令和改元図を読む

令和改元図を読む

村上幹智雄 -ミチユウ-
村上幹智雄 -ミチユウ-

令和改元図を読む その1

みなさん、こんにちは。

 

今年はめでたくGW中に改元されましたね。気分は明けましておめでとうございます!ですね。
さて、インド占星術をしていると気になるのが令和の改元図です。今回はその令和の改元図についてみていきたいと思います。

 

しかし、疑い深いやぎ座の私としては、改元図がそもそも使えるのか、そこから検証していくことにしました。改元図として、明治、大正、昭和、平成、令和と出してみました。ただ、改元の瞬間の時間はいつかは平成以前は難しく、いろいろな情報をもとにこの時間ではないかということで出しています。間違っている可能性もあるので当ブログの説として面白半分で読んでみてください。

 

そして、それに加えて、日本の明治のホロスコープ、戦後のサンフランシスコ講和条約に基づいたホロスコープも出してみました。そしたら見事に共通項がたくさん出てきました。この洗い出された共通項から、日本とはどんな国なのかを伺い知ることができます。

 

共通項と思われるものをそれぞれのホロスコープで見てみましょう。

 

明治改元図

 

・1室は金星支配の星座である天秤座です。
・5室に木星が在住し、1室と1室支配星、9室に木星の影響があります。
・KL(カラカムシャ・ラグナ)は魚座です。
・4室は火星と土星によって傷ついています。
・5室にケートゥが在住し、1室支配星の金星とコンジャンクションし、1室と9室にアスペクトしています。

 

大正改元図

 

・1室は金星支配の牡牛座です。
・1室と1支配星と9室支配星は木星のアスペクトを受けています。
・KLは射手座です。
・ケートゥは5室に在住し9室と9室支配星にアスペクトしています。

 

昭和改元図

 

・1室は金星支配の天秤座です。
・1室支配星は射手座に在住しています。
・1室支配星はケートゥとコンジャンクションしています。

 

平成改元図

 

・木星は9室に在住し、1室支配星と1室にアスペクトしています。
・9室支配星の金星は射手座に在住し、木星と星座交換しています。
・KLは魚座です。
・1室支配星の水星はケートゥと1度以内の150度を形成しています。9室支配星の金星と5室支配星の土星にアスペクトしています。

 

令和改元図

 

・1室支配星の土星は射手座に在住しています。
・1室支配星の土星はケートゥと緊密にコンジャンクションしています。
・KLは魚座です。
・金星は高揚しています。
・9室支配星と5室と5室支配星は木星のアスペクトを受けています。
・9室支配星の水星は高揚する5室支配星の金星とコンジャンクションし、9室にアスペクトバックし、高揚の金星のアスペクトを受けています。

 

明治憲法発布時の建国図

 

・1室は魚座です。
・金星は1室で高揚し、マラヴィヤ・ヨーガを形成しています。
・1室支配星の木星は射手座に在住しています。木星は10室でハンサ・ヨーガを形成しています。
・1室支配星の木星はケートゥとコンジャンクションしています。
・5室支配星の月は木星のアスペクトを受けています。
・9室支配星の火星は木星支配の星座に在住し、高揚する金星とコンジャンクションしています。

 

サンフランシスコ講和条約による日本の再独立建国図

 

・射手座がアセンダントです。
・カラカムシャ・ラグナは魚座です。
・1室支配星は木星で、5室に木星が在住し、5室支配星に木星がアスペクトし、9室支配星は高揚し、木星とコンジャンクションし、9室に木星がアスペクトしています。
・ケートゥは9室に在住し、9室支配星と1室支配星と1室にアスペクトしています。

 

まとめ

 

以上を見てくると極めて似通った特徴が繰り返されているのがわかります。
それをまとめて列挙すると次のようになります。

 

・1室、5室、9室に最大吉星の木星の影響が多重的にかかる。
・1室かカラカムシャ・ラグナが木星支配の射手座か、魚座か、木星のアスペクトを受けている。
・大吉星の金星が高揚するか、1室支配星になっている。
・ケートゥが1室か1室支配星に影響を与えている。

 

すなわち、大吉星である木星と金星の影響を多重的に受ける極めて幸運で恵まれた国だということです。日本人は日本のことをあまり良くは思っていませんが、世界的に見た時、日本の評価は極めて高いです。

 

アドビシステムによるクリエイティビティに関する意識調査「State of Create: 2016」によると、世界で最もクリエイティブな国と都市は何と日本と東京だそうです。

