インド占星術で心理占星術

インド占星術で心理占星術

村上幹智雄 -ミチユウ-
村上幹智雄 -ミチユウ-

インド占星術で心理占星術

今日は心理占星術についてのお話です。

 

一般的にインド占星術では心理的な傾向や性格を読むことは、あまり重要視されていません。それより、カルマ、運命的なもの、未来予測の方がより重視されています。

 

私は、インド占星術のホロスコープで心理分析、性格分析を行ないます。それはなぜか。

 

それはインド占星術の本だけを読んで学んでいた時、書いてあることがあまりに辛辣過ぎると感じたからです。もし、インド占星術だけを学んで鑑定をしていたら、とても辛辣な占星術師になっていたと思います。インドではこれでいいのかもしれませんが、和を尊ぶ国である日本ではなかなかこのまま使うことは難しいと感じました。

 

そんな時に、西洋占星術をする友人を通して、心理占星術を知りました。それを知った時は、正直、目から鱗でした。インド占星術で否定的に解釈されていたのがこんな意味、内的心理があったのかということがわかったからです。

 

例えば、月と火星のコンジャンクションを見てみます。

 

インド占星術の本には次のように書かれています。
「裕福、勇敢、戦いの勝利者、女性やワイン・陶器を扱う、金属加工に精通している、血液の病気、母親との不仲」

 

心理占星術の本には次のように書かれています。
「感情や無意識を司る月が、火星の攻撃的なエネルギーと出会うことで、興奮しやすく衝動的な性質となります。母親が支配的で、感情の抑制がきかない人だったケースも考えられます。あり余るエネルギーのはけ口として、スポーツやダンスは効果的。全体としては健全で教師やリーダー、ビジネスの企画者などに向きます。急性の病気・炎症性疾患などに注意。」

 

 ーーー心理占星学入門(岡田翔子著)より引用

 

インド占星術の本で書いてある事の意味が、心理占星術の考え方を知ることで、より本質的に理解することができるようになりました。

 

更に私が解釈するなら、母親との不仲の原因は、支配的で怒りっぽい母親に育てられたことが原因で、そんな母親に育てられた人は、同じく怒りっぽくなるし、それによって人間関係で対立したりしてうまくいかなくなることが多くなります。

 

それが特に結婚したら夫婦関係に表れる可能性が高いだろうと考えられます。それを克服するためには母親とのトラウマの改善や母親との関係性の改善、内面にある母親への怒り、心の傷を手放す、怒りの感情を手放すことが課題だというように私は考えています。

 

そして、内面に怒りを抱えていると、いつも欲求不満があり、ストレスが多く抱えることになります。心と体は密接につながっているので、その結果として、血液の病気、急性の病気にもなりやすいだろうなということが想像できます。

 

このように私は惑星の配置が本質的にどんな内面の問題、カルマを抱えているのかという視点で分析するようにいつも努めています。そのためにはインド占星術を絶対視することなく、心理占星術、心理学、瞑想、スピリチュアルなど様々なことを学び、自ら実践することで洞察を深めていきます。

 

インド占星術の解釈はある意味、表面しかみておらず、その内面にあるものを理解していないのかもせしれません。

 

私は西洋心理占星術の解釈をインド占星術に取り込んだら、劇的に自分自身への理解、人間というものの理解が深まりました。

 

そして、西洋占星術のトロピカル星座ではなく、インド占星術のサイデリアル星座で解釈することで本当にその人に内面をよく表していることを実感します。もし、トロピカル星座でしていたら、私は占星術そのものを学ぼうとは思わなかったと思います。あんまり実感を持てないので。

 

インド占星術を通して、性格、心理的な傾向を知ることは、とても重要です。なぜなら、人生を本質的に変えようと思った時、自分自身の考え方、生き方、心理的なトラウマやマイナス面を変えていく必要があるからです。そして、過去の起こった問題も未来に起こるであろうと予測される問題も、自分自身の内面から来ています。

 

例えば、私の場合ですが、人間関係、夫婦関係がうまくいっていないときがありました。

 

私のホロスコープを見た時、火星の影響が強く、短気で、言葉が攻撃、批判的になる傾向が出ていました。

 

インド占星術を通して、それを客観的に認識できたので、コミュニケーションの仕方の本を読んだり、瞑想をしたり、セラピーを受けて内面の怒りを手放す努力をしました。

 

その結果として、人間関係の問題は劇的に改善されました。他にも自分自身の様々な経験からインド占星術を通して、心理的な傾向を知ることはとても大事ですし、そうした自分を理解することが、人生を変える最初の一歩になると感じています。

 

更に踏み込んで考えると性格や心理的な傾向の問題点は私たちの変えるべきカルマだと、私は考えています。それを変えることで人生は劇的に良い方向に変化することができるのだと思います。

 

私はインド占星術では本来こうだとか、西洋占星術を批判するということは、基本的にしなように努めています。従来の考え方や価値観にとらわれることより、自分がどうしたら精神的に成長し、負のカルマを解消できるかという視点で見るようにしています。

 

だから、私はそれが大切だと思えば、インド占星術の中に西洋占星術の考えを積極的に取り入れ、融合するようにしてきました。

 

心理的な傾向を知ることと未来予知は車の両輪のように両方大切だと私は考えています。両方を理解することで、人生をより良く生きていく道が拓けるのだと私は思っています。

 

私が教えているインド占星術は伝統的な価値観を絶対視する人にとっては、好ましくないものかもしれまえん。しかし、私は私自身を既存の価値観に囚われすぎることなく、新たな道を切り拓く変革者だと考えているのでそういったスタンスでインド占星術を教えています。おそらくそれは革命の惑星である天王星の影響が強いので私にそうさせているのでしょうね。