火の時代から地の時代へ〜木星と土星のグレートコンジャンクション

火の時代から地の時代へ〜木星と土星のグレートコンジャンクション

村上幹智雄 -ミチユウ-
村上幹智雄 -ミチユウ-

火の時代から地の時代へ〜木星と土星のグレートコンジャンクション

2020年11月3日文化の日、太陽を中心としてみるヘリオセントリックで木星と土星がグレートコンジャンクションしました。木星と土星は私たちの社会、時代に大きな影響を及ぼす二大天体です。グレートコンジャンクションはおよそ20年に1回起き、これからの20年の時代の流れを作っていくと言われています。木星は拡大や発展、解放を、土星は規律や制限、試練や破壊を表します。グレートコンジャンクションは人類が進化するための建設的なサイクルで、世界の歴史の形作っていきます。グレートコンジャンクションが起こるとき、世界では衝突や崩壊が起こり、その後、解放、建設へと進み、変革の時期になります。

 

地球を中心としてみると今年の12月22日に木星と土星が山羊座でグレートコンジャンクションします。西洋占星術では、水瓶座で起こり、地の時代から風の時代へ変わると言われています。けれども、インド占星術では星座がずれているため、火の時代から地の時代への変化になります。

 

山羊座気質の疑り深い私としては、そんな時代が変わるって本当なの? ということで過去の歴史をみて検証してみました。そしたらとても面白いことがわかりました。それをまとめたのが次の表です。

 

 

火の時代はちょうど産業革命が起きた頃からはじまっています。産業革命以降、火の時代に私たち人類は石炭、石油、天然ガスを燃やし、莫大な量の火のエネルギーを使い、技術革新が進み、生活はとても豊かで便利なものになりました。しかし、その一方で、この火のエネルギーは地球環境を破壊し、大量破壊兵器が作られ、20世紀には2度の世界大戦がありました。これは火のエネルギーの負の利用です。

 

この表を作って興味深かったのは、過去の地の星座でグレートコンジャンクションが起きた1961年からの20年と1981年からの20年は大きな戦争はなく、1972年に環境に関する最初の国際会議、1992年には地球サミットが開かれ、人類の地球環境への意識が高まっていました。また、地球と調和、共生する暮らしを提唱するパーマカルチャーの思想が生まれたのもこの時代でした。

 

地は大地の地であり、地球の地です。地の時代は自然環境、地球環境への意識が人類全体で高まる時期になっています。けれども、2020年からは再び、火の20年に入り、その直後の2001年にアメリカで同時多発テロが起き、対テロ戦争によって世界が騒然とする時代になりました。

 

今年2020年12月22日に起こるグレートコンジャンクション以降は百年以上、地の星座の時代が続き、地球環境と調和、共生して暮らしていこうとする時代になっていくことが予想できます。産業革命以降の火のエネルギーによる技術革新の時代、火による破壊の時代は終焉をむかえるのではないでしょうか。。

 

今年2020年に発生した新型コロナウィルスによって起こったロックダウンにより、人類は、私たちの活動を停止することで急速に自然環境が回復していくのを目の当たりにしました。2020年以降、ネットワークでつながることで、都市に住む必要性がなくなり、田舎への移住が増え、自然回帰が進んでいきそうです。

 

今回の地の星座のグレートコンジャンクションは山羊座です。山羊座は現実的で、効率を重視し、物事の体系化、組織化を得意とします。そのため、地球環境と共生していくための理論や思想が体系化され、地球環境と共生する現実的な技術開発が進み、革新的な組織ができていくことが期待できます。

 

グレートコンジャンクションは様々な崩壊、変化があり、数年は大変な年になりますが、その先には地球環境と共生していく人類の明るい未来が見えてきそうです。地の星座が強い私としては、いよいよ待ち望んでいた時代がやってくる雰囲気が感じられ、とても楽しみです。