 

この日本のホロスコープ見ていると創造性の5室がとても良く当然の結果のようです。新時代の令和のホロスコープではそれがとても顕著に現れています。5室支配星の金星は高揚し、9室支配星とコンジャンクションし、5室と5室支配星は木星のアスペクトを受けています。

 

これ以上ないくらいに創造性が高いホロスコープになっており、令和の時代も日本の文化は世界から注目され、創造性が発揮されていくことが予想されます。日本は日本人が思っている以上に創造性豊かな国なんですね。

令和改元図を読む その2

今回は令和改元図を読むの第二回です。

 

 

国難に直面することを表している第1室

さて、ホロスコープで最も重要なのは1室です。マンデン占星術において1室は、人々、国家全体の状態、国難、国の対処能力、人々の一般的な性格、国内の考察、国の目標を象徴します。

 

改元図の1室は特に在住もアスペクトもありません。けれども、1室支配星である土星は12室に在住し、ケートゥと2分という度数差で超緊密コンジャンクション。火星からの1度以内のオーブでの緊密8番目のアスペクト。12室への在住。冥王星との3度以内のコンジャンクション。1室支配星は、これでもかというくらいに激しく傷ついています。

 

これは日本が地震などの自然災害、健康問題、大きな国難に直面すること、既に直面していることを示しています。

 

特に1室は健康に関係します。寝たきり老人の増加、様々な病気の増加、国家財政を圧迫するほどの莫大な医療費、原発事故による放射能汚染、農薬の使用量世界一などのことが1室の傷つきを物語っています。

 

精神的に病むことを示している月

ホロスコープ上で1室に次いで重要なのは月です。月は一般大衆、国民の幸福を表します。個人のホロスコープでは心を表します。

 

月はラーフと土星から1度以内の超緊密なアスペクトを受けています。個人のホロスコープで考えると重篤なうつ病です。日本人は精神面でとても深刻な状態にあることが示されています。実際、自殺率は世界六位。若者の自殺率に至っては世界一。自殺未遂者数はなんと年間50万人もいるという状況。明らかに過剰なストレスによって精神面で異常な状態であることが現れています。

 

ホロスコープで最も重要な1室も月も非常に傷ついていることから令和の時代、日本は大きな国難に直面することがわかります。こうしたことを聞くと悲観的になってしまいそうですが令和の時代は、そんな国難を乗り越え、すべての人が幸せに生きられる新しい日本を創っていく大変革期だと私は思っています。もしかしたら、令和の時代は後の世には、明治維新のときのような大変化の時代なのかもしれません。

 

令和改元図をポジティブに解釈してみましょう!

1室の支配星が木星支配の射手座の12室でケートゥとのコンジャンクションはとても霊的な浄化の配置です。国難から私たち日本人が様々なものを手放し、心身ともに浄化していくことを示していると考えられます。

 

モノを持たない生き方、断捨離などが注目され、ヨガが当たり前のように既になってきてきます。国難は同時に、日本人の霊的意識の覚醒を促していくのかもしれません。令和の時代は瞑想や座禅のようなこと、スピリチュアルな生き方が当たり前のようになっていくのだと思います。

 

魂を表す太陽は高揚し、しかも無傷です。失敗を恐れず新たなことに挑戦していくことができることを表しています。また、改革や革命の天王星とコンジャンクションすることで変革を起こすことができることも表していると考えることができます。

 

前回ご紹介したように、令和改元図は5室と9室が非常に良く、しかも智恵ある木星の影響を強く受けています。日本はどんな困難に直面したとしても、それで崩壊、自滅するわけではなく、その大変革の時代を乗り越えていく智恵と創造性を持ち合わせているのだと思います。

 

こんな時代に活躍するのは、素晴らしい智恵を知りながらも、今まで変わった人と言われてきたオルタナティブな考えを持った人たちです。こんなインド占星術というマイナーだが素晴らしい叡智に興味を持っている人の中にもそんな人はたくさんいるでしょう。私の講座に来る人にはセラピストの方たちもたくさんいます。そういった心と魂の成長や覚醒を通して、人に貢献する人たちが活躍する時代が拓かれていけばいいなと思います。
ホロスコープををどう解釈するかは、読む人の考え方次第の部分が多くあります。今回、日本の未来は明るいと信じて、意図的にポジティブに読んでみました。私たち一人ひとりのイメージと行動が未来の日本を創ります。

 

せっかくだから、ポジティブなイメージをもって、より良い時代が来ることを願いたいですね。