インド占星術で地震が起こる時期はわかるの?

インド占星術で地震が起こる時期はわかるの?

村上幹智雄 -ミチユウ-
村上幹智雄 -ミチユウ-

インド占星術で地震が起こる時期はわかるの?

国の経済や政治、地震などについてを見る占星術をマンデン占星術と呼びます。太古の昔、占星術は国家の命運をみるためのものでした。現在のように個人の運勢をみるようになったのは、よりあとの時代に表れたものです。

 

さて、日本人としてはどうしても意識せざる得ない地震。そして、現代科学でも地震予知について研究しているように、私たちの国、暮らし、人生に直結する重大事です。それでは、運命の科学であるインド占星術で地震を予測することはできるのでしょうか。もし、それができるのなら、私たちにとてとても役に立ちます。

 

ただ不安を煽るのではなく、インド占星術で過去の地震があった時期を検証し、そして、未来に活かすことでインド占星術を役立てることができると思います。さて、今回はインド占星術で地震がいつ起こるのか、起こりやすい時期があるのかを見ていきましょう。

 

 

過去の検証

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現代の日本のホロスコープはサンフランシスコ講和条約によって、日本が再独立を果たした瞬間のものが最も今の日本をよく表しています。そして、過去に大きな地震が起こったタイミングは明確に示されています。ヴィムショタリー・ダシャーでは大地震は金星のアンタル・ダシャーのサイクルに起きています。その時期は今まで4回ありました。

 

ラーフ/金星 東京オリンピック開催
木星/金星 ジャパン・アズ・ナンバーワン出版、世界で評価される
土星/金星 阪神淡路大震災
水星/金星 東日本大震災

 

金星は6室と11室を支配し、大地を意味する4室に在住するため、個人のホロスコープで事故や怪我を意味する6室が関係することで地震を引き起こすきっかけになります。この金星は高揚しているため、より大きなダメージを与えることになります。けれども同時に11室を支配し、高揚するため社会的に高い評価を受け繁栄する時期にもなります。

 

このどちらが強く出るかはマハー・ダシャーの影響によって変わることになります。地震が起こった土星と水星のマハー・ダシャーはいずれも4室を傷つけています。土星は4室をアスペクトし、水星はマラカの7室を支配し、4室で減衰することで4室を傷つけています。そのため、この2つのマハー・ダシャーでは金星は地震を起こす方に働きます。

 

その一方、ラーフは3室在住で4室を傷つけていません。木星は4室を支配しますが、4室を傷つけているわけではありません。そのため、この2つのマハー・ダシャーでは金星は11室の高い評価を得て繁栄する方に働いています。

 

未来予測

それでは、今後、日本が必ず直面するであろう大地震は、インド占星術でいつ起こると予測できるのでしょうか。それは、今までのケース同様、金星のアンタル・ダシャーが来る時期が最も危険性が高いことが予測されます。それは次の期間になります。

 

ケートゥ/金星 2023年5月〜2024年7月
金星/金星 2029年12月〜2023年4月

 

それでは、この2つの時期のマハー・ダシャーの惑星は4室を傷つけているでしょうか。ケートゥは9番目のアスペクトを考えるならば4室支配星の木星にアスペクトしています。次の金星のマハー・ダシャーは6室支配星が4室に入ることで4室を傷つけています。どちらも大きな地震が起こることが予測されます。

 

本当に地震が起こるかどうかは、起きてみなければわかりません。けれども、無闇にやたら地震を恐れず、インド占星術を使って現実的にいつ危険性があるかを知っておけば、心の準備と現実的な準備ができるので、インド占星術を活かすことができます。

 

それでは、大きな地震がどこで起こるのか。地方で起こるマグニチュードの大きい地震は金星期以外にも起こります。ただ、国家を揺るがすような規模の被害になることはありません。金星期に起こる地震は国家を揺るがす規模のものになることが予想されます。それは、首都圏、関西圏、東海地方に被害を及ぼす地震、それは南海トラフ地震ではないかと思います。

 

日本は地震国のため、いつかは地震が起きます。インド占星術をを理解することでそれを受け入れ、現実的に準備することで活かしていきたいものです。それこそがマンデン占星術の意義なのではないかと思います。