ナヴァムシャの7室は配偶者の性質を表すのは本当か?

ナヴァムシャの7室は配偶者の性質を表すのは本当か?

村上幹智雄 -ミチユウ-
村上幹智雄 -ミチユウ-

ナヴァムシャの7室は配偶者の性質を表すのは本当か?

ナヴァムシャの7室は一般的に配偶者の性質を表すと言われています。それは本当なのか。確信というところまで実証例があるわけではないですが、最近それは本当なのかなという実証経験が増えてきました。

 

今回は、一つの事例をみてみましょう。

 

次のチャートは上皇陛下のナヴァムシャです。

 

 

7室支配星の火星は山羊座で高揚し、水星とコンジャンクションしています。そして、土星と金星、木星アスペクトを受けています。

 

それでは、美智子上皇后陛下の出生図はどうなっているでしょうか。ナヴァムシャの7室が配偶者の性質を表すとしたら、出生図の1室が同じ性質を示しているはずです。

 

 

(美智子上皇后陛下の)1室は金星支配のてんびん座です。これは上皇陛下の(ナヴァムシャの)7室支配星への金星のアスペクトに対応します。1室には水星と木星が在住しています。これは上皇陛下の7室支配星に水星がコンジャンクションし、木星が5番目のアスペクトをしていることに対応しています。

 

1室には土星が10番目のアスペクトをしています。これは上皇陛下の7室支配星が土星支配のやぎ座に在住し、土星のアスペクトを受けていることに対応しています。

 

このように、ナヴァムシャの7室は配偶者の性質を表していることが見て取れます。ナヴァムシャのアセンダントが確かなら、配偶者の性質を見ることに実践的に使えるのです。

 

また、他の使い方として、配偶者の出生図がわかっていれば、ナヴァムシャのアセンダントを時刻修正の一つの材料に使うことができます。

 

また、ナヴァムシャの7室とある人の出生図の性質を見て、整合性が取れる人は結婚するご縁がある可能性のある人かの判断にも使うことができます。

 

ただし、ナヴァムシャの7室から配偶者の性質を読むにはナヴァムシャのアセンダントが平均およそ13分毎に移動してしまう、ことを知って慎重に使うことが大切です。

 

毎度、分割図のすごさ、宇宙の法則の正確さには驚かされますね。

 

分割図の活用法についてはインド占星術実践講座で教えています。