗教的な傾向を帯びたダシャーに誕生しています。

 

キリスト教は魚座の宗教だと言われています。魚座は無私の愛、無償の愛の星座です。キリストが生まれたダシャーとしては最高のタイミングです。

 

そして、土星期は困難ではありますが、自分に対して厳しくなることができるダシャーであり、宗教家としてはとても良いダシャーの始まりです。その後、18歳まで土星期です。0〜18歳までの成長期に魚座のダシャーを経験し、魚座のスピリチュアルな資質が育成されます。マハーダシャーの惑星の星座は後天的な資質の形成に大きな影響を与えます。

 

18歳から水星期がはじまります。水星は社会的な使命を意味する10室を支配し、自己実現の5室に在住しています。18〜35歳までは社会的な使命を果たすダシャーになります。また水星は手放しや悟りを意味する12室支配の太陽とコンジャンクションし、いかにも宗教的な活動をすることを示しています。

 

記録によると30歳の頃から布教活動をしたとされています。それは水星/木星期です。木星はハンサ・ヨーガを形成する、非常に強い宗教的な惑星です。そして、対人への影響力がとても大きくなる7室に定座で在住し、人々にとても好印象を与え、魅力的な人物であることを示しています。また、この木星は2室支配星の金星に対して、0度02分という正確なオーブでアスペクトし、真実の言葉を語ることを示しています。

 

イエス・キリストは西暦30年頃に亡くなったとされています。それはちょうどケートゥ/ケートゥ期に入ったところです。ケートゥは死を意味するマラカハウスの2ハウスに在住し、危険な時期であることを示しています。また、このケートゥは「死と再生」の惑星である冥王星と1度30分という極めて緊密なコンジャンクションを形成しており、十字架に磔にされるという悲惨な最期を想像させます。

 

その後、復活したのはアンタル・ダシャーの金星だとしたら、大変興味深いです。この金星はハンサ・ヨーガで極めて強く、金星に対して0度2分という極めて正確なオーブで木星にアスペクトされています。木星の幸運が復活という奇跡的な出来事を起こしたと見ることができます。

 

このホロスコープが真実かどうかは相当疑わしいと思ったほうがいいですが、それでもこれだけ綺麗にダシャー検証できることはとても面白いですね。