惑星・星座・ハウスの吉凶と善悪

惑星・星座・ハウスの吉凶と善悪

村上幹智雄 -ミチユウ-
村上幹智雄 -ミチユウ-

惑星・星座・ハウスの吉凶と善悪

メルマガ読者の方より惑星、星座、ハウスの吉凶と善悪についてご質問を受けましたので、今回はそれについてお答えします。

 

惑星・星座・ハウスの吉凶

当然のことながら惑星には吉凶があり、木星、金星、水星、月が吉星で、それ以外は凶星です。

 

ハウスは幸運のハウスである1室、5室、9室が明らかに吉のハウスと言えます。ケンドラ・ハウスは守護ハウスですので、吉ハウスと言えないこともないと思います。そして、凶ハウスと言うと3室、6室、11室です。ドシュタナ・ハウスの中でも8室と12室は大凶ハウスと解釈しても良いでしょう。また、2室と7室はマラカの死のハウスですので、ケースによっては凶と分類することもできるでしょう。

 

それでは、星座はどうでしょうか。あまり星座の吉凶について語られることはありませんが、星座にも吉凶があるという考えられています。凶星が支配する星座はあまり良くないという考えがあります。特に強い凶星である火星と土星の支配する牡羊座、蠍座、山羊座、水瓶座です。その中でも特に、8番目の星座である蠍座と木星が減衰する山羊座は特に凶のイメージが強くなります。マンデン占星術ではこれらの星座を惑星が通過するとき、戦争や疫病などの不吉なことが起こると考えられています。

 

現在のコロナ禍は世の中の大きな流れを形成する木星と土星が山羊座を通過しているときに顕著に悪化しています。

 

けれども、スピリチュアルな視点で物事を考えるとき、吉凶で考えること自体が意味をなさなくなります。人は恵まれた環境に甘んじて成長することから逃げれば、自堕落な人生を生きることになります。自堕落に生き、人として真の成長を遂げることができなければ、特に人生の後半生満たされない人生になってしまいます。

 

逆に厳しい環境や不幸な境遇に立ち向かい乗り越えた人は、人への優しさや共感力、忍耐強さ、自立心などが養われ、人間的に大きく成長し、霊的進化をすることができます。

 

惑星・星座・ハウスの善悪

それでは、善悪についてはどうでしょうか?

 

惑星については一般的な意味で考えるなら、木星や太陽が善の惑星と言えそうです。同じく一般的な意味で考えるならラーフ、ケートゥ、火星が悪の惑星と解釈される可能性があります。それでは、これらの惑星の影響によって、人の善悪を判断できるのでしょうか? 

 

話はそう簡単ではありません。木星が高揚する悪人もいれば、火星が高揚する善人もいます。善悪とは何かという根源的な定義の問題もあり、惑星の象意イメージだけで人の善悪を判断することはできません。善悪を判断するなら総合的なホロスコープ全体のバランスを精緻に分析する必要があります。

 

それでは、ハウスについてはどうでしょうか。悪としてイメージしやすいハウスとして8室があります。8室には不倫、不道徳、陰謀、悪事、犯罪などの象意があり、いかにも悪そうです。ですが、8室に惑星がある人がそのような悪事を働くとは限りません。そのように8室を使うためにはホロスコープ全体が不道徳な性質が必要となります。ホロスコープ全体のバランスが善良な性質であれば、8室を瞑想やヨーガ、三昧などスピリチュアルに使うことも可能なのです。8室自体に善悪があるのではなく、8室をどう使う人間なのかによって8室を善に悪にも使うことができるのです。

 

それでは、星座についてはどうでしょうか? これはもう、あえて言えば善悪に分けられないこともないですが、惑星やハウスで説明したように善悪という視点で考えることはしない方がいいのではないでしょうか。

 

以上、ホロスコープの吉凶、善悪についての私の見解でした。ホロスコープの要素について深く思索していくことは、この世界の根源的な仕組みを理解していくようで、本当に興味深いですね。