医療占星術における1室と1室の表示体、太陽の意味の違い

医療占星術における1室と1室の表示体、太陽の意味の違い

村上幹智雄 -ミチユウ-
村上幹智雄 -ミチユウ-

医療占星術における1室と1室の表示体、太陽の意味の違い

今回は1室と1室の表示体である太陽の意味の違いについて私なりに考察してみました。

 

インド占星術では健康全般を見る時、1室と1室支配星を見ます。インド占星術ではその時、同時に1室の表示体(カラカ)である太陽を見るようにと言います。しかし、その違いについては特に言及されていません。

 

インド占星術ではその両方の傷つき具合によって、全般的な健康状態を見ることができます。両方傷ついていれば、もちろん健康状態は悪いものになります。

 

それでは、1室が傷ついているのに太陽が無傷であったり、太陽が傷ついているのに1室が強い場合はどうなるのでしょうか。今まで、医療占星術の研究で多数のホロスコープを見てきて、私なりに考察してみました。その違いは何なのでしょう。

 

1室は物質的な肉体です。太陽は自我であり、生命力であり、内的なエネルギーです。

 

1室が傷ついて、太陽が強い場合

 

1室が傷ついて、太陽が無傷の場合は次のようなことが考えられます。

 

例えば、1室が土星で傷ついている場合は、肉体的な弱さや問題を抱えており、虚弱体質です。多くの場合はかなりの痩せ型で見るからに身体が弱いです。けれども太陽が牡羊座で高揚していたなら、身体が弱くても、生命エネルギーが強いために免疫力が強く風邪や病気にはなりづらい傾向があるようです。例え、風邪になっても、病は気からというように気合で治すバイタリティがあります。

 

私のホロスコープがこれにあたります。1室は土星支配の山羊座であり、その支配星は8室に入り、しかもガンダンタにあます。そして、ナヴァムシャでは減衰し、また8室に在住し、しかもラーフとコンジャンクションしています。吉星のアスペクトはなく、どう考えても悪いです。

 

一方太陽は、牡羊座で高揚の星座に位置し、一切の凶星のアスペクトを受けず無傷です。

 

私は超痩せ型で、超低血圧であきらかに虚弱体質系の身体をしています。そういった身体の弱さを自覚しているため健康には人一倍気を使ってきました。ほとんど風邪をひくことはありません。もし、風邪をひくことがあっても意識的にほとんど1日で治します。

 

10代の頃に病は気からということと、熱を上げることで身体は免疫系が活性化されることを知って布団をたくさんかぶり、汗を大量に出し
意識的に早く風邪を治すようにしました。それから、以前治るのに2日かかっていたものが、たいてい1日で治るようになりました。

 

太陽の高揚が、前向きに風邪と立ち向かい、生命力を高めることを意識させています。風邪になっても1秒でも早く治そうという絶対的な強い意思があります。そのため虚弱体質にも関わらず良い健康状態を保ち、免疫力を高めています。

 

1室が無傷で、太陽が傷ついている場合

 

逆に1室が無傷で、太陽が土星で傷ついている場合は肉体的にそんなに弱くなくても土星の不安や悲観的な思考から風邪や病気になりやすくバイタリティがあまりなく、免疫力が低い傾向があるようです。そして、風邪をひくと回復に時間がかかります。

 

同じ健康を見るといっても1室の傷つきと太陽の傷つきでは表れ方に大きな違いがあるようです。

 

